コルグが2012秋の新製品発表!ワークステーションKROMEやMICROKORG XL+、VOXからはStompLab、APACHE BASS、amPhonesなど多数

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コルグは、9月6日、マウントレーニアホール渋谷にて関係者向けに2012年秋の新製品を披露した。シンセ関連を中心としたKORG製品に加え、取り扱いブランドのVOXのギター関連製品をはじめ多数の製品が登場した。

既存製品のモデルチェンジやラインナップ拡充に加え、まったく新規となるシリーズが目立ったのが今回の製品群。VOXからはギター/ベース用ヘッドホンアンプ「amPlug」を内蔵したヘッドホン「amPhones」シリーズや、コンパクト・マルチ「StompLab」シリーズ、APACHEシリーズには待望のベース版が登場。KORGからは、ミュージック・ワークステーション「KROME」はじめ、「microARRANGER」の上位版「Proffesional arranger Pa600」、サウンドやデザインをブラッシュアップした「microKORG XL+」、そして「microKORG」「microKEY」「kaossilator 2」の新カラバリが登場している。

■VOX APACHEに待望のベース版が登場

独特なシェイプと、スピーカー&リズムボックス内蔵で話題を集めたトラベルギター「APACHE」のラインナップに、新たにベース版が加わった。ギター同様TeardropとPhantomの2タイプのボディシェイプで、各モデルともWhite/Seafome/Salmon Red/Sunburstの4色を用意。サウンドはブライトとノーマルのバリエーションを用意、リズムパターンは66種を内蔵する。MP3プレーヤーなどの外部音源の入力が可能なAUX INも健在だ。発売は10月25日で、価格は42,000円。


▲IIG/IIGBのエクスプレッション・ペダルは、ワウやボリュームなどさまざまなパラメーターをコントロール可能。単三乾電池×4とACアダプター(別売り)の2Way電源方式。
■メタル・ボディのコンパクト・マルチStompLabシリーズ

マルチ・エフェクターのStompLabシリーズは、ギター用とベース用、それぞれフットペダルの有無で2モデル、合計4モデルをラインナップ。

黒のギター用が「StompLab IG」と「StompLab IIG」、赤のベース用が「StompLab IB」と「StompLab IIB」。型番のIがペダルなし(6,825円)、IIがペダルあり(9,450円)。いずれもトータル100種ものプリセット・プログラムを搭載、ロック、ブルース、メタル、ポップなど音楽ジャンルでカテゴリー分けされているので、初心者でも好みのサウンドにすぐアクセスできるのがウリ。

本体ボディのコンパクト・マルチらしからぬ高級感のあるルックスも注目を集めそうだ。10月25日発売。

■イギリス伝統のカラーを採用したカスタム・カラー・モデル AC30C2-BRGほか

ギター・アンプには、AC30C2-BRG(126,000円)、AC15C1-BRG(73,500円)、AC4C1-BRG(32,550円)の3機種のカスタム・カラー・モデルが登場。

カラーはイギリス伝統のブリティッシュ・レーシング・グリーン。フロント・グリルにエレガントなタイゴン・クロスを施し、色鮮やかなグリーンがさらに映える仕上がり。

中でもAC4C1-BRGはスーツケース型ハンドル採用で、レトロ感溢れる外観が魅力。いずれも9月23日発売予定。

■ampPlug内蔵型ヘッドホン、amPhonesシリーズが新登場

ヘッドホンをギター/ベースに直結、速攻でプレイできる「amPhones」(アンプホン)が新たに登場した。人気のヘッドホンアンプ「amPlug」を内蔵したヘッドホンで、ヘッドホンから伸びたケーブルをそのままギター/ベースに突っ込める。amPlug以上に手軽に演奏が楽しめるというわけ。ヘッドホン部にはオーディオテクニカ製のクローズド・エアー・ダイナミック・ヘッドホンを採用。ラインナップは代表的なサウンドが得られる4タイプ。VOX王道の「AC30」、US製クリーン・サウンドの「Twin」、ブリティッシュ・クランチ&重厚リード・サウンドが特徴のLead、そして、ワイドレンジ・サウンドが得られるベース・タイプのBass。ギター用はコーラス/ディレイ/リバーブ、ベース・タイプにはコンプレッサーといったエフェクトを内蔵。また、Bassは箱や床の鳴りのようなリアルなサウンドが得られるBassilator回路が新搭載される。いずれも11,550円で、9月26日発売。

▲ギター/ベースに接続するケーブは片出し、MP3プレーヤーなどとのジャムセッションを可能にするAUXイン端子も同じく左側にある。

■思いをすぐさま音にするキーボード、Professional arranger Pa600

「Professional arranger Pa600」は、バンド演奏や弾き語り、作曲で活躍するスピーカー&標準61鍵搭載のアレンジャー・キーボード。

あらゆるジャンルの音楽に対応する950以上のサウンド、360種以上ものインタラクティブ・バッキング・パターン「スタイル」を内蔵。スタイルを選び、コードを弾くだけで、プロのバンド演奏クオリティのバッキング・トラックがすぐに完成する。

液晶は大型で視認性の高いTFTカラー液晶で、画面に触って操作可能なタッチ・ビュー・インターフェースもmicroARRANGERからの大きな進化点だ。12月15日発売で120,750円。

■ビンテージ・サウンドが一層充実したブラッシュアップモデルmicroKORG XL+

アナログ・モデリング・シンセ「microKORG」、エレピやオルガンなどキーボードとしての機能を充実させた「microKORG XL」に続くシリーズ最新作は、XLのサウンドやデザインをブラッシュアップしてさらなる進化を遂げた「microKORG XL+」だ。

SGのピアノ、M1やVOXオルガンなど、ビンテージ・サウンドが一層充実、キーボードの歴史を遡る内容となっている。

付属のグースネック・マイクロフォンによるボコーダー機能、電池駆動対応、無償ダウンロードのPCエディターに5つのボーナス・バンク、計640音色が付属するなど見どころも多数。

レトロフューチャーを感じさせるブラック・パネルのニュー・ビンテージ・デザインも魅力。61,950円で10月27日発売。

■microKORG誕生10周年記念! microKORG/同XL+/microKEYに2種の限定プレミアムモデル

microKORG登場から10周年を記念して、microシリーズにそれぞれ2種類の限定カラー・バリエーション・モデルが登場。白鍵を黒く染め上げ落ち着きある佇まいのクールなフル・ブラック・モデル、黒赤の反転鍵盤のブラック×レッド・モデルをラインナップ。「microKORG」(52,290円)、ニューモデルの「microKORG XL+」(61,950円)、USBキーボードの「microKEY-25」(7,350円)「microKEY-37」(12,600)の4製品について、それぞれ2色が用意される。発売は11月10日予定。なお、「microKORG」「microKORG XL+」の限定カラーモデルは、現在作品募集中の「microMADNESS VIDEO Contest」の優秀作品の賞品となっており、それぞれのシリアルNo.1が授与される。


▲写真左はmicroKORG XL+、microKORGの各カラー。写真右はmicroKEY-25/37の各カラー。いずれもかなり個性的なルックス。

■kaossilator 2に限定パール・ホワイト・モデル、microiPIANOにはハロー・キティ・モデルが

手のひらサイズのシンセサイザー「kaossilator 2」には、新カラー・バリエーションが数量限定で登場している。オリジナルカラーがシリーズでお馴染みのビビッドなイエローなのに対して、限定モデルは気品あるパール・ホワイトを採用。優雅でシックなカラーリングは新たなインスピレーションを与えてくれそうだ。11月3日発売で、価格は16,800円。

また、ミニ鍵で重厚な音を鳴らすおしゃれなコンパクト・ピアノ「microPIANO」には、かわいいハロー・キティ・モデルが仲間入り。300台限定でカラーはホワイト。10月25日発売でオープン価格。


▲バックプレートが白になったkaossilator 2のパール・ホワイト・モデル(写真左2点)。ジャストサイズのセミ・ハードケースは11月上旬登場予定。写真右はmicroPIANO Hello Kittyモデル。いずれも限定モデル。


▲写真手前右がTMR-50、奥の列がpitchblack。TMR-50は手前左のチューナー/メトロノームTM-50よりひとまわり大きい。
■チューナー、メトロノーム、レコーダーが1台に! TMR-50登場、pitchblackにはカラバリが

「TMR-50」は、チューナー、メトロノーム、レコーダー機能を内蔵した、ブラバンやオーケストラ向けの製品。3つの機能はいずれも単独はもちろん、同時使用も可能なのがポイント。録音した音をすぐプレイバックして、チューナーで精度をチェックしながら確認なんてことも。録音・再生はリニアPCMで、最大100トラック、約20分まで録音可能。カラーはブラックとホワイトがラインナップ。7,350円で10月13日発売。

おなじく新カラバリ・モデルとしては、ギター/ベース用ペダル・チューナー「pitchblack」に4種類の限定モデルが登場している。オリジナルのブラックが持つ、ダイキャスト製の堅牢ボディに大型の高輝度LEDメーター搭載というスペックはそのままに、ホワイト、レッド、クローム、ブラッククロームの4色を新たにラインナップする。10月25日発売で9,975円。各色100台なのでチェックは早めに。

■使えるピアノ/エレピ/ドラムにこだわったミュージック・ワークステーションKROME

KROMEは、使える音にこだわったミュージック・ワークステーション。61鍵(126,000円)、73鍵(147,000円)、88鍵(178,500円)の3モデルを用意。88鍵全鍵ステレオ・サンプリング/ノンループの圧倒的なクオリティのピアノ、8段階ベロシティスイッチのエレクトリック・ピアノ、ダイレクト音とアンビエント音をミックス可能なスタジオの音が手に入るドラムなど、640プログラム、512コンビネーションを収録。リアルなグルーブをボタン1つで再生するドラム・トラック、レスポンスに優れたタッチビュー・グラフィカル・ユーザー・インターフェースを備えた7インチ大型カラーディスプレイ、USBによるコンピューター接続、SDカードスロットなど、ワークステーションとしての機能を凝縮したプレミアム・スタンダード・モデルとなっている。発売は9月23日。


▲KROMEは、88鍵(写真左)、73鍵、61鍵(写真右)の3モデルをラインナップ。

■SONTRONICSのマイクロフォン、VOXのエレクトリック・ウクレレも

新規取り扱いが開始される製品としては、イギリスのマイクロフォン・メーカーSONTRONICSの製品が紹介された。

コンデンサー・マイク、真空管式マイク、リボン型マイク、ダイナミック・マイクが多数ラインナップされる。発売は10月下旬。

ステージで紹介された以上の製品のほか、展示スペースには発売されたばかりの新製品、VOXのエレクトリックウクレレやドイツKemper Ampsの「KEMPER PROFILING AMPLIFIER」、PRSのアンプ、ギターなど、幅広いジャンルの製品が並べられた。


▲VOXのスピーカー/アンプ内蔵エレクトリック・ウクレレ「ELEUKU」は、コンサート「VEU-55C」とテナー「VEU-55T」をラインナップ。いずれも42,000円(写真左)。2011年の発表会で参考展示されたKEMPER PROFILING AMPLIFIER(写真中、右)がついに発売開始。アンプの出音をマイクで収録、プロファイリングすることで、従来のモデリング以上の再現性を実現する。価格は252,000円。フロントパネルの違いで白と黒の2モデルがある。

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◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
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