【インタビュー】MUCC、シングル「World’s End」リリース「MUCCが鳴らす音楽には陰が欲しい。陰がないと光の部分は誰にも見えない」

ポスト

■今回のシングルには打ち込み要素がほとんどない──SATOち
■面白ければいいんじゃないかっていう感じになってきている──達瑯

──キャリアを積んだMUCCが生々しさとかダイレクトに響くものに意識的になっているのが、今回のシングルからはすごく感じられます。通常盤に収録されている「WateR」もヴォーカルと繰り返されるギターリフとビート、少ない音数で、いかに中毒性のある曲を作るか追求したのかなって。

ミヤ:それはありますね。ダンスミュージックって繰り返しの中にドラマを作る音楽だから、デカい音でテンションを高くするのとは違うんですよね。何年か打ち込みを取り入れて音楽を作ったことで、生音にそれをフィードバックできるようになったんですけど、これは完全に人力のダンスミュージックっていうイメージで作った曲ですね。

──悪そうな感じの音がカッコいいです。今回のシングルって盛りだくさんで、初回盤にはアルバム『Shangri-La』のデモトラックが当時の仮タイトルのまま、まるごと1枚分収録されていたりするわけですが、みなさんから聴きどころを。

YUKKE:まず、「World’ End」は初めて聴く人にもすごくキャッチーな曲だと思うんですよ。今回、カップリングが2種類(「自演奴」「WateR」)ありますけど、タイトル曲との対比が面白い曲だし、どっちもMUCCの色が出ているので。

SATOち:あと、カップリングを含めて今回のシングルって打ち込み要素がほとんどなくて、全体的にバンドっぽくてストレートだし、伝わりやすいんじゃないかって。いろんな人に聴いてもらいたいと思います。

達瑯:まとめて言うとすごく豪華だなって思いますね。アルバムとは違う意味のヴォリューム感満載だし、聴く人によって気になるポイントも違うだろうし、新たな発見があると思う。

──アルバム『Shangri-La』のデモ音源の中には歌詞がついてない段階のヴァージョンもあるし、これを世に出すのは今のMUCCならではのチャレンジなのかなと。

達瑯:そうですね、面白ければいいんじゃないかっていう感じになってきているので。

YUKKE:『Shangri-La』を聴いている人は、最初はこういう形だったのかっていう発見があるだろうし、デモ音源から聴いて完成形がどうなったのか楽しんでもらってもいいし。

ミヤ:15年バンドやってきて、ここからまたやりたいことが広がっていく感じがしてるんですよ。だから、気づいた頃には、もう遅いかもよって。

──MUCCのカッコよさに?

ミヤ:いろいろ試してきたけれど、音楽を表現する上での自分たちの核になるものが定まった気がしているので、ここからまた突き詰めたいと思ってますね。

──ちなみに、この夏は新メンバーの“DEAN”と“班長”が加入したわけですが、わずか2週間で2人が脱退して、また元の4人に戻っちゃいましたよね(笑)。

ミヤ:それはね、ウマが合わなかった(笑)。や、理由はあって……。

YUKKE:“班長”のほうは夢が叶ったので、もう満足したらしいです(笑)。

ミヤ:もともと脱退するのも決まってた企画なので、茶番だったんですよ(笑)。

──ははは、“茶番”。言っちゃいましたね(笑)。

ミヤ:でもね、茶番なのに6人のアー写も撮って……あ、言い忘れてたけど、今回のシングルの「WateR」レコーディングに2人が参加してるんですよ。出だしとサビのコーラスで。“班長”に至ってはPVスポットのナレーションも担当してるんで。茶番にも関わらず、これだけやってる本気さを楽しんでくださいってことですね。

YUKKE:まぁ、マジだったら、“班長”と“DEAN”なんて名前じゃないでしょ(笑)。

──はは、たしかに。このインタビューが公開される頃にはツアー<MUCC 2 DAYS CIRCUIT 2013“Hypnos& Thanatos>の真っ最中ですが、全ヵ所2日間ずつ開催されるスケジュールですね。

達瑯:2日間、テーマが違うんですけど、向き合い方も変えていきたいと思います。ただ毛色の違う曲が並んだ2デイズっていうことじゃなく、ステージの性質自体をモチベーションで変えていきたいですね。アルバムのツアーじゃないので、いろいろな遊びや実験ができると思うので。

──ソールドアウト続出なので、これからチケットをゲットするのは難しいかもしれないけれど。

YUKKE:そうですね。ホントにあまりないタイミングのツアーだし、ツアー決まったときから2日間、見てほしいなと思ってたんですよね。

SATOち:2日目は激しいですよ。後半とか、ずっと全力で走ってる感じですね。お客さんが笑顔で楽しんでるのが見れると思うと楽しみだし。

ミヤ:1日しか来れない人もいると思うんですけど、それは残念な感じになるっていうのは言っておきます(笑)。対比を楽しむツアーなので。

達瑯:まだ若干、東京はチケットがあるかも。

ミヤ:さっきSATOちも言ったっけど、2日目は激しいので、ケガしないように自己責任でお願いします(笑)。

取材・文◎山本弘子


■SINGLE「World’s End」
2013年10月30日(水)発売
【初回盤(CD+DVD)】AICL-2606~2607¥1,575(TAX IN)
01.World’s End ※テレビアニメ「メガネブ!」オープンングテーマ曲
作詞:ミヤ 作曲:ミヤ 編曲:ミヤ
02.自演奴
作詞:逹瑯 作曲:逹瑯 編曲:ミヤ
<DEMOGRI-LA of SHANGRI-LA BOX>
01.(BD)Mr.Liar
02.(Wow Wow Wo)G.G.
03.(Party)アルカディア featuring DAISHI DANCE
04.(ELE Light)ニルヴァーナ
05.(39分67秒)ハニー
06.(チェルノブイリ)終着の鐘
07.(Juliet)ピュアブラック
08.(乱舞)狂乱狂唱 ~21st Century Baby~
09.(ブライ)Marry you
10.(夜空)夜空のクレパス
11.(エース)YOU & I
12.(BROTHER)MOTHER
13.(LAST SONG)シャングリラ
※カッコ()内は当時の仮タイトルです
<DVD収録内容>
01.World’s End MUSIC VIDEO
02. MAKING

【通常盤(CD only)】AICL-2608 ¥1,260(TAX IN)
01.World’s End  ※ テレビアニメ「メガネブ!」オープンングテーマ曲
作詞:ミヤ 作曲:ミヤ 編曲:ミヤ
02.WateR
作詞:ミヤ 作曲:ミヤ 編曲:ミヤ
03.Mr. Liar ?JaQwa Remix-
作詞:ミヤ 作曲:ミヤ

【期間限定生産盤(アニメ描き下ろしスリーブ)】AICL-2609 ¥1,260(TAX IN)
(c)2013 メガネブ!プロジェクト/メガネブ!製作委員会
01.World’s End ※ テレビアニメ「メガネブ!」オープンングテーマ曲
作詞:ミヤ 作曲:ミヤ 編曲:ミヤ
02.World’s End Original Karaoke!
03.World’s End TV EDIT
04.HALO ?HIGH FLUX Remix-

■<MUCC 2DAYS CIRCUIT 2013 “Hypnos & Thanatos”>
10月12日(土)高松MONSTER
10月13日(日)高松MONSTER
[問]DUKE高松 087-822-2520
10月18日(金)名古屋ELL
10月19日(土)名古屋ELL
[問]ジェイルハウス 052-936-6041
11月02日(土)大阪STUDIO PARTITA
11月03日(日)大阪STUDIO PARTITA
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
11月15日(金)仙台darwin
11月16日(土)仙台darwin
[問]キョードー東北 022-217-7788
11月22日(金)CLUB JUNK BOX長野
11月23日(土)CLUB JUNK BOX長野
[問]FOB新潟 025-229-5000
11月27日(水)新木場Studio Coast
11月28日(木)新木場Studio Coast
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
12月07日(土)福岡DRUM Be-1
12月08日(日)福岡DRUM Be-1
[問]キョードー西日本 092-714-0159
前売券¥5,800(税込・ドリンク代別)/当日券¥6,300(税込・ドリンク代別)
※オールスタンディング・未就学児童入場不可
※新木場Studio Coast公演のみスタンディング・2F指定席

■<MUCC 2DAYS CIRCUIT 2013 “Hypnos & Thanatos”>追加公演
Shibuya-AX
2013年11月8日(金)OPEN 18:00 START 19:00
2013年11月9日(土)OPEN 16:00 START 17:00
[問]ディスクガレージ  050-5533-0888
前売券¥5,800(税込・ドリンク代別)/当日券¥6,300(税込・ドリンク代別)
※1F立見・2F指定席/未就学児童入場不可
・チケット一般発売:2013年10月5日(土)

◆チケット詳細&購入ページ
◆MUCC オフィシャルサイト

◆インタビュー(2)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報