黒夢の新たなる“王国”に足を踏み入れよ!

ツイート

黒夢の歴史がいよいよ新局面を迎えつつある。メジャー・デビュー記念日にあたる去る2月9日の時点において、オフィシャル・サイト上にて『黒と影』と題されたニュー・アルバムを今秋リリースすること、さらにデビュー20周年となる2014年1月29日には東京・日本武道館公演を行なうことが公表されている。そして、黒夢にとっての新たな記念日ともいうべきこの9月6日(クロの日)には、東京・ZEPP DIVER CITYにて『DIVE INTO THE KINGDOM』と題されたライヴも控えている。同14日には大阪・ZEPP NAMBAでも同名の公演が行なわれるが、この両公演の会場のみで限定発売されるという最新シングル『KINGDOM』の存在も、早くもファンの間で話題を独占しつつある。

このシングルは店頭販売が皆無であるのみならず、配信等でのリリースとも一切無縁で、両公演のライヴ会場でしか購入不可能というもの。そこに収録されている表題曲、「KINGDOM」は清春の作詞/作曲によるもので、誰もが一聴で彼だとわかる歌声に支配された楽曲であると同時に、“清春自身のソロでもSADSでもなく、黒夢にしか聴こえない”という絶対的存在感を伴っている。同楽曲のなかで彼は、〈嘘で夢を叶えたのでしょう〉〈捨て去ろう黄金の暗黙〉〈憧れたあの頃への僕へ、ただ階段を登るよ〉といった意味深長な言葉をいくつも吐いている。また、あれこれと深読みしたくなる内容をはらんでいる事実については、このシングルにカップリング収録されている「BLAND NEW LOVELESS」という楽曲についても同様だ。こちらについては清春が作曲を、そしてなんと人時が作詞を手掛けている。人時が綴った歌詞を、清春が歌う。これが従来の黒夢の歴史からは考えがたい出来事であることは、改めて説明するまでもないはずだ。

最近のインタビューにおいて、人時との関係について「結成時よりも今、いちばん仲がいい」などと語っている清春だが、現在制作が進められている『黒と影』については、同作が黒夢としての最終オリジナル作品となる可能性が前々から示唆されていたりもする。もちろんそれは「常に最後のつもりで“今”の理想追求を最優先する」という意味でもあるはずだが、黒夢という成り立ち自体に、ある種のタイムリミットが伴っていることも想像に難くない。

もちろんこの場で断定的なことを述べるわけにはいかないし、清春と人時の真意は、いまだ黒い影の向こうに隠されている。加えて、この9月の東京/大阪での両公演が、“新たな王国”という意味合いの言葉で銘打たれている事実も、なにやら深読みを誘う。とにかく黒夢の“今”を知り、“明日”を想像するためには、これらのライヴ会場に足を運ぶこと以外に選択肢は存在しない。もちろん『KINGDOM』と名付けられた最新音源を手に入れるための手段も。

確実に言えるのは、これら2本のライヴと最新音源に、今後の黒夢を解く何らかのヒントが隠されているということ。この機会を誰にも逃して欲しくない。過去に黒夢に触れたことのない人たちにすらも。

text by 増田勇一

◆VARKS
◆黒夢オフィシャルサイト
◆sadsオフィシャルサイト
◆清春オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報