-異種格闘技対談-Ring【round2】第23回/綾小路翔(氣志團)

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-異種格闘対談-Ring【round2】第23回

逹瑯(ムック/Vo)綾小路 翔(氣志團/Vo)

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綾小路:今、欲しいモノ3つ上げろって言われたら「地位・金・名誉」ですから。持ってから言いたいんですよ、「金じゃねぇよ」ってね。

綾小路:それで、その頃、いろいろと考えたんですよ。俺には好きなモノがあり過ぎるなと。ハードコアもパンクも好きだし、ナゴム(ナゴムレコード)っぽいモノも今どきのオシャレっぽいモノも好きだし、ヴィジュアル系の音楽性も好きだし。でも、そこらへんのジャンルはもう先輩たちや、そこで頂点を目指して頑張ってる奴らが死ぬほどいるぞと。今さらその長蛇の列の後ろに並んだところで、いつ俺たちの番がくるか分からないし、一生自分たちの番なんてまわってこないかもしれないし、そんなの待ってたらオッサンになっちまうぞと。そこで、俺が誰にも負けないものって何かな? って考えたんですよ。それで、“そうだ! 学ランのコレクションだったら誰にも負けない!”って思ったんですよ。

逹瑯:あはははは。そこですか!

綾小路:そう。バンドも好きだし、ロックっぽいファッションや今どきのオシャレも大好きだけど、学校ではリーゼントに学ランが絶対の社会だったから、学生時代はいっつも東京に行った帰りは千葉駅で学ランに着替えて地元に帰って来てましたからね。じゃないと先輩に“なんだ、オマエ?”って言われてしまうので。

逹瑯:すごいですね。

綾小路:すごかったんです。ウチの中学は、節目節目のときには学生服をちゃんと仕立てるっていうのが慣わしだったんです。それくらい制服にこだわってる学校でもあったので。だから、中学のときから節目には、服飾用語がツッパリの間で飛び交うんですよ。“オマエ、センターベンツ何センチにすんの?”とか“生地はやっぱポリ(ポリエステル)よりウールじゃねぇ? いや、タキシードクロスもいいぜ!”みたいな。

逹瑯:マジっすか!? それすっげぇ。本格的ですね!

綾小路:そうなんですよ。みんなでオカダヤとか行って生地買って、テーラーまで持ってってましたからね。ど田舎の中学生のくせに、“刺繍とか入れるのは田舎の中学生のやることだから、ダセぇことすんなよ!”みたいなこと言いあって(笑)。

逹瑯:あはははは(爆笑)。

綾小路:世間的には全然ツッパリなんてオシャレじゃないんですけど、ツッパリ的にはやり過ぎてなくてめちゃめちゃみんなオシャレだったんですよ。みんな他の人と被らないようにこだわって作ってましたからね。センチ単位でこだわってました。

逹瑯:翔さんって服も好きそうですよね。

綾小路:好きですね。でも、すごく偏ってるんですよ。音楽も洋服も80年代から90年代のモノがとにかく大好きなんですよ。学ランも大好きで、実際には着ないんだけど、みんなが卒業して着なくなった学ランを貰って集めてたりしてて。とにかくいっぱい持ってたいんですよ。何十着も持ってましたらからね。それを音楽シーンに絡められないかなって思ったんですよ。そして、あの頃、周りと一緒にいるためにやってた、内心“高校に行ったらおもいっきりオシャレするんだ! リーゼントなんて早くやめてぇ〜”って思ってたリーゼントに戻る訳ですよ。結局、リーゼントじゃなかったのって4〜5年くらいで、俺の人生ずっとこれなんです。

逹瑯:へぇ〜(感動)。

綾小路:何をやっても俺たちはモテないんだから、とにかく誰にも負けないことをやろう! って決めたんです。ってことは、そこをコンセプトにバンドをやるってことは、そこを分かってる地元の奴ら意外にいないだろう! ってことで、地元でぼんやりしてる奴らに声をかけることにしたんですよ。夏祭で久しぶりに会ったウチのギターの光くんが東京に住んでるっていうんでベースやらせ

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