-異種格闘技対談-Ring【round2】第22回/ホリエアツシ(ent、ストレイテナー)

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-異種格闘対談-Ring【round2】第22回

逹瑯(ムック/Vo)ゲスト ホリエアツシ(ent、STRAIGHTENER/Vo,G,Key)

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逹瑯:バンドって実力だけじゃないなって。運とタイミングなんじゃないかなって思うんですよね。

逹瑯:まだロックとかまったく興味を持てなかった時代だったなぁ、俺は。何から知ったんですか?

ホリエ:普通にテレビとかラジオとかからJ-POPと並列で流れてきてたので、そこで引っかかった感じでしたね。僕もまだその頃は、バンドやりたいとかっていうところまでは意識がなかったですけどね。

逹瑯:へぇ。やっぱ1歳の差は大きいのかな。兄ちゃんの影響で長渕(剛)さんとか聴くようになって好きになりましたけどね。小学校3年生で長渕剛さんにガンハマりっていう(笑)。

――後々音楽的にもハマることになるけれども、その当時は?

逹瑯:学校の廊下で長渕剛さんの『とんぼ』の最終回とか真似して、タバコを口で拾って咥える仕種をして、“見てんじゃねぇ”つって倒れながら立ち上がって、友達に上履き投げてたっていう(笑)。血出過ぎだろそれ! っていう(笑)。ホント、馬鹿でしたからね小学生の頃なんて(笑)。長渕剛ごっこですよ!

ホリエ:あははは。それはしなかったなぁ。

――普通しませんから(笑)。

逹瑯:ホリエさんがそんなことしちゃいけませんから(笑)。

ホリエ:でも、僕も長渕剛さんは聴いてましたよ。男闘呼組も聴いてましたからね。アイドルだけど、ロックバンド・スタイルでやってるっていうところに惹かれて聴いてたし、バンドブームもあったんで、徐々にバンド・サウンドっていうモノに惹かれていったんですよ。その中で一番ハマったのがBUCK-TICKだったんですよね。

逹瑯:そういう意味でハマったのはブルーハーツだったかもしれないですね、俺は。

ホリエ:僕はBUCK-TICKとグラスバレーでしたね。

逹瑯:僕はBUCK-TICKは高校生になってからでしたね。『COUNT DOWN TV』かなにかで『Six/Nine』を紹介してて、衝撃を受けたんですよ。なんだ、この音楽は!? って。学校行ってみんなにBUCK-TICKがすげぇすげぇって言ってまわったんですけど、あんま共感してもらえなくて。その頃はみんなカラオケで黒夢とかLUNA SEAとかGLAYとかL’Arc〜en〜Cielを歌ってましたからね。『Six/Nine』はポップさの欠片もない音楽で、なんじゃ!? こりゃ! めちゃめちゃカッコイイじゃんか! って走ってCD買いに行きましたからね。

ホリエ:アバンギャルドでしたよね、BUCK-TICKって。

逹瑯:ですよね。名前は知ってたんですよ。兄ちゃんがよく文化祭とかでBUCK-TICKのコピーしてたりしてたんで。

――ホリエさんご兄弟は?

ホリエ:僕は兄貴がいます。5コ上の。でも、兄貴からの影響はTM NETWORKでしたね。

逹瑯:へぇ。5コ上ってことは、兄ちゃん同士がタメですね!

ホリエ:ほぉ(笑)。

逹瑯:ウチ、6コ上と8コ上なんで。兄ちゃんの卒業アルバム見るとチェッカーズばっかじゃないですか?

ホリエ:あははは。そうだったかなぁ(笑)?

逹瑯:ウチの6コ上の兄ちゃんの卒業アルバムはそうでしたよ。んで、8コ上の兄ちゃんの卒業アルバムは『ビーバップハイスクール』ばっかです(笑)。

ホリエ:あははは。時代ですね(笑)。ウチの親の卒業アルバムは、見事にみんな同じ眼鏡かけてるんですよ! 四角くて、上がセルフレームで下が金属みたいな。

逹瑯:はいはいはい! 今また流行ってますよね! “おじファッション”みたいなね。

ホリエ:そうですそうです(笑)。

逹瑯:昔はそれしか売ってなかったんでしょね(笑)。中高生の頃、ホリエさんは何になりたいと思ってました?

ホリエ:僕は中学3年の頃にはミュージシャンになってやろうと思ってましたね。

逹瑯:早いな。

ホリエ:自己満足でデモとか作ってたんですよ。

逹瑯:そこ発進なんですか!?

ホリエ:はい。みんなでバンドやったらモテるんじゃないか? ってとこではなかったんですよ。

逹瑯:すごいな。本物だな。俺は文化祭でバンドやって、すげぇ気持ち良くて、そっからですからね。

ホリエ:バンドもやりたかったんですけど、メンバーが集まらなかったんですよね。結局、楽器始めたのが今一緒にやってるドラムの奴と僕だけで。もう1人友達に無理矢理ベースを始めさせてバンドやったのが最初だったんですよ。コピーから始めたバンドではなくて、曲ありきで始めたバンドだったんで。

逹瑯:へぇ。すごいな、それ。

ホリエ:東京に出てきた頃はパンク・ブームでしたからね。ミクスチャーとかスカとか。普通のギターロック・バンドやろうと思ったらまったくお客さんは入らなくて。

逹瑯:でも、その後ブームがくるじゃないですか。

ホリエ:その頃の不毛な時代を乗り越えてきたギターロック・バンドは強いと思いますよ(笑)。モテるのはパンクのバンドの奴らばっかでしたからね。だから、ちょっとパンクに寄せてみたりとかもしてましたけどね、当時は(笑)。短パンにしてデカイTシャツ着たりして(笑)。

逹瑯:あはははは。そんな時代があったんですか!?

ホリエ:ありましたありました(笑)。でも、ファッションだけじゃなく、BRAHMANとかも好きだったんで、音的にもちょと寄ってみたりもしましたし。

逹瑯:へぇ。バンドって縦社会じゃないですか。そっちのシーンもそういうのあるんですか? そっちのって変だな(笑)、ギターロック系の。

ホリエ:あんまりないですね。好きなことを勝手にやってるだけっていうイメージだし、先輩が優しかったんでしょうね。あんまりお互い干渉しないというか。ヴィジュアル系は結構、縦社会が厳しいって聞きますね。

逹瑯:そうですね。なんか1コでも年下だと先輩後輩の距離があるっていうか。でも、芸人さんとかの方がすごいんじゃないかなって。年齢関係なく、歳上でも後から入ってきたら後輩ですもんね。

ホリエ:たしかに。りあるキッズとかまだ若いのに、芸人になったのが早いから、今売れてる芸人みんなにタメ口ですもんね!

――あははは。そんなとこ観察してるんですね!

ホリエ:そうなんですよ。僕、人間観察とか大好きなんで(笑)。人間好きなんですよ。人間模様が。

逹瑯:あははは。メンバー同士は仲良いんですか?

ホリエ:仲良いですね。まぁ、さすがに普段からずっと一緒にいるとかはないですけど、ツアーに行けばずっと一緒にいますからね。飲みに行ったりもしますし。散歩も行くし。

逹瑯:さ、散歩!?

ホリエ:えぇ。ウチ、散歩バンドなんですよ(笑)。

逹瑯:気持ち悪っ!

――失礼なっ(笑)! 気持ち悪いとは何ごと!?

ホリエ:あはははは。たしかに、あんまりいないですよね、メンバーで散歩するって(笑)。いや、なんか地方に行くといろいろと探索したいじゃないですか。

逹瑯:サウナとかスーパー銭湯とかはみんなで行きますけどね(笑)。

ホリエ:スーパー銭湯かぁ(笑)。

逹瑯:いいですよ、今度ツアー行ったとき行ってみて下さい(笑)。そうだそうだ! entって、『ソラニン』の主題歌もやってるんですね!

ホリエ:はい。どうでした?

逹瑯:すげぇ合ってて良かったです。

ホリエ:ありがとうございます。原作好きな人には嫌われるかなぁと思ってたんですけど。

逹瑯:いや、ぜんぜん! すごい良かったです。映画も良かったけど、音もすごく良かった。俺、ちょっと前に原作者の浅野いにおさんと飲む機会があったんですけど、なんかすごく興味深い人でしたね。ストーリーの中に自分が叶わなかった想いみたいなのを託してあったりするのかな? と思ったんで、“昔バンドやりたかったりしたんですか? 自分を重ねたとこってあるんですか?”って聞いたら、やっぱり若干あるって言ってましたね。

ホリエ:なんか、バンドが実らなかった目線って、実際にバンドやってる側からしたら分からないんですよね、何甘えてるんだよって思うっていうか。でも、叶えられなかった人の方が圧倒的に多い訳で。あの映画見てると、バンドやりたかったけどやれなかったっていう人ってたくさんいるんだろうなって思いますよね。

逹瑯:ですよね。バンドやるのって実力だけじゃないなって思いますよね。一番重要なのって、運とタイミングなんじゃないかなって思うんですよね。

ホリエ:たしかに。運ってすごくあると思いますね。

逹瑯:運も実力の内って言いますけど、なんでこんなにルックスも良くて曲もいいのに売れなかったんだろう? っていうバンドいっぱいいますからね。それを説明するには運がなかったってことなのかなって。あと、ステージの上に立ったとき、すごくイケメンなのにオーラがない人っていません?

ホリエ:はいはい、分かりますね。難しいですよね、そこ。

逹瑯:ジャンルに限らずそれってありますよね。売れてるバンドのヴォーカルが全員イケメンかって言ったらそうじゃないですもんね。

ホリエ:うん。たしかにな。女の子もそうですよね。すごく普段は可愛いのに、ギター持った瞬間にすごくダサくなっちゃうとか。

逹瑯:はいはいはい。その逆もありますよね。そんなに可愛くないのにギター持ってステージに上がると、なんか可愛く見えちゃうっていうのもありますしね。

ホリエ:ありますあります。可愛くないけど、カッコ良く見えるときもあるし。素質もあるんでしょうね。

逹瑯:うん。バンドって難しいですよね。ホリエさんはソロ始めてどれくらいですか?

ホリエ:4年くらいですかね。

逹瑯:バンドは何年ですか?

ホリエ:ストレイテナーは14年くらいですかね。節目節目でメンバーが増えているので、今のメンバーになってからはまだ4年くらいなんですよね。

逹瑯:あ、じゃぁウチのが1年長いんだな。ウチ、今年の5月で15年なんですよ。

ホリエ:高校生の頃から?

逹瑯:そうです。高校3年生くらいの頃ですね。最初のベースが1年半で抜けて今のベースが入ってるんですけど。

ホリエ:地元で結構盛り上がって上京したんですか?

逹瑯:いやいや。全然でしたよ。上京して、同じ地元の先輩でcali≠gariっていうバンドやってる人がいるんですけど、その人たちにすごくお世話になって、ウチのギターがそのバンドのローディーやってたこともあって、くっついてまわってたんで、そこから広がっていった感じでしたね。俺たちがバンド始めた頃って、ヴィジュアル系の全盛期だったんですよ。それもあって、綺麗なバンドが多かったんですよね。でも、俺、自分のルックス的に綺麗なバンドは無理だろうと思ってたんで、ただただインパクトだけを残してやろうと思ってやってたんですよ。だから、ヴィジュアル面では坊主にしたりしてましたからね。異色でしたよ。

ホリエ:たしかに。ムックはテレビや雑誌で見る度に印象が違ってて。いろんな時代の記事を見せてもらったんですけど、いろんな髪型とかファッションされてますよね。すごい部厚い眼鏡かけてたりもしてて、ちょっとイメージが違ってびっくりしたんです。

逹瑯:そうなんですよね(笑)。インパクトだけを狙ってましたから(笑)。だからウチらもそこまでヴィジュアル系の縦社会には組み込まれてこなかったんですよね。

ホリエ:なるほど。

⇒NEXT INTERVIEW-3

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