【インタビュー】結成10周年 9mm Parabellum Bullet 、日本武道館映像『act O 』『act E』を語る「見つけてくれてありがとうね」

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◆すごい大雪の日で、みんなすごく大変な思いをして来てくれたと思うので、
そんなみんなにいいプレゼントが出来たんじゃないかなと思っています


――そして、今回、両日共に新曲も披露されてましたよね。1日目の”Live「O」”(『act O 』収録)で初披露された新曲「オマツリサワギニ」は、これまでの9mm Parabellum Bulletにはなかったリズムで構成された和を感じる新鮮な楽曲でもあったと思いますが。
菅原:はい。両日とも、ライブで初めて聴いてもらう曲でもあったので、とっかかりのいい曲調がいいねってことで選んだ2曲だったんです。「オマツリサワギニ」は、言ってもらったように、リズムが9mm Parabellum Bulletにはあまりなかった感じでしたし、2日目の”Live「E」”(『act E』収録)で初披露した「EQ」は、ギターのリフがすごく特徴的というか、気持ち悪いというか、妖怪みたいな感じの曲でしたね。

――ですね。IQの高い気持ち悪さでした。

菅原:あははは。“わざと気持ち悪くしているんだな!”みたいなことですよね(笑)。そういうこと、よく滝(G:滝 喜充)はやるんですよ。「オマツリサワギニ」の方は、滝が持ってきた曲だったんですけど、ちょっと土着的な、ドンドコドンドコしたリズムにしたいんだって言って作り上げていった感じでしたね。そういうエッセンスって伝わりやすいんだと思うんですけど、そこのリズムをアフリカンだなって感じる人もいたみたいだし、日本の祭りばやしっぽく聴こえた人もいたみたいで。9mm Parabellum Bulletは、よく“メロが“日本的だね”って言われることが多いので、そこと合わさって、言ってもらったように和のリズムを感じてくれた人が多かったみたいでしたね。

――「EQ」は?

菅原:「EQ」も滝の曲なんですけど、5thアルバムの『Dawning』を作っていた頃にはあった曲なんです。アルバムには入らなかったんですけど、やっぱりリフが強烈だったので、みんなその曲を覚えていて、“あの曲やろうよ!”ってことになったんです。流れの中では、すごくフックになった1曲だったと思いますね。

――なるほど。あと、武道館ならではの見せ場としては、ストリングスを使った演出もありましたよね。

菅原:はい。1日目にやった「カモメ」は、ストリングスヴァージョンの音源化をしていたりもするので、それを具現化出来るのは、ここしかないんじゃないか! ってことで、この曲を選んだんです。2日目の「黒い森の旅人」は、みんなで何がいいかな? って選んだ結果、この曲でいこう! って選ばれた曲だったんですが、今回初めてこの日のためにストリングスヴァージョンにアレンジしなおしたモノでしたね。この日(2月8日)は、すごい大雪の日で、みんなすごく大変な思いをして来てくれたと思うので、何処でも披露されていない、この日の為だけのストリングスヴァージョンの「黒い森の旅人」は、そんなみんなにいいプレゼントが出来たんじゃないかなと思っています。

――そうですね。そして、さらなる武道館ならではのお楽しみが、4台ドラムセットをステージに並べてのドラムセッションだった訳ですが。

菅原:武道館ならではですよね、本当に(笑)。あんなにたくさんのドラムセットをステージに持ち込めるなんて! ドラマーの人達のセッションでもなく、メンバー全員でドラムを叩くっていう……これなかなか斬新だったかなと。

――いや、かなり斬新でしたよ(笑)。また何故ドラムセッションをやろうと?

菅原:大きい場所でライブをやるときに、こういうことやりたいね! っていうアイデアの中の1つだったんです。ホントに馬鹿っぽいアイディアなんですけど、今回実現させてしまったんです(笑)。滝くんは学生時代にドラムをやっていたこともあるし、今もデモを作るときとかは自分でドラムを叩いていたりするので、経験者ではあるんですけど、僕と和彦に関しては素人ですからね(笑)。武道館でドラムとか叩いてすいません……っていう感じもありましたけど(笑)。楽しんで頂けたら、なによりです。

◆誰かにアクシデントが発生しても、絶対に曲を止めないんです。
せっかくアクシデントが起きたんだから、そこ映さないでどうする!(笑)

――今回、そのライブの様子が映像化されて、リリースされたわけですが、カメラワークがすごくいいですよね! 開演と共に客席の照明が落とされるライブの始まりの瞬間からスタートする。ライブ直前のワクワクに至るまで、臨場感たっぷりという。

菅原:そうなんです。僕たちの足元が写されたり、ステージから僕たちが見てた景色も楽しんでもらえたりもする映像になっているんです。

――そこからの目線は、なかなか体感できないですからね。

菅原:そう。武道館って、見てる側からすると案外狭く感じることもあるけど、ステージから見ると、また景色が違って、なんだか、深い壷の底に居るみたいな感じがするというか(笑)。そんな感じも見てもらえるので、楽しいんじゃないかな。武道館ならではの広さや空間を映像にしっかりと収めたいなと思ったので、事前に映像チームとはそんな打ち合わせもさせてもらったんです。あと、やっぱり、僕らの足元の映像とかは、バンドキッズにはたまらないと思いますよ(笑)。

――機材とかも映ってるからね。

菅原:そうそう(笑)。みんなで一斉に機材を踏むタイミングとかもありますからね。そんな近いところと、全体を映した広さとの両方を楽しんでもらえたらと思います。

――2日目の”Live「E」”の1曲目で中村くんのストラップが切れたところとかも、アクシデントもそのまま映像化されていたり。

菅原:そうなんですよ! 9mm Parabellum Bulletって、弦が切れたとか、誰かにアクシデントが発生しても、絶対に曲を止めないんです。和彦の今回のアクシデントも、もちろんそのままいくでしょ! って。せっかくアクシデントが起きたんだから、そこ映さないでどうする! という感じでしたから(笑)。

――たくましいなぁ(笑)。

菅原:そうそう(笑)。逆に、しめしめ! くらいでしたよ(笑)。そんなところも隠さず収録されていますので、楽しみどころ満載だと思いますよ。

――そうだね。個人的にとても印象的だった菅原くんのMCがあって。“みんな、9mm Parabellum Bulletを見つけてくれてありがとうね”って言ってたところ。“見つける”ってすごくリアルだし、本当にそうだなって思ったんですよね。見つける=出逢いというかね。見つけちゃった! みたいな感動ってすごく素敵だと思うから。

菅原:そうなんですよね。それは僕もすごく思います。自分もいろんなバンドを聴くけど、いつも出逢いはそういう感覚なんです。子供の頃、すごくラジオが好きで、ラジオから流れてくる音楽で好きな音楽が流れてくると、“あ、いい音見つけた!”っていつも発見してた感覚だったんです。それがすごく楽しかったし、嬉しかったから。きっとみんなも9mm Parabellum Bulletを知ってくれたとき、そんなふうに思ってくれたんだろうなって。そこにお礼が言いたかったんです。まだまだ成長段階のバンドでもあると思うんですけど、頑張っていきますので、この先もどうぞよろしくお願いしますって言いたいです。

――10周年を迎えて、武道館ライブをやって、この先に見えた目標ってありますか?

菅原:すごくシンプルなんですけど、またもう一回武道館やりたいなって思いますね。9mm Parabellum Bulletにとって武道館は特別な場所になったので、またいつか、武道館でやりたいなと思っています。ずっと変わらずライブをやっていけるバンドでいたいし、良い曲をいっぱい入れたアルバムを、この先も作っていけたらいいなと思ってます。

インタビュー&文◎武市尚子

LIVE DVD & Blu-ray
『act O』 &『act E』
2014年5月7日リリース
[10,000セット完全生産限定盤]
「act O+E」
10th Anniversary Live「O」@ 日本武道館 全25曲 + Live「E」@ 日本武道館 全25曲収録
■10周年記念スペシャル・デジパック仕様
100Pフォトブックレット / シリアルNo.入りAAA 日本武道館
バックステージパス / 9周年ボーナスDVD
■オーディオ・コメンタリー付
Blu-ray:2BD+1DVD \12,000+税 UPXH-29009
DVD:3DVD \10,000+税 UPBH-29049
[通常盤]
「act O」
UPBH-20119 \5,000+税
10th Anniversary Live「O」@日本武道館 全25曲収録
■オーディオ・コメンタリー付
[通常盤]
「act E」
UPBH-20120 \5,000+税
10th Anniversary Live「E」@日本武道館 全25曲収録
■オーディオ・コメンタリー付

Best Album
『Greatest Hits ~Special Edition~』
TYCT-69027/8 ¥3,780(税込)¥3,500(税抜)
2014年7月9日発売
[初回限定生産盤/10周年盤]
収録曲
■Disc.1「Greatest Hits」
1.The World
2.Discommunication
3.Supernova
4.Wanderland
5.Black Market Blues
6.Cold Edge
7.命ノゼンマイ
8.新しい光
9.カモメ (Strings Version)
10.ハートに火をつけて
11.Answer And Answer
■Disc.2「Selected Bullet Marks」(ライブ音源ベスト)
※収録曲は後日発表いたします
[期間限定スペシャル・プライス盤](9mmプライス!!! ¥1,999)
※2014年8月29日までの期間限定出荷盤
TYCT-69029 ¥1,999(税込)¥1,851(税抜)
「Greatest Hits」
収録曲
1.The World
2.Discommunication
3.Supernova
4.Wanderland
5.Black Market Blues
6.Cold Edge
7.命ノゼンマイ
8.新しい光
9.カモメ (Strings Version)
10.ハートに火をつけて
11.Answer And Answer

<Next Bullet Marks Tour 2014>
■Ticket
前売 ¥3,800(税込/Drink代別)
チケット一般発売日:8月9日(土)
※全公演共通
■公演一覧
9月27日(土) 北海道 札幌 PENNY LANE24
9月28日(日) 北海道 札幌 PENNY LANE24 ※GUEST BANDあり
9月30日(火) 北海道 帯広 MEGA STONE
10月5日(日) 山形 酒田 MUSIC FACTORY
10月7日(火) 岩手 盛岡 CLUB CHANGE WAVE
10月9日(木) 宮城 仙台 Rensa
10月10日(金) 宮城 仙台 Rensa ※GUEST BANDあり
10月16日(木) 東京 渋谷 La.mama
10月18日(土) 神奈川 横浜 club Lizard
10月25日(土) 福岡 DRUM LOGOS
10月26日(日) 福岡 DRUM LOGOS ※GUEST BANDあり
10月31日(金) 長野 松本 ALECX
11月2日(日) 新潟 LOTS
11月3日(月) 石川 金沢 EIGHT HALL
11月8日(土) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
11月9日(日) 広島 CLUB QUATTRO
11月11日(火) 京都 磔磔
11月15日(土) 神奈川 川崎 CLUB CITTA’
11月19日(水) 茨城 水戸 LIGHT HOUSE
11月21日(金) 群馬 高崎 club FLEEZ
11月25日(火) 大阪 なんば Hatch
11月26日(水) 大阪 なんば Hatch ※GUEST BANDあり
11月28日(金) 香川 高松 MONSTER
11月30日(日) 静岡 浜松 窓枠
12月4日(木) 愛知 名古屋 Zepp Nagoya
12月5日(金) 愛知 名古屋 Zepp Nagoya ※GUEST BANDあり
12月10日(水) 東京 新木場 STUDIO COAST
12月11日(木) 東京 新木場 STUDIO COAST ※GUEST BANDあり


◆9mm Parabellum Bullet オフィシャルサイト
◆9mm Parabellum Bullet 10th Anniversary特設サイト
◆9mm Parabellum Bullet YouTubeチャンネル
◆9mm Parabellum Bullet レーベルサイト
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