【インタビュー】山崎あおい、小学生時代に友達と遊んだ放課後の風景があたたかく蘇る「ふたりで歩けば」

■恋愛っていちばん戻っちゃいけないところかなって思う
■友達だったら一緒に歩んで行く道があるけど元恋人ってなると

▲「ふたりで歩けば」初回限定盤

▲「ふたりで歩けば」通常盤

――カップリングの「サヨナラ」がまた切ない曲ですよね。卒業後に好きだった人とバッタリ会ってしまうという……。

山崎：私は卒業して地元を離れているので、帰るたびに久々の再会になるんですけど、恋人じゃなくても家族でも友達でも、会うと安心する反面、“安心しちゃいけない”っていう思いもあって。だから、また会うかもしれないけど「またね」じゃなくて「サヨナラ」って別れを告げなければいけない対象がたくさんあると思って書いた曲です。

――安心できる空間は居心地がいいけど、あえて「サヨナラ」って別れを告げて、やるべきことへ向かわなければいけない山崎さんだからこそ生まれた曲ですね。それを恋愛に見立てて書いてる。

山崎：はい。恋愛って、いちばん戻っちゃいけないところかなって思うので。友達だったら一緒に歩んで行く道がありますけど、元恋人ってなるとあまり良くない気がします。時間の無駄とも思うので(笑)。

――確かに！　笑顔で「サヨナラ」って言いたいですよね。「マスク」は、今流行りの「こじれ女子」ですか、これは？

山崎：ははは(笑)。

――山崎さんも仕事柄、マスクはしますよね。喉を守るために。この前も、ブログでマスクをアイマスクのように使ってる写真が……。

山崎：ははは(笑)。していましたね。あれ、すごく便利なんです。電車の中だと乾燥しますし、口を開けて寝ちゃったら恥ずかしいからマスクはします。でも普段、生活をする中ではマスクをするのは嫌なんですよ。喉の乾燥を守るためとはいえ、マスクをしていると気分が沈んでしまうんです。ズーンってなっちゃって、“病は気から始まる”って気持ちになっちゃうので、あまりしないんです。

――目的がある時しかマスクをしない山崎さんだからこそ、“マスクを外して顔を見せて！”っていう曲が生まれるんですね。

山崎：もともとは“化粧品のCMみたいな曲を作りたい”っていう遊びから始まった曲です。自分の頭の中で“CMごっこ”をしながら考えていったんです。最近、マスクをしている女子がすごく多いですよね。街中の女子がするマスクはスッピン隠しだったりしますし、目だけならどうにかなるっていう気持ちの現れなんじゃないかなって。

――うんうん。

山崎：素顔を隠したいっていう気持ちはものすごくよくわかるし、私もスッピンマスクはやるんです。でも、一方で、男子的な目線に立つと、隠さなくてもグシャグシャに笑った顔って愛嬌があって可愛いから、それを見せてほしいっていう気持ちもあると思うんです。その気持ちも一方ではわかりつつ、その状況をカップルの会話で唄った曲です。

――男性って実はスッピンが好きって言いますしね。

山崎：あれは、可愛い子のスッピンが好きなだけなんですよ(笑)。ぜいたくな話だと思います。

――ところで、最近、ファンクラブができたそうですね。「わさび部」っていう名前はどこから？

山崎：私の「あおい」は「葵」なんですけど、本当は「崎」が「﨑」なので、メールとかだと文字化けして、「山●葵」になったりするんです。それが「わさび」に見えるんです。ファンの中でも私のことを「わさびちゃん」って呼んでくれる方がいるので、そこからとりました。「部」をつけると部活っぽくて体育界系な雰囲気もあるのでいいかなって。

――なるほど(笑)。でも、ファンクラブができたということは、これからますますファンとの距離も近くなって。

山崎：はい。いろいろやりたいと思っています。

――11月13日からは住岡梨奈さんとアコースティックの2マンライヴもスタートしていますが。

山崎：はい。2マンも楽しいですが、この秋はいろんな学校の文化祭に呼んでいただいたりしてライヴ三昧なんです。自分の学校の文化祭には参加出来ていないので、文化祭に参加するのはすごく楽しいです。運営している方々も、私と同世代ですしね。ただ、実は今、制作作業もしているので、スケジュール的には結構大変で(笑)。詳しい事はもうすぐ言えるので、楽しみにしていてほしいです。

取材・文●大橋美貴子




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