【インタビュー】第2回 三浦大知と雑談をしよう。後編 驚愕の“無音ダンス”秘話

■ アルバム『The Entertainer』の話

── さぁ、ほんとに時間がなくなってきたので、アルバムの話をしましょうか。

大知：僕はしなくてもいいんですけどね（笑）。じゃあせっかくなので。

── （笑）タイトルですが、『The Entertainer』。ベストアルバムのタイトルみたいですね。

大知：なんかでもこれは、今しか作れないんじゃないかなっていう感じがしてますね。自分でつけたタイトルじゃないんです。自分からはたぶん何ヵ月考えても出てこなかったんじゃないですかね、このタイトルは。スタッフの方に出してもらって、一瞬で“イイッ！”と思ったんですよ。

── うん。

大知：自分で言い切るっていうのは、なかなかじゃないですか？ 「エンターテイナーです」って（笑）。

── なかなかですよね。

大知：自分から言うっていうことも考えになかったですし。でも、パッと出されたのが、ちょうどツアー直後くらいだったんですよ。最終的なタイトルのツメが。他にも案はあったんですけど、これを出された瞬間にもう“これ！”って、2秒で決めました。これは、今の三浦大知にしか付けられないタイトルなんじゃないかなっていう感じがしてます。

── このタイトルを見たら、“＝ 三浦大知”って読み替えられますもんね。

大知：そうなっていったら嬉しいですね。

── なると思います。っていうか、“なってる”と思います。

大知：ありがとうございます。

── で、僕も資料を数分前にもらったばかりなんですけど（苦笑）、曲順はもう決まったんですね？

大知：曲順は……まだ決まってないです。

── あ、そうなんだ!? じゃあ収録曲がほぼ決まっているということで。アルバムの情報が最初に出てきたときに……「Can You See Our Flag Wavin' In The Sky？」は1曲目だろうなと思ったんですよ。いかがですか？　この予想。

大知：あー。可能性はありますね（笑）。Nao'ymtさんの曲は1曲目に聴きたいっていうのがあるんですよ。「Black Hole」の時もそうだったんですけど。っていうか、1曲目にしか置けない曲が多い（笑）。

── この中では、「Right Now」もそうだし、「Elevator」とか「GO FOR IT」とかいろいろあるんだけど、でも1曲目は「Can You See Our Flag Wavin' In The Sky？」しかないだろうと、僕は思いました。

大知：僕も1曲目にいいなと思いました。スタッフの方もそうなんじゃないですかね、たぶん。トレーラーに使うくらいですから。

── そうですよね。でもアルバムの顔になる、いわゆる推し曲は違うんですよね？

大知：そうです。ミュージックビデオを撮ったのは違う曲です。

── そうそう。ミュージックビデオ（Listen To My Heartbeat）を撮ったっていうのをさっき、ここにくるエレベーターの中で聞いたんですけど。でもすぐ終わったって、撮影が。大知くんNGをまったく出さないから。

大知：それ、昨日ですね。昨日のはミュージックビデオっていうか……。

── 違うんだ？

大知：まぁミュージックビデオではあるんですけど、ほぼ定点というか、定点ですね。もともとは定点の予定じゃなかったんですけど、定点でいいねっていう話になって。

── 定点といえば……ラゾーナ川崎でリリースイベントをやったじゃないですか？ あの時に、ニコ生とかで確か中継していたと思うんですけど、ファンの人たちが「三浦大知のステージは、カメラが移動してアップとかを見せるんじゃなくて、定点で見せてほしい」っていうコメントがあって。「あぁ、なるほどなぁ」と思って。だから、ファンの人たちも定点で見たいんですよ、ダンスを。

大知：そうなんですね。……まぁでも、定点で見たいのであれば、ぜひライブ会場に来てほしいですね。

── ですよねー。

大知：そうしたら、どこから見ても定点ですからね（笑）。

── おっしゃる通り（笑）。そして、アルバムですが。……実はこれ、結構前から作っていませんでしたか？

大知：アルバムは作ってました、ずーっと。

── ですよね。「曲がいっぱいできてる」という風の噂を、（大知スタッフを指さしながら）あの辺から聞いていたので。

大知：（笑） 曲は結構、作ってました。だから今回のアルバムに入ってる曲も、去年から作ってた曲が多いですね。「Right Now」のミュージックビデオ撮影に行ってるときに、撮影とは別に、5日前くらいに前乗りしてスタジオに入ってたんですよ、トラックメーカーやライターの方たちと。なので、ロサンゼルスで制作してきた曲なんかも入ってます。

── どの曲ですか？

大知：いっぱいありますよ。「Listen To My Heartbeat」もそうですし、「Spellbound」「Gotta Be You」とか、そこら辺がそうですね。

── へぇ～。だから、アルバムを作っているっていう話を聞いていて、「いつ出すんだろう？」と思っていたら、このタイミングで。

大知：はい。

── で、横アリのMCでおっしゃってましたけど、“最高傑作”。

大知：まぁ、常に最高傑作じゃないとダメなんじゃないかと思ってるんですけどね。

── その辺がね、大変なところですよね。

大知：そうですね。

── 最高傑作を更新していかないといけないっていう。まぁでも、ファンの人たちもそうですし、僕、個人的にもですけど、ものすごく期待しているので。

大知：いやぁ、いいアルバムだと思います。と思います、僕は。……“と思います”ではなくて“いいアルバムです。”好きですね。

── 大知くんのアルバムはほとんど……というか、全部いいアルバムですよ。

大知：いやいや。

── 期待を裏切らないので。またリリースが待ち遠しい感じです。

大知：ありがとうございます。

── で、リリースイベントは当然やりますよね？

大知：やります。ちょっと形は変わるかもしれないですけど。

── おー。じゃあ、そういうところに僕もお伺いできるのであれば、ぜひ伺いたいと思ってます。

大知：ぜひぜひ。

スタッフ：ツアーの再追加公演があるのはご存知ですか？

── もちろんですよ！

大知：ありがたいですよね。

── 要は、見れない人たちがいっぱいいて、見たいっていう声が多かったっていうことですもんね。

大知：うれしいですね。もっと見てほしいなと思うライブだったので。

── 三浦大知のライブは、初めて見た人たちは絶対ハマりますからね。

大知：だとうれしいですね。

── そっちも期待だし。ちなみに、まだぜんぜんあれでしょうけど、2014年のツアーっていうのは？

大知：できたらいいなっていう話はしています。