見田村千晴、メジャーデビュー決定! 決意のワンマンライヴで集大成を見せ新たなスタートを切る

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シンガーソングライター見田村千晴が、2012年10月17日にリリースされた2nd ALBUM『I handle my handle』の集大成とも言える約二年半振りのワンマンライヴ<We handle Our handle>を2月17日に渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催した。

見田村千晴が「ずっと立ちたかったステージ」という渋谷duo MUSIC EXCHANGEでのワンマンライヴは、本人にとっても大きな挑戦であったが、その挑戦を見届けるために集まったファン、仲間で会場は満員になり開演を待つ。

いよいよメンバーが登場し、一人で歌い出した曲は「We handle Our handle」。今回のライヴのために用意された曲はプロローグのように、このライヴの始まりを告げる。そのまま「渋谷駅東口歩道橋」と続き「愛がそこに無くても」では、曲中に見田村の呼びかけに早くも客席は総立ちになった。見田村の歌声に応えた熱気がどんどん上昇し、広がっていく。「I handle my handle」の中でも名曲の呼び声高い「寄り道」を歌い上げた後は、世界最大の気象情報会社ウェザーニューズが季節ごとに無料配信する「ソラウタ」に選ばれ、累計100万ダウンロードを達成した「雨と空言」と続き、「イス取りゲーム、音のする方へ」「ラプソディ」「オンザステージ」とロックなナンバーを熱く歌い上げる。彼女の静かに燃えていたロック性が、この日はバンドの音と一体となって熱く燃え上がっていた。

少しクールダウンを誘うようにハンドマイクで、アコースティクギターとピアノの三人編成で歌われたのは新曲の「秘密」。中島みゆきのカヴァー曲「ヘッドライト・テールライト」バンド編成に戻っての「YOU」とメロディアスな歌声がぐっと客席の心を引き寄せる。

MCを挟んで歌われた「青」は、この曲で見田村千晴というアーティストを知ったという人も多い代表曲の一曲。オーディエンスの一人一人の上にそれぞれの青い空があって、ドラマのようにシーンが浮かび、曲と混ざっていく様に歌声が広がる。

キラキラした表情で「楽しんでる~?」と呼びかけると大歓声が上がり、そのままのテンションで「お喋リズム」「明日がバスに乗って」とポップチューンが続いた。弾き語りでのステージが多い彼女の、バンドとの演奏は今までに無いほどのグルーヴを生み出し、手拍子がどんどん大きくなって会場との一体感もさらに増していく。

一言一言を大切に語りだした見田村は、自身がリリースのきっかけを掴んだタワーレコードのオーディションのこと、これまでの活動のことを振り返りつつ言葉にする。そして、「2013年、ビクターよりデビューします」とビッグニュースが会場に伝えられた。これまで、着実に活動しステップアップしてきた彼女の新たなスタートを知らされた会場は、大きな拍手でお祝いする。そして、そのタワーレコードのオーディションのきっかけとなった「始まり」に続いた。

ラストを締めくくるのは「東京シネマ」。オーディエンスとのコール&レスポンスに会場が沸き上がり最高潮を迎える。アンコールでは「歩いて」でもうひと盛り上がりし、最後にオフマイクで歌ったのが、静まり返った会場に響いた未発表曲の「ラブソング」。アンコール終了後も、本気のダブルアンコールが発生し、弾き語りでの「エピローグ」で締めくくった。

透き通る歌声、力強い歌声。クールな印象も、可愛らしい表情。どれも彼女の全力の歌で、どの歌を聴いても曲ごとに、心がすっとしたり、苦しくなったりする。強さも弱さも、醜さも繊細さも、普段気づかない様々な感情を彼女の歌を聴くことによって気づく。この日の二時間弱、全19曲のライヴに、それぞれの想いを感じ、東京シネマの歌詞にある「劇場から出たら世界は変わってた たった2時間で世界は変わって見えた」というフレーズが、ライヴ終演後の会場を出た時に頭の中でリピートされた人も多いのではないだろうか? この日のライヴはそれほどまでに素晴らしく、今までの活動の中でベストライヴとなった。

2012年、彼女は常々「私の2012年は2月17日まで続く」と言っていた。晴れて大成功を収めたこの日のライヴを終え、新しい年が始まり、メジャーデビューという新しいスタートを切る。

◆見田村千晴 オフィシャルサイト
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