[クロスビート編集部員リレー・コラム] 杉山編「ラナ・デル・レイ」

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ラナ・デル・レイのデビュー作「ボーン・トゥ・ダイ」はぶっちぎりのセールスで全英1位を獲得し、全米チャートでも初登場2位を記録。加えて海外では一般誌からロック誌、ブラック系までひっくるめた多くの媒体で表紙を飾り、絶賛と酷評入り乱れるジャーナリスト/ミュージシャンの発言が世界を駆け巡るなど、大型新人の名を欲しいままにしている。

例えば米超人気TV番組『サタデー・ナイト・ライヴ』に出演した際には、NBCのメイン・キャスター、ブライアン・ウィリアムズが「SNL史上最も経験不足なパフォーマーだ」と酷評、それを映画『ハリー・ポッター』シリーズの主演としてお馴染みのダニエル・ラドクリフが擁護するという面白い展開に。

確かに、『SNL』でのライヴは素晴らしいと言えるものではなかった。けれどシングル2曲で声がかかったこと自体が異例なのであり、頭の堅い老人にはかわいそうなので何を言う気もしないのだけれど、経験不足で当然なのだ。なぜならラナ・デル・レイのキャリアは、まだ最初のチャプターの半分も進んでいないのだから。また、シングル群だけでなく「レディオ」のようなヒップホップ/R&B風の曲がどう演奏されるかが彼女の真価を伝えるはずで、それは『SNL』を観ただけでは分からない。

当の本人はというと、あまり気にしていない様子。2012年はアルバムに続き、2010年にリジー・グラント名義でiTunesを通してリリースしていた(しかし内容に納得がいかずすぐに流通を取り下げた)幻のアルバム『Lana Del Ray A.K.A.Lizzy Grant』も再リリースする予定だという。3月の初来日中止は残念だけど……!

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