劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』主題歌に綾小路 翔×マーティ・フリードマン

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■ 綾小路 翔 コメント

── 仮面ライダーの主題歌をやると聞いた時の感想は?

綾小路:
猛烈に嬉しかったですね。そもそも、仮面ライダーと言えば日本男児の永遠の憧れ。僕にとっては、“キング・オブ・ヒーロー”ですから。特に、一番リアルタイムではまっていたのは「仮面ライダースーパー1」かな。その後「BLACK」くらいまでは見てたと思います。あと、夏休みとかに再放送されていて、1号や2号、V3、アマゾンとか観てましたね。僕よりも、弟がさらに仮面ライダーを好きだったから、その後、原作で読んだりすることもありました。 今回、主題歌に起用されることになって、弟はもちろんだけど、氣志團のメンバーの早乙女 光もかなりのマニアですし、他にもたくさん仮面ライダーが大好きな友人達が周りにいて、改めて「仮面ライダー」の大きな存在を実感しました。 仮面ライダーの楽曲って子供の頃から聞いていて、永遠に忘れられないものだし、そこから無意識にバイクに憧れたり、変身してみたいと思ったりするようになっていましたね。僕たちアーティストもステージにあがって別の自分に変身して強くなりたいと思うんです。
みんなに勇気と笑顔を与えるために変身するという魂は、仮面ライダーから継承されていますね。絶対に、子供たちやファンの皆さんの前では負けられないですし、悲しませてはいけないし、背負っているものがあるのが、共通しているんではないかと思います。今「おまえを改造する!」と言われたら喜んでされますよ。(笑)
以前、吉川晃司さんが仮面ライダーになって出演していたのをみて、本当にかっこいいし、うらやましかったんですよ。それで、色々と調べる中で、今回、フォーゼの主人公がリーゼントのバッドボーイなキャラだとわかってこんなライダーも登場するのならと興味を持っていて、僕に声がかかるのを、ずっと待っていたんですよ。(笑) 立花藤兵衛さんじゃないけど、ほんわかした不良が集まる喫茶店とかね。先輩がいるような溜まり場で「相変わらずお前も突っ張ってんなぁ!」とお決まりの台詞を勝手に考えてみたり(笑)。
そんな中、今回こんな素敵なお話を頂いたので、主題歌という形で関われるのは本当に光栄です。

── 楽曲に込めた意味などは?

綾小路:
今回、プロデューサーから、歴代のライダーも登場すると聞きました。時代を超えて、この40年間、ライダーたちはずっと日本を守ってくれていました。今の時世、悲しいニュースが多い中、日本を守るために闘っている団塊世代の男達の姿と、仮面ライダーの闘う姿を重ねあわせて、「闘う日本人」、「闘魂伝承」という気持ちを込めました。
「誰かを守るために己の命を賭けて闘う」という日本人ならではのヒロイズム。いや、最早ヒロイズムではないんでしょうね。どんな時でも、日本人は愛する人を守るためならば、その命を捧げる事に何の躊躇いもない。僕はそんなこの国に生まれて来た事を心から誇りに思っています。
「ストロングスタイル」というプロレスの用語があるのですが、努力によって積み重ねた能力と闘争本能とを合わせて人に勇気を与える僕の好きなスタイルなんです。「侍魂」ともいうか、日本人らしさを表していると思う言葉ですね。今回の歌詞を書く時に、このテーマが浮かんできて、ライダーたちと、日本の男たちという二つの柱を表現しました。家族や恋人、仲間を守るために、誰もが闘っている。みんなが嫌がることでもやる。
泣き言も言えない。それでもやる。それがヒーローだと。ライダーの闘う姿にもらった勇気を音楽を通して返していきたいと思いました。
映画を観に来る子供達には、お父さんもお母さんも仮面ライダーみたいに君達を守るために闘っている、働いているんだよ。ということが伝われば嬉しいですね。そして一緒に映画を観るお父さん達には、「これは俺たちの歌だ!」とガッツポーズしてもらえたら。
男はいつも誰かのヒーローになりたいと憧れています。家族や恋人、仲間達のヒーローになるため、自分たちのフィールドでいつも闘っているんだと思います。普段頼りないようにみえるお父さんも、ガミガミとうるさいお母さんも、実は僕のヒーローなんだと気づいて欲しいです。

── 今回、「ヒーロー」の主題歌として特別に意識したことは?

綾小路:
串田アキラさんや水木一郎さんの歌を聴いていると、上手さや迫力だけでなく、歌詞やメロディーを超えて、まるで語りかけられているような気持ちになるんです。だからこんなにも勇気が湧くんですよね。だから、今回僕なりに兄貴達のあの本物感や魂に近づけないかなぁと思って、目の前に子供たちや闘うお父さんがいるとイメージして、戦士にエールを送る気持ちで歌ってみました。


── マーティさんとコラボについて。

綾小路:
マーティとコラボできると聞いて、テンションがぐわっとあがりましたよね。楽曲を聞く前だったんですが、天下のマーティ・フリードマンの曲を俺が歌わせて貰えるのか!とめちゃくちゃ興奮しました。
実際、どんな曲がくるのかな?と思っていたら、さすがマーティ!日本人が普通考えにくいコード進行なんですが、メロディーはすごく和的で。お世辞抜きですごい曲があがってきたなと思いました。マーティの世界観を壊さないようにしながら、歌詞を乗せていきました。こんな楽曲を歌えるのは、ロックンローラー冥利に尽きますね。昨年からTVCMのバンドで一緒になる機会もあったのですが、氣志團のメイジャー・デビュー10周年でもある2011年。諦めずに頑張ってきたことへのお祝いを頂いた気分です。
今回、制作期間が短かったのですが、作詞をしていて、すっと言葉が浮かんできたんです。マーティの音楽と、今の時代と、仮面ライダーに書かせてもらったなと思いました。
綾小路 翔VSマーティ・フリードマンという表記になっていますが、音楽的にまさにストロングスタイルの真っ向からなものできたと思います。もし、タイムマシーンが出来たら、中学時代“MEGADETH”を夢中で聞いていた自分に、一生懸命音楽をやっていれば、マーティと一緒にやれるぞ、マーティの曲を歌えるんだぞと耳打ちしてあげたいほどですね。

── 映画を見る人に向けてメッセージ。

綾小路:
こんな時代だからこそ、1億3000万人全員がヒーローにならなくてはいけないと思っています。どんなに辛い時でも、誰かのためなら頑張れる。誰かのためになった瞬間に、人間ってもう一つの勇気のブースターが点火して、苦しくても進んでいけるんだと思います。この「SAMURAI STRONG STYLE」が、日夜闘う皆様のテーマソングになれたら、これ以上に嬉しい事はありません。

◆劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX』主題歌に綾小路 翔×マーティ・フリードマン
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