【ライヴレポート】Crossfaith、「狂気の向こう側に行こうぜ!」

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Crossfaithが2月11日、<MADNESS TOUR in JAPAN>の東京公演を新木場STUDIO COASTで開催した。同ツアーは各地に対バンを迎え、2月1日の仙台Rensaから2月15日の川崎CLUB CITTA'まで全国8公演を廻るもの。その折り返し地点にあたる新木場STUDIO COAST公演にはFear, and Loathing in Las Vegasと、UKからArchitectsを招いて行われた

◆Crossfaith 画像

2014年夏はイギリス最大のロックフェス<DOWNLOAD FESTIVAL 2014>メインステージ出演の大躍進、同年11月にはなんと自らヘッドライナーを務めて5ヵ所のUKツアーを廻った。こうして文字にするだけでも、彼らが前例なき偉業を成し遂げていることがわかるだろう。その多忙な合間を縫って、10月にはニューシングル「MADNESS」を発表。ここに収録された3曲には明確な"ニューモード"が刻まれていた。その曲調の変化にはバンドがもっと壮大な景色を見たいと欲する野望がメラメラと燃えていた。自分たちのファンだけではなく、不特定多数のロックファンをも巻き込める楽曲へシフトしていた。

そして<MADNESS TOUR in JAPAN>、2月11日の新木場STUDIO COAST公演に足を運んだが、表現、演奏、パフォーマンス面で数段グレードアップしたCrossfaithの勇姿に胸が熱くなった。この日はイギリスのメタルコアバンドARCHITECTS、日本からFear, and loathing in Las Vegasを招き、それぞれ40分ほどライヴ行った後、遂にCrossfaithが登場。20時12分、ステージを覆う黒幕が開き、メンバー一人ずつ中央にあるお立ち台に上がってアピールすると、Koie(Vo)が「新木場ー!」と雄叫びを上げ、「We Are The Future」でショウは始まった。

ド頭から激しくスモークが6本上がり、デジタルかつラウドな音像で観客を狂騒の渦へ叩き落とす。それからキラーアンセム「Monolith」を畳み掛け、サークルモッシュは苛烈さを増す。TERU(Prog)もフロアにダイヴする特攻ぶりに観客も大興奮! 3曲目に早くも新作から「Dance With The Enemy」を放つと、今度は新木場STUDIO COASTの天上からスモークが4本噴出し、加えてボトムを揺さぶる激重グルーヴで底から突き上げ、サンドイッチ状態で観客を刺激した。

それから新作の初回限定盤DVDで観た人も多いだろうが、あの<DOWNLOAD FESTIVAL>で現地のイギリス人を一際盛り上げていた「Eclipse」を披露。ここでも大勢の観客がジャンプし、底抜けのパーティー空間を作り上げる。「酒飲んでる奴? とりあえず乾杯! 飲めない奴は俺たちの音楽で酔うか?」とKoieもガンガン煽り、「Jager Bomb」「Photosphere」と繋ぎ、再びTERUがダイブを決めるなど、イケイケ・モード全開だ。

中盤、新作の表題曲「Madness」をプレイ。NINE INCH NAILS、FILTERを彷彿とさせるインダストリアルロック風味のイントロでクールダウンさせ、そのMCでは今回は仙台からツアーが始まり無事に新木場に帰ってきたこと、東名阪のみARCHITECTSを対バンに迎え、ほかにも多くの人にサポートしてもらったこと、2006年の結成から今日まで世界各地の様々な場所でツアーしたことを振り返り、「狂気の向こう側に行こうぜ!」と叫んだところで再び曲に突入した。赤、青、白のライティングも効果的にステージを彩る中、「Madness」は速さや勢いだけに頼らない楽曲アプローチで、起伏豊かな歌の表現力でグイグイ引き込んでいた。

それからTHE PRODIGYのカヴァー「Omen」で新木場STUDIO COASTの酸素が薄くなるほどの熱気を生み出す。さらに「一番熱い瞬間作ろうぜ!」と呼びかけ、観客全員を座らせてのジャンプ! 最後はフロアに向って半分に別れろと指示を出し、本編ラスト「Countdown To Hell」で凄まじいウォール・オブ・デスを作った。

アンコールに応えると、Tatsuyaが華やかなドラムソロで度肝を抜き、古い曲も聴きたいというファンの要望を汲んで3~4年プレイしてなかったという「BLUE」を披露した。その後、Koieが長めのMCをここで挟んだ。

「ギタリストのKazukiが脳内出血で一緒にライヴはできない。俺らも頭が真っ白になった。でもKazukiからCrossfaithは1秒も止まらないでほしいと言われた」

と赤裸々に告白。また、2015年にはニューアルバムを出す予定もあり、Kazukiは曲作りに力を注ぐそうだ。ステージはシンフォニックな最終曲「Leviathan」で壮大に締め括り、約1時間半にわたるライヴが幕を閉じた。Kazuki不在の穴を埋め、結束力をより一層高めたCrossfaithの才気迸るパフォーマンスは、これまで以上に剛柔自在なダイナミズムに富んでいた。演奏の肉体美に精神の強靭さが備わった彼らの音色は、また別次元に入ったと断言していい。今年も世界中でCrossfaithの名が轟くことだろう。今日のライヴを観る限り、不安要素は欠片も見つからない。心から期待したい。

取材・文◎荒金良介

■<MADNESS TOUR in JAPAN>
2015.02.11@新木場STUDIO COASTセットリスト

1.We Are the Future
2.Monolith
3.Dance With The Enemy
4.Eclipse
5.Jager Bomb
6.Photosphere
7.Madness
8.Scarlett
9.Omen
10.Countdown To Hell
encore
11.BLUE
12.Leviathan


◆Crossfaith オフィシャルサイト
◆Crossfaith オフィシャルYouTubeチャンネル
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