ミュージカル「ミリオンダラー・カルテット」、伝説のセッションが日本上陸

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ロックンロールのパイオニア4人が出会った一夜限りの伝説のセッションが、渋谷にて蘇った。ミュージカル「ミリオンダラー・カルテット」の日本上陸である。

◆「ミリオンダラー・カルテット」画像

1956年12月4日、エルヴィス・プレスリー、カール・パーキンス、ジェリー・リー・ルイス、ジョニー・キャッシュの最初で最後のセッションが行われた。このセッションがブロードウェイでミュージカル化され、渋谷ヒカリエの東急シアターオーブ開業記念演目として、9月5日(水)に上陸したのが「ミリオンダラー・カルテット」だ。公演では観客は立ちあがり手拍子をし、もはやライブだ。公演は9月17日まで続く予定だ。

本ミュージカルはキャストによる生歌唱だけでなく、ギター、ベース、ドラムなど全ての楽器も生演奏される。本場ブロードウェイのキャストによるハイレベルな歌唱と演奏は、もはや伝説のミュージシャンたちのライブを観ていると錯覚させるほどだ。ストーリーの舞台は1956年、サン・レコードのスタジオで行われていたカール・パーキンスのレコーディング現場にエルヴィス・プレスリーが訪問したところである。彼ら2人に加えて、レコーディングに参加していたジェリー・リー・ルイス、さらに当時サン・レコードの新星として売り出し中だったジョニー・キャッシュもやってきて、実に偶発的にセッションが始まったのだ。

セッションはサン・レコードの社長サム・フィリプスの指示でテープに記録され、この録音音源を元に今回のミュージカルは制作された。本公演の内容は、全てが実際の出来事通りという訳ではないが、当時の音楽産業の背景や、登場人物同士の対立などがより分かりやすく表現されている。

また、実際の録音音源はCD『ザ・コンプリート・ミリオン・ターゲット』として発売されており、公演会場ほか、全国CDショップにて販売されている。実際の音源を聴いてみると、いかに公演の再現度が高いか、そして4人の化学反応がどれほどに素晴らしかったかが分かることだろう。

当時、新聞で「100万ドルの価値がある」と報じられたたほどの伝説のセッションが、今目の前で再現されている。まさに必見、必聴である。

オランジーナプレゼンツブロードウェイミュージカル「ミリオンダラー・カルテット」
2012年9月5日(水)~17日(月・祝)
@東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
「ミリオンダラー・カルテット」セットリスト
・BLUE SUEDE SHOES
・REAL WILD CHILD
・MATCHBOX
・WHO DO YOU LOVE?
・FOLSOM PRISON BLUES
・FEVER
・MEMORIES ARE MADE OF THIS
・THAT'S ALL RIGHT
・BROWN EYED HANDSOME MAN
・DOWN BY THE RIVERSIDE
・SIXTEEN TONS
・MY BABE
・LONG TALL SALLY
・PEACE IN THE VALLEY
・I WALK THE LINE
・I HEAR YOU KNOCKING
・PARTY
・GREAT BALLS OF FIRE
・HOUND DOG
・RIDERS IN THE SKY
・SEE YOU LATER ALLIGATOR
・WHOLE LOTTA SHAKIN' GOIN' ON
主催:Bunkamura/TBS/ローソンHMVエンタテイメント/サンライズプロモーション東京
後援:TBSラジオ/J-WAVE/tvk
特別協賛:サントリー/東京急行電鉄株式会社
http://theatre-orb.com/lineup/02/

エルヴィス・プレスリー、カール・パーキンス、ジェリー・リー・ルイス、ジョニー・キャッシュ『ザ・コンプリート・ミリオン・ダラー・カルテット』
SICP-3572 税込¥1,890
※最新マスタリング/MONO/歌詞・対訳付 英文ライナーノーツ:コリン・エスコット(訳付)/解説:萩原健太

Million Dollar Quartet Original Broadway Cast (Photo by Joan Marcus)
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