【短期集中連載】アヲイ「終奏物語」[vol.10]

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2013年6月2日、渋谷O-WESTでのツアーファイナル公演にて2014年1月12日にLIQUIDROOM edisuでのワンマン公演を発表したアヲイ。2013年10月20日に5th Mini Album 「終わりのメロディ」をリリースした彼らが行うリリースツアー<終奏>のファイナル公演に相応しい大舞台だ。そんなアヲイの内部を短期集中連載としてフィクション、ノンフィクションを交え、メンバーが執筆した小説をみなさんにお伝えしていく。


 ◆  ◆  ◆

『おかえり。』

メンバーは声を揃えて言った。
オトギが此処に帰ってくるのがわかっていたかのように、
否、
確信していたのかもしれない。


『…ただいま。』

目を赤くして震える声ではにかみながらオトギが返した。
オトギはプロも驚く程のはにかみ上手だ。


こうしてUstreamでのバーチャル打ち上げを終え、メンバーは今後について話し合うのである。


『オトギも帰ってきた、5人が揃った、これだけで十分だ。』

前髪を真っ直ぐにして言う彼がどこか大人に見えた。
前髪が真っ直ぐでも、やはり男の中の男に変わりはない。
上手ギターはやはり一味違う。

『そうだな。さぁ、ツアーファイナルまであと一ヶ月だ。それまでのライブ、全力でいかねぇとな。』

目に包帯を巻きながらもしっかりと先の事を見据える、さすがベーシストは違う。
正確には、目で見る必要がないのだ。
何故なら彼は、全てを感じ取る事が出来るのだから。

『俺たちは着飾るつもりなんてねぇ、有りのままぶつかって行こうぜ。』

何にでもぶつかって行きそうな激しいステージの彼、言う事もパンクな下手ギターだ。
もしも彼がこんなパンク人間じゃなかったら、きっとメンバーにはここまで愛されていないだろう。
いいキャラだ。

『怖いものなんてもう何もねぇ、俺たちだけの音楽を聴かせてやろうぜ。』

たまに臭いことも言う彼だが、決してナルシストではない。
何故なら、ナルシストは獅子舞の様に頭を振り乱しドラムを叩いたりしないからだ。
彼は獅子舞よりもタチが悪い。

『あぁ、そうだな。俺の歌を聴かせてやるよ。』

まだマイクを握り締めたまま、彼は真っ直ぐな目をしてメンバーに言った。
その表情はどこかはにかんで見えた。
はにかみ上手だ。


こうしてファイナルへ向け、また一歩メンバーの絆が深まった。

しかし、この時メンバーはまだ気付いていなかった。

何故関西人である5人が不慣れでキザな標準語で話をしているのか…。

この事が数日後とんでもない事件を引き起こすとも知らずに、
メンバーはカラオケボックスを後にした。

そして悪夢が呼び覚まされた…。


2013.10.23 5th Mini Album 「終わりのメロディ」 リリース
【初回限定盤A-type】
CD( 全5 曲)+DVD(PV) 2 枚組 ¥2,940-(tax in) BRA-028
【初回限定盤B-type】
CD( 全5 曲)+DVD 2 枚組 ¥2,940-(tax in) BRA-029
【通常盤】 CD 全6 曲 2,310-(tax in) BRA-030

アヲイ5th Mini Album 「終わりのメロディ」Release TOUR<終奏>
10 月30 日( 水) OSAKA BIG CAT
11 月01 日( 金) 名古屋Electric Lady Land
11 月02 日( 土) HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3
11 月05 日( 火) 高田馬場AREA
11 月15 日( 金) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
11 月17 日( 日) 柏PALOOZA
11 月23 日( 土) 秋田 Club SWINDLE
11 月24 日( 日) 盛岡Club Change
11 月26 日( 火) 青森Quarter
11 月28 日( 木) 仙台MACANA
11 月29 日( 金) 郡山CLUB♯9
11 月30 日( 土) 山形ミュージック昭和Session
12 月06 日( 金) 博多DRUM SON
12 月08 日( 日) 岡山CRAZYMAMA 2nd ROOM
12 月10 日( 火) 神戸VARIT.
12 月13 日( 金) OSAKA MUSE
12 月27 日( 金) 高田馬場AREA

TOUR FINAL ONEMAN
2014年1月12日(日) LIQUIDROOM
開場 16:00 / 開演 17:00 前売 3,990円(D別) / 4,500円(D別)
チケット一般発売:10/26(土)


◆アヲイオフィシャルサイト
◆BARKS ヴィジュアル系・V-RCOKチャンネル「VARKS」
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