【インタビュー】植村花菜「一生曲を作り続けていきたいから新しいことにはどんどんチャレンジしていきたい」

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「トイレの神様」でおなじみの植村花菜。彼女にとって2012年はエポックメイキングの年となった。アメリカ一人旅を決行し、さまざまなことを体験。そして今年1月には、その旅で巡り会った運命の人と入籍も果たした。3月13日リリースのニュー・ミニアルバム『Steps』には、そんな2012年の植村花菜が凝縮。と同時に、それは普遍的で、聴き手が自分のことのように感じながら一歩を踏み出したくなる、珠玉作になっている。本作で自身も新たなステップを踏み出した植村に話を訊いた。

■毎回“植村花菜らしいアルバム”って言ってるんですが
■その濃さは今までで一番濃いものになったと思います

──まずはご結婚おめでとうございます。

植村花菜(以下、植村):ありがとうございます!

──新婚生活、ゴハンとかはちゃんと作ってますか?

植村:作ってますよ。とはいえ、ダンナさん(※ミュージシャンの清水勇博さん)が結婚して2日目にはツアーに出てしまったので、ゴハンは自分のために作ってるって感じですけど(笑)。結婚しても生活はなんも変わってない(笑)。

──幸せそうで何よりです。さて、そんな植村花菜さんのニュー・ミニアルバム『Steps』が完成しました。これ……どの曲も歌詞がすごく共感できて、全曲聴き終えた時“生きることって悪くないな”という気持ちになりました。

植村:すごくうれしいです! そう思ってくれるといいなと思って作ったアルバムやったんで。

──花菜さん自身は作り終えていかがですか?

植村:でき上がった時、“これは純度100%植村花菜やな!”と思いました。今回、作詞作曲はもちろん、初めてセルフ・プロデュースをさせていただいて、アレンジも音決めも全部自分でやったんです。だから細部にわたってこだわりがありますし、こんなにゼロから100まで自分で作ったアルバムは今までなかったので、まぁ毎回“植村花菜らしいアルバムになりました”って言ってるんですけど、その濃さは今までで一番濃いものになったと思いますね。

──今作は、前作から1年2ヶ月ぶりのリリースになりますが、その間にアメリカ一人旅もされてるんですよね? その旅が影響している部分もありますか?

植村:もう、メチャメチャ100%影響してます。アメリカは2012年の4月から2ヶ月間行ってたんですが、一人でギター1本背負って、いろんなとこでストリートライヴをやったり、飛び込みでライヴハウスで歌わせてもらったり、いろんなご縁で植村花菜としてのギグもやらせてもらったり。あと、自分のパフォーマンスだけじゃなく、いろんな場所でいろんなミュージシャンの歌や演奏を聴いたりしたので、今まで知らなかった音楽を知ることもできたし、今まで知ってた音楽はもっと広がった気がしたし。音楽に対する理解度とか向き合い方がすごく変わったと思うんです。

──そういうのもあって今回、セルフ・プロデュースにしようと?

植村:そうですね。そのアメリカの旅に行ってなかったらセルフ・プロデュースしようとは思ってなかったと思います。

──でもなぜ、そもそもアメリカ一人旅をしようと思ったんですか?

植村:きっかけは、一昨年の夏にNHKのお仕事でテネシー州のナッシュビルっていうところに8泊10日で行って。それが初めてのアメリカだったんですが、その時にすごい衝撃と刺激を受けたんですよ。で、8泊10日でこんな大きな刺激をもらえたってことは、“一人でもっと長期間アメリカを旅したらえらいことになるんちゃうか!?”と思って。“来年(2012年)は20代最後やし、絶対一人でアメリカに行こう!”と、一昨年思って。そっから事務所がOKしてくれるように作戦を練り(笑)。許可が出たので実行した、と。

──実際に行って、向こうで一番感じたことは?

植村:“自分のまんまでいいんや”ってことですね。人間性が変わったとか、音楽性が変わったとかではなく、今までやってきたことが“やっぱりこれでよかったんや”って、確信に変わった旅でした。

──今回の『Steps』の曲達は、その旅を終えて、日本に戻ってから作ったんですか?

植村:そうです。今回、アメリカの旅で感じたものをアルバムにしたかったので、ストックの曲は一切使わずに、帰ってから書き下ろした曲だけを入れようって、それは最初から決めてたんです。ただ、唯一「Oh! New Orleans」っていう曲だけは旅の途中、ニューオリンズにいた時に作ったんですけどね。

──全7曲、いろんな曲が入ってますけど、全体的に光が差し込んでるような明るさを感じました。

植村:そうですね。全体的になぜ明るいかというと、今回、アメリカの旅で感じたことをアルバムにしたいっていうのと、私は今年の頭に30歳になったんですけど、アラサーの苦悩を書き残しておきたかったというか。28、29歳の頃ってすごい悩んでたし、そういう人って多いと思うんですよ。

──30歳手前って、女子は一番揺れ動く時ですからね。

植村:そうそう。結婚したいとか子供を産みたいとか、でもうまくいかないから悩んで焦って、結果、失敗する、みたいな。で、この悩める気持ちは今しかないはずやから残しておきたいと思って。と同時に、みんなもいっぱいいっぱい悩んで、でも結果うまくいくから大丈夫! あなたらしく頑張って!っていうメッセージを込めたかったんです。だから基本的には明るく、全体的に前向きな気持ちになれる曲にしたんですよね。ただ、その中でも葛藤や暗い部分も表現したかったので、「リグレット」のように解決しない曲があったり、「迷悩焦ワルツ」のように“ずっと迷ってます”みたいな曲があったり。

──でも「迷悩焦ワルツ」は、それこそアラサー女子の本音トークみたいなところがあって、思わず笑っちゃいました(笑)。“あ~わかるわかる!”と思って(笑)。

植村:あはは。そう、「迷悩焦ワルツ」は笑ってもらっていいんです(笑)。笑ったり共感したりしながら、前向きな気持ちになってくれたらいいなと思って。

◆インタビュー続きへ
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