エルヴィス・プレスリー、キャリア最後の本格的なスタジオ・セッションがリリース

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2013年8月16日(金)は、エルヴィス・プレスリーの36回目の命日だ。

◆エルヴィス・プレスリー画像

彼の故郷メンフィスでは、2013年も8月10日から8月17日まで「エルヴィス・ウィーク」という大規模なイベントが開催されている。世界中のファンが集結しトリビュート・ライヴ、ダンス・パーティー、近しき人物たちによる講演、映画上映、パネル・ディスカッションなどが連日朝から夜まで行われるイベントで、エルヴィス・ファンにとってはまさに夏フェスのようなイベントだ。日本でも命日には各地でトリビュート・ライヴ、映画祭など、数多くのイベントが開かれる。キング・オブ・ロックンロールは今でも世界中の音楽ファンの心の中に生き続けているのだ。

命日にあわせ『エルヴィス・アット・スタックス・デラックス・エディション』が8月14日にリリースされた。1973年7月&12月にメンフィスの名門レーベル「スタックス」のスタジオでレコーディングされた歴史的セッションの40周年記念盤で、3枚のCDに55曲が収録されている。

1973年1月に世界中で15億人以上が視聴した音楽中継番組『アロハ・フロム・ハワイ』で大成功を収めたエルヴィスは、1973年以前の作品の権利をRCAに売却し、新たにRCAとの7年間の契約を確保しつつも、新しい出版社を立ち上げ「自分のことは自分でやる」と決断。そこで次なるレコーディング・プロジェクトを行う場所として地元メンフィスの「スタックス」のスタジオを選んだのだ。

オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、サム&デイヴ、アイザック・ヘイズといった偉大な面々を世に送り出し勢いのある名門レーベルにて、レコーディングはザ・MG'sのメンバー、ザ・メンフィス・ボーイズなど街で最高のミュージシャンたちを集めて行われ、彼自身のTCBのクルーも参加している。このレコーディングが、エルヴィスのキャリア最後の本格的なスタジオ・セッションとなったのだ。

今回発売された『エルヴィス・アット・スタックス・デラックス・エディション』はスタックス・スタジオで行われたセッションを包括的な形でパッケージ化した初めての商品となる。12日間のレコーディングを時系列で追うCD3枚組の豪華ボックスで、マスター・テイク28本とアウト・テイク27本が収録されている。エネルギーとダイナミズムに満ちたスタックスでのセッションから6枚連続で生まれたシングルは、1973年から1975年にかけてチャートにランクインしていた。

『エルヴィス・アット・スタックス・デラックス・エディション』
2013年8月14日発売
CD3枚組豪華ボックス・セット/完全限定生産盤
SICP 3862~4(3CD)¥4,410(税込) 歌詞&対訳付
※20cm×20cmサイズの豪華6面パッケージ(箱入り)、42Pカラー・ブックレット付
英文ライナー:ロジャー・シーモン、ロバート・ゴードン(翻訳付)、日本盤解説:萩原健太
・ディスク1:R&Bおよびカントリー・セッション - アウト・テイク 17曲
・ディスク2:パート1 - ポップ・セッションズ - アウト・テイク 10曲
・ディスク2:パート2 - 1973年7月のマスター シングル4曲・アルバム収録曲10曲
・ディスク3:1973年12月のマスター シングル7曲・アルバム収録曲11曲

◆エルヴィス・プレスリー・オフィシャルサイト
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