【ライブレポート】吉田山田、5年間分の思いを凝縮した全曲ライブで46曲披露。ツアー完走

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吉田山田の5周年を記念する<555ツアー>のファイナル公演<~東京ファイナルファンタジー / 吉田山田全曲ライブ~>が10月18日に東京・Zepp DiverCityにて開催され、ステージ上で吉田山田が12月17日に初のシングルA面コレクション『吉田山田シングルズ』をリリースすることを発表。さらに2015年5月4日には初の渋谷公会堂でのワンマンライブを開催することを発表した。

◆吉田山田 画像

それぞれコンセプトの異なる5つのライブで構成された吉田山田の<555ツアー>だが、ファイナルとなった今回のライブでは4時間という長丁場でこれまでの5年間に発表した全46曲を一つ残らず披露した。会場は長丁場に備えた座席組みの中、詰めかけた観客が吉田山田の2人を出迎える。


吉田山田は「どれだけアナタに助けられてきただろう…」という歌い出しが印象的な4thシングル曲「約束のマーチ」からライブをスタート。MCでは吉田がライブについて「今日は牛丼で言うと特盛り3杯分です。」と表現すると同時に「この5年間を、皆さんに一気に感じていただけるライブになると思います」とコメント。バンドメンバーを呼び込み、フルバンドで「カシオペア」「涙の海」「旅立ちの合図」を披露して会場の熱を上昇させる。山田も「早いもので残りあと40曲になりました。あとは駆け抜けるだけです」と早すぎる清々しいトークを見せ観客の笑いを誘っていた。「ハローグッバイ」では山田の手振りを交えて観客の合唱が会場に響き渡る。


メドレーを入れない場合全曲トータルで6時間あるという46曲だが、「歌詞だったら覚えられるね。わりと」「歌ってくれる人の口見たら思い出せる」と語る山田。中盤のMCでは歌への記憶力を受験勉強へ応用できないかという話題になり、吉田山田による即興で“サインコサインタンジェントの歌”と“鳴くようぐいす平安京の歌”が披露された。中盤戦では吉田のアコギによる弾き語りメドレーからシングルカップリング曲メドレーと、ライブでは滅多に歌われていなかった曲も含め次々と披露されていく。31曲目の「イッパツ」では一斉に観客のタオルが回され、吉田山田も「タオルの海だ」と感動した様子を見せていた。


32曲目「春色バスと初恋ベンチ」からは、7月13日に開催された<~大阪マジックサーカス~>公演で使用された映像が背後のスクリーンに映し出され、楽曲にファンタジックな彩りを添えた。大阪公演は二人の前に半透明の全面スクリーンを出し、そこへ映像を投影することで映像と音楽との融合をはかったコンセプトライブだ。自身も絵を描く山田は大阪公演を「お気に入りだった」と回想。また、楽曲ごとに様々なイメージがある中、吉田が「俺はこの曲の映像が一番好きかも」と語る「天使と悪魔」では、ゴシック風の天使と悪魔モチーフがスクリーンを舞い、吉田山田の楽曲の中でもひときわスタイリッシュな仕上がりで観客を沸かせた。

会場が暗転すると今度は山田がステージ上で蓄光アートを披露し、そのまま「ORION」で幻想的な世界を作り上げる。ライブ終盤戦では未CD化曲「YES」から「フリージア」へと、アップテンポで疾走感のある連続パフォーマンスが展開。山田がMCで「時々考えるんです。音楽って何だろうって。何かが変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。何で歌ってるんだろうって。名前も知らないあなたと大きな声で歌って、これはいったい何なんだろうって。」と音楽の力について自身の考えを語ったあと、「だけど何かが変わったって思うんですよ。理由なんかわからなくったっていいと思います。あなたが何で泣いてるかなんか僕は知らない。だけど一緒に歌って、笑顔で、泣いて、その瞬間だけは心が通じ合っているような気がします。大きな声で、この声がある限り歌を歌っていこうと思っています。だから、一緒に歌ってほしい」と続け、それに応えた観客の歌声から「魔法のような」の朗らかな合唱へ。会場は大きな一体感に包まれ、ライブ本編が終了した。

本編で合計39曲までを歌い終え、アンコールでは観客がロングヒット中の名曲「日々」を歌って吉田山田の帰還を迎えた。「嬉しかった! ずっと聞いていようかなと思った」と笑顔の山田に「アンコールに全然合わなさそうな曲だけど、皆が歌うと合うのが不思議だね」と吉田。「日々」で40曲目と既に尋常でない曲数だが、山田が「なんか最初より元気になってきちゃったよ。」 と言えば吉田も「もうすぐ終わっちゃうのにすごくワクワクしてる。なんだこの気持ち。」と返し、楽曲が進むにつれ全体のテンションがじわじわ上昇し続けていくのが印象的だった。


最後の曲に入る前に、吉田山田は初のシングルA面コレクションを発売することを発表。また、2015年5月4日には渋谷公会堂でのワンマンライブを開催することも告知され、会場は喜びの声で沸き返った。「今日は5周年のお祝いのような気持ちなんですよ。これから10年、15年と、わくわくするようなことをたくさんしていきたいと思います」と山田が語り、「俺らだって貸すからね! 貸してもらうだけじゃなく、力貸すから! ついてきてよ!」と会場を鼓舞する吉田。吉田山田の10周年、15周年へ走り出すように、ラストナンバーはメジャーデビューシングル曲「ガムシャランナー」で盛大に締めくくられた。

5周年記念ツアーを見事完走し、吉田山田は新たな目標へと突き進んでいく。12月17日発売のシングルA面コレクション『吉田山田シングルズ』詳細については後日続報にて。

セットリスト
555ツアー<~東京ファイナルファンタジー / 吉田山田全曲ライブ~>
1.約束のマーチ
2.希望とキャンディ
3.カシスオレンジ
4.カシオペア
5.涙の海
6.旅立ちの合図
7.地図にない路
8.ごめん、やっぱ好きなんだ。
9.カケラ
10.ハローグッバイ
11.ごめんね
12.泣いて泣いて
13.僕らのためのストーリー
<#14~#22 弾き語りメドレー>
14.サンシャイン
15.ルーとナンシー
16.ありがとう
17.ソウルフード
18.一番星
19.泣いてもいいよ
20.ラブレター
21.花鳥風月
22.かさぶた
<#23~#31 シングルカップリング曲メドレー>
23.SMILE
24.愛する君がそばにいる
25.水色の手袋
26.全部そのままのキミでいい
27.明日がくるよ
28.頑張ることに決めた
29.風と雲と虹
30.光
31.イッパツ
32.春色バスと初恋ベンチ
33.航海
34.メリーゴーランド
35.天使と悪魔
36.ORION
37.YES
38.フリージア
39.魔法のような
<Encore>
40.日々
41.ダイジョーブ
42.Wonder
43.ツボミ
44.涙流星群
45.夏のペダル
46.ガムシャランナー

吉田山田
SINGLE A面 COLLECTION
『吉田山田シングルズ』
2014年12月17日発売
品番:PCCA-04136 価格:¥2,315(本体)+税
収録内容:詳細後日発表
予約・先着購入特典:10.18.LIVE音源フリーダウンロードPass(メッセージカードタイプ)

<吉田山田ワンマンライブ@渋谷公会堂>
日時:2015年5月4日(月・祝)OPEN 16:00 / START 17:00
チケット料金:全席指定前売り¥5,000(税込み)/当日¥5,500(税込み)
企画/制作:日音/LIFE
問い合わせ:ディスクガレージ 050-5533-0888

◆吉田山田オフィシャルサイト
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