Lamp、3年ぶりの新作『ゆめ』発売&試聴会/セルフライナー・トークイベント決定

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前作『東京ユウトピア通信』以来3年ぶりとなる、Lampのニューアルバム『ゆめ』が2014年2月5日にリリースされることが決定した。

◆Lamp 画像

染谷大陽、永井祐介、榊原香保里により2000年の冬に結成されたLampは、曲作りや録音方法だけでなく、言葉の世界やコンセプト、さらにはアートワークまで時間をかけ徹底的にこだわり抜く制作姿勢と濃密な作品内容から、リリースの度に多くの熱心なファンを獲得してきた。70年代~80年代のブラジル音楽や60年代後半のサイケデリック・ミュージック等に影響を受けつつも、それをワールドミュージック的な観点や洋楽至上主義的な観点からではなく、今の日本人、今の東京の音楽として創作されてその作品群は、懐古趣味や耽美的な面を感じさせる一方で、音楽に対する自由な発想が唯一無二の世界観を生んでいる。

そんな彼らの新作『ゆめ』の完成に際して、メンバーの染谷大陽によるセルフライナーノーツが公開されたのでご紹介しよう。

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Lamp 染谷大陽による『ゆめ』セルフライナーノーツ

2011年2月にリリースしました6枚目のアルバム『東京ユウトピア通信』以来、3年ぶりとなるニューアルバムとなります。その間、ずっとこのリリースに向けて取り組んできました。結果として、3年の月日が流れてしまったわけです。気持ちとしては、1年に1枚くらいのペースで毎年やっていけたらと、常々思っているのですが、中々上手くいかないものだなと思います。2003年の『そよ風アパートメント201』から2005年の『木洩陽通りにて』リリースまで究体音像製作所でやっていた頃が第1期、『ランプ幻想』の制作が開始された2007年から2011年の『東京ユウトピア通信』リリースまでが第2期、そして、それ以降、Motel Bleuを離れた現在、第3期に入ったと感じています。それは、レーベルを離れたということだけでなく、『東京ユウトピア通信』を完成させ、リリースした時に、それまで築き上げ、持続していた一つの大きなことをやり終えた感じがあったというか、「もうこの後に続くものはない」とか「これ以上何を作って出したらいいのか分からない」などといった、作品に対する達成感から来たものでもありました。それがちょうどレーベルを離れる時期と重なったわけです。思えば、そのような、振り出しに戻って、根本に近いところから改めて見つめ考え直さなければならないという状況が、冒頭で述べたような「3年」というリリース期間の隔たりを生んでしまったのかもしれません。

1.シンフォニー
今回の僕の「さち子」と並び、Lampの活動を振り返ったときに必ず代表作として挙げられるであろう曲。日頃、僕と永井とで、「時代やジャンルを超える」などという厳しいとも思われる目標を掲げて作曲活動に取り組んでいますけど、そういうところに近づけた1曲ではないかと感じます。新しいLampの音楽の幕開けとして相応しいものではないでしょうか。
2.A都市の秋
僕の作曲も中々の出来映えですが、とにかく北園みなみさんのアレンジが素晴らしい曲。彼の音楽から、その才能はわかっているつもりでしたが、実際自分の曲を任せるというのは、期待と同時に不安も少なからずあったわけです。初めてですし。しかし、複雑ながら美しさを失わないアレンジを聴いたときに、彼に依頼して正解だったと強く思いました。彼の一番初めの仕事として関われたことを誇りに思います。
3.ため息の行方
この曲は何と言っても、Lampとして初めて永井と香保里さん以外の人がリードヴォーカルをとるという試みが注目点だと思います。そして、聴けばわかると思いますが、新川忠さんのヴォーカルは曲とサウンドに見事にはまり、楽曲の魅力をさらに高めていると思います。彼の音楽や声の魅力は、それこそ2003年、僕らが1stアルバムをリリースした頃からずっと感じてきたもので、今回こうして参加してもらい、一緒に一つのものを作ることが出来て本当に良かったなと思っています。また、北園みなみさんのウッドベースも凄く良いので、注目して聴いてみて下さい。
4.6号室
『東京ユウトピア通信』では、「空想夜間飛行」「君が泣くなら」「ムード・ロマンティカ」の3曲は早い段階で出来ていた僕の曲なんですね。そして、後半に作ったのが、「君とぼくとのさよならに」と「恋人と雨雲」の2つなんですが、この曲はその続きのつもりで作った曲です。と言いますか、「さち子」もそうですが、段々とそういう空気が自分の中で大きく占めてきて、自然な流れで、そこら辺をもっと膨らませたものをやろうという気分になっていったわけです。
5.空はグレー
「ここ数年、あんまりポップなものを作っていないなぁ」なんていう思いから、肩の力を抜いて作った1曲です。音楽の良さを決める要素の内、この曲は特にベーシック・トラックが占める比重が大きいと思っていたので、そこはかなり意識しました。もはや自分ではこれが良いのかどうかわかりません。これを聴く皆さんに気に入ってもらえたらという気持ちです。
6.渚アラモード
Lamp初期の爽やかさと後期の切なさが同居したような曲。「ため息の行方」と併せ、今回、初めて永井の曲に香保里さんが作詞をするという、新しい形の曲です。どこが永井で香保里さんが作ったかはわかりますでしょうか。
7.残像のスケッチ
永井が今回「シンフォニー」と並んで気に入っていると言っていた曲。Lampとしては非常にストレートな曲だと思います。
8.二人のいた風景
今回唯一僕が歌詞を作った曲。今回は作詞がどうにも出来る自信がなかったのですが、この曲はイメージがあり、早い段階で書けました。
9.静かに朝は
永井は前作で1曲半しか完成まで持っていけなかったということがあり、制作前、永井に今回は「5曲」を完成させるというノルマのようなものを課しました。当初、永井のいくつかのデモにポジティブな反応を示せなかったことが続いていました。その時は、内心、「永井、スランプなのかな」と思っていました。自分たちを取り巻く状況が良くないという状態が長く続いていて、気持ちも落ち込んでいたある日、この曲のデモのイントロを聴かせてもらって、すごく活動に対して積極的な気持ちになれたんですね。「あ、ここに永井の才能がある」と感じました。
10.さち子これ以上の曲は、今後僕には作れないと思う。その一言に尽きます。執念と偶然で生まれた曲。

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染谷がそう語るLampの7作目のアルバム『ゆめ』は、4thアルバム『ランプ幻想』などとまた異なる耽美主義的な志向性が色濃く出た“音楽のための音楽"とでも言うべき内容となっており、とりわけ、複雑さと美しさが高いレベルで調和した「さち子」「シンフォニー」「A都市の秋」などは、ポピュラー・ミュージックを芸術の域に昇華させたといっても過言ではない。彼らに対して使われてきたシティ・ポップスやブラジル音楽、ハーモニー・ポップス等の様式は今作にも見られ、そういう面を期待するファンを十二分に満足させる内容であることは間違いないが、音楽に対する誠実さ、創作意欲、そして、イマジネーションが見事に結実した新作『ゆめ』には確かな視線と揺るぎない価値観が貫かれ、その姿勢は“Lamp流ロック"ともいえるだろう。

そんな今作のジャケットは、ロッテ「小梅ちゃん」のイラストレーションや漫画「赤色エレジー」等で知られる70年代の若者文化を代表する画家/イラストレーター・林静一氏の絵が起用され、繊細で叙情的なLampの世界に彩りを添えている。さらに、『ゆめ』の完成を記念した完成披露試聴会&セルフライナー・トークイベントが開催されることも決定した。はっぴぃえんど、はちみつぱい、遠藤賢司等がかつて出演した伝説のライブハウス/ロック喫茶“渋谷BYG"にて開催されるこのイベントでは、出来上がったばかりの新作をLampメンバーの自らの解説とともに大音量でいち早く楽しむことができる。特定のジャンルや、他のアーティストを引き合いに出して語ることがはばかられるほどの独自性をまとってきたLampの新作を、リリースに先がけて体験できるチャンスだ。

『ゆめ』
2014年2月5日発売
UVCA-3019 \3,000円+税
1.シンフォニー
2.A都市の秋
3.ため息の行方
4.6号室
5.空はグレー
6.渚アラモード
7.残像のスケッチ
8.二人のいた風景
9.静かに朝は
10.さち子

<Lamp『ゆめ』完成披露試聴会&セルフライナー・トークイベント>
2014年1月15日(水) OPEN 19:30/START 20:00
@渋谷BYG(東京都渋谷区道玄坂2-19-14)
イベント参加方法
タワーレコード渋谷店・新宿店にて、2014年2月5日発売Lamp『ゆめ』を御予約のお客様先着100名様(各店舗先着50名様)に「イベント参加券」を差し上げます。イベント当日は、忘れずに「イベント参加券」をお持ちください。
※「イベント参加券」の配布は店頭のみで受付けているため、お電話・オンラインでのご予約は受付できません。あらかじめご了承ください。

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