【インタビュー】THE SECOND from EXILE『THE II AGE』10000字全楽曲紹介

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■TRACK08「ROCK STAR」

S:THE SECONDデモ試聴会のときに聴いた楽曲で……。

N:懐かしい……。

S:聴いた瞬間から“ROCK STAR”というサビが思い浮かんで。いちばんスムーズに歌詞が書けた楽曲ですね!! 「CHAOS」同様、内からあふれんばかりのエネルギーを曲に込めて、ライヴを想像しながら書いた楽曲です。

N:この楽曲では、パフォーマンスをしたことがないので、どういうパフォーマンスになるのかが楽しみなんですけれど、当時の楽曲のSHOKICHIの歌詞を見ていると、どこか攻撃的であったり、THE SECONDが最初に持っているイメージを具現化し、言葉にして、楽曲に落とし込んでいるなと感じます。

S:相当むかついてますね(笑)。

N:(笑)!! 今まで溜め込んできた何かを、THE SECONDというグループで挑戦できるという、あるがままに吐き出してくれたなということを感じていたので、この楽曲を去年リリースしてから時間を経てパフォーマンスをする際に、歌詞は一緒なんですけれど、表現の仕方は変わるんじゃないかなという気がしますね。なので、ライヴでのパフォーマンスを楽しみにしていただきたい楽曲のひとつですね。

KJ:アリーナクラスのライヴをやるときに、1曲目にしてもいいくらい作りやすい曲なんですよ。「2・N・D」っていうフレーズもインパクトあるし。

S:インパクトあるかなぁって思ったんだけれど、まだ一回も使ってないですね(笑)。本当にこれ「かなぁ」って思って作ったのに……(笑)。

N:行進しているときとかに、「ザッ・ザッ・ザッ」みたいな(笑)。

S:「かなぁ」が「あれぇ!?」になったみたいな(笑)。

KJ:ライヴのときに見えてくるものが(笑)。

N:当時からね!!(笑)。

S:本当は作りやすいんですよ。でも、披露する場所が2曲目とか4曲目とかでなかなか難しいんですよね。

KJ:THE SECONDの曲って登場感がある曲が多いんですよ。そのなかでもこの曲はありだなと(笑)。

S:「かなぁ」って(一同爆笑)。

KC:いつか「2・N・D」を!

KJ: 「2・N・D」ってのを、これからSURVIVAL 10DAYSに向けて、浸透させて、EXILE TRIBEのなかで、「2・N・D」というので盛り上がる瞬間があればいいなと思いますね。


■TRACK09「プライド」

KJ:この曲はもともとEXILEのリリース楽曲として存在した候補楽曲だったのですが、THE SECONDがやらせていただけることになって。作詞、作曲がT.Kuraさん、michicoさんなんですけれど、EXILEのことを昔から知っていて、なおかつJ Soul Brothersのころから僕たちのことも知っていただいていて。オリジナルメンバーのことも知ってるし、そういうなかで深い言葉も理解してくださるので、本当に僕たちにぴったりな楽曲です。振り付けは、TETSUYAに作ってもらったんですけれど、イメージは「Fly Away」のように踊りたいよねという話になったんです。パフォーマンスでも、EXILE PRIDEを表現していたり、2013年“EXILE PRIDE”というテーマを掲げていたなかで、僕らTHE SECONDもこの曲をツアーでも披露できたということが、うれしかったです。EXILEだからこの曲を歌えただろうし、この曲を受け継いでくれるのも良いなという気持ちも込めて、パフォーマンスさせていただきました。ジャケ写も、5人がいい感じにはまっていて、今までのイメージとは違った衣装で印象付けるために、スタイリストさんとも何度も打ち合わせを行いました。

T:そうですね。さっきもお話ししたように、この曲を振り付けしていくなかで、EXILEを目指して、志していた今までの歴史やさまざまな想いが走馬灯のように頭を駆け巡っていて、今という“EXILE PRIDE”にいたるまでの自分たちの出会いからの歴史を考えながら作っていたので、作業過程は楽しかった思い出があります。今回のアルバムのなかで、この曲がいちばん僕ら全員のEXILE感が強く出ていると思うので、“from EXILE”っていう色が抽出されているんじゃないかなと思いますね。僕らのPRIDEが表現されています。

KJ:THE SECONDのライヴのなかで、初めてお客さんと「横振り」ができる曲だよね。

N:そうだね!!

KJ:お客さんと手を一緒に振れるこの曲なので、それもまた新しいなと思います。


■TRACK10「Dear…」
KJ:この曲は僕が書いているんですけど……(笑)。

N:KEIJIさんっすか(笑)? いや、僕です!!(笑)

KJ:この楽曲のタイトルは「Dear」とつけさせていただいたんですけれど……。

N:KEIJIさん!! 僕が作詞しました!!

KJ:あっごめん(笑)。

N:この楽曲は僕が作詞させていただきました(笑)。初めにこの楽曲を聴いたときに、「Dear」という言葉がなんとなく浮かんできたんです。意味は、「親愛なる○○へ」っていう意味合いで、タイトルだけ浮かんできて。そういう内容にしていこうと思って歌詞を書いていったんですけれど、最初に書いたものは回り道が多かったんで、一回白紙に戻し、ストレートな言葉や、分かりやすい言葉で、一から書いていこうって思ったんです。そこからは、すらすら書けて、自分が今ここにいるのも、周りで支えてくれている家族だったり、仲間だったり、友達や応援してくださる方々がいて。そういう方々に対して、曲が進んでいくうちにそれが感謝の気持ちや行動などで伝えられているのかなという想いを書ければなと思って書いた曲です。曲順を考えたときも、「プライド」のギターのサウンド感があった後にこの曲がつながるので、アルバムのなかでも、違った路線の曲が入っているイメージになり、今作のアクセントになっているのかなと感じています。


■TRACK11「BACK TO THE 90’s BASS」

T:今回のアルバムにパフォーマー曲を入れられるありがたいお話をいただいて、パフォーマンスしているイメージを第一に想像しながら、それがなんなのかを考えました。パフォーマー3人が色濃く踊っているイメージで聴いているだけで、振りが浮かんでしまうくらい、そして身体が動き出したくなってしまう曲っていうのは90’sという時代のHip Hopテイストをふんだんに盛り込んだ曲がいちばんいいんじゃないかということで今回、意識しながら作らせていただきました。全体的な流れのなかで、いろんな展開があって踊りやすくなっているんですけれど、90’sのHip Hopを聴いて踊っていたダンサーなら思わず「Yeah!」って言いたくなってしまう懐かしいフレーズが入っていたりするので、僕らの新たなルーツとなる曲になったんじゃないかなと思います。

KJ:本当にそうですね!! 「BACK TO THE 90’s BASS」っていうタイトルはSHOKICHIが考えてくれたんですけれど、それまでは本当にタイトルで悩んだんです……。僕はダンスを始めたのが遅かったので、そのときのニュースクールとか、今でいうクラシックと昔のHIP HOPとブレイクビーツが流行ってきた時代で、HIP HOPが混ざってくるぐらいの時代を聴いてきました。見てきたものと聴いてきたものなので、そこに嘘がなく、今までやってきたことをぶつけられるというか。そういう曲が仕上がって、パフォーマンスもいろんな振り付けが浮かんでくるし、そうなればこの楽曲が活きてくるのかなと思いますね。そもそもファーストアルバムにパフォーマンスの曲を入れられること自体がありがたいことであって、早くこの曲を聴いていただいて、ライヴでどういう形でパフォーマンスができるのかをファンの方々に想像しながら聴いていただけるとうれしいです。

KC:ダンサーのインストのトラックの曲は実は作るのがとても難しくて、結構苦労したんですけれど、TETSUYAがみんなの意見をまとめてくれました。トラックメイカーのDJ KIRAさんと、やりとりしてくれたんですけれど、僕らが求める音のニュアンスが一致しなかったり、やはり音は絵に描けないから表現しづらいんですよね。「あのときの感じのこういう感じの音」って言っても、作る人が、違ったものを連想したら違ったものが返ってくるわけで。3人の頭のイメージは固まってはいたんですけれど、それを作っていく人との意思疎通をしていくタイミングがなかなか大変で、試行錯誤しながら取り組みました。僕らが踊りにアツくなった90年代の“サウンド”の世界で流行した、ブレイクビーツやビッグビートみたいなものを、今の時代でリリースしているアーティストが多いみたいで。そういうジャンルの音楽をいくつか聴いたときに、みんなピンときたときがあったんです。僕らのニュアンスに合っているよねっていう話になって、そこの世界観に僕らの考えを寄せて、DJ KIRAさんに伝え、作っていただきました。僕らが味付けじゃないですけど、要望を伝えて仕上げることができました。インストの曲をあんまり深くアレンジすることって普通は少ないと思うんです。だけど、EXILEは昔からやっていることなんです。それは、先々のライヴを意識してあらかじめファンの方々に聴いていただき、曲のイメージをしてもらってライヴに参戦していただけると知っている楽曲なので、テンションもアガるじゃないですか? それでパフォーマーが踊ったら、ライヴの盛り上がり度も違うと思うんですよね。EXILEメンバーは昔からそのようなことをずっと考えながら意識しているので、僕らも流れを受け継いでいます。THE SECONDもEXILE流のやり方で、この3人が好きな感じで表現したという感じですね。

T:KUBO-C、SWAYの2人もノリで参加してくれているので、レコーディング中に、「ちょっとこの曲聴いて叫んでくれない?」って2人に叫んでもらったんです(笑)。そうしたら、その感じがものすごくよくて、少し声質にアレンジは加えているのですが、一瞬の雰囲気で出してもらったものを今回使用させていただいてます。その部分にもぜひ注目していただきたいですね。パフォーマンスを楽しみにしていてください!

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