【ライブレポート】AAAの10周年記念ツアー、7年ぶり日本武道館公演からスタート。「武道館に帰ってきました!」

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2015年9月でデビュー10周年を迎えるAAAによる2015年のアリーナツアーは、オフィシャルサイトですでに発表されていたとおり、円を中心にAAAの文字を形どったセンターステージで展開。なお、ライブグッズのペンライトには、遠隔操作が可能なLEDが仕込まれており、1万2000人のファンがステージ演出と一体となって、AAAの記念すべき10周年のツアーを彩る。

2008年9月22日と23日に開催された<AAA 3rd Anniversary Live 080922 - 080923 日本武道館>以来、7年ぶりとなった日本武道館のステージに、眩いばかりの光に包まれてAAAが登場すると、360度から悲鳴にも似た大歓声が注ぎ込まれる。「こんにちは武道館!」なんていう日高光啓の声や、「今日は武道館初日だぜ! 何を隠そう今日が初日ということで、このセットリストを観るのは、あなたたちが初めてです! そして10周年ということで、AAAが武道館に帰ってきました!」というリーダー・浦田直也の挨拶を聞くまでもなく、会場の熱量は最高潮だ。

オルゴールの音色に合わせて、自然に沸き起こった大合唱。デニム地の衣装を身にまとった7人が、やさしさを乗せて歌う「Lil' Infinity」では、髪の毛をアップにした宇野実彩子の姿を背後から照らすライトが浮かび上がらせて、神々しさをより演出する。一方、同じくAAAの切なさとやさしさを織り交ぜた「恋音と雨空」では、日本武道館にメリーゴーランドが出現。伊藤千晃がステージの段差を上ろうとする際には、西島隆弘が手を差しのべてエスコートし、千晃が少し照れたような表情を浮かべる一幕もあり、そんなふたりの姿を運良く目にすることができた一角からは、大きな歓声が起こる。また、最新曲「GAME OVER?」(4月29日リリース)では、タイトスカートのスリットから太ももを覗かせながら、宇野ちゃんが大きなリボンを揺らしてステージをところ狭しと駆けまわる。

末吉秀太がこれでもかとオーディエンスを煽っていく「PARTY IT UP」。個性のまったく違う7人が日本武道館の中心で大人の仕草で魅せる「I'll be there」。そして、センターステージということで、微妙に体の向きを変えていきながら、ドラマティックな歌詞を歌声とダンスで表現する「さよならの前に」。

7作連続リリースの新曲あり、懐かしい曲あり、定番曲あり、肩を寄せ合う秀太と千晃あり、なんだかじゃれあってる宇野ちゃんとリーダーありの全21曲。約2時間半にわたる公演は、最後まで盛り上がりの連続となった。

MCでは、いつものAAAらしいトークが終始展開される。「緊張しっぱなしで、口から心臓が何度飛び出たか」「みんなトイレの回数すごかったね。」というツアー初日の開演前の様子を口にしたり、「AAAが武道館でやるときってほぼ雨だったんですよ。すごい大雨が多くて。」と、過去の日本武道館公演を振り返ってみたり(でもにっしーは無言でカメラから視線を外そうとしない!)。初日の熱気で汗が滴るメンバーから「顔がテカテカや。」と煌きの真司郎。「真司郎は“テカテカ”やない、“つやつや”や。」と、日高光啓はじめ、全員がこのAAAの末っ子をフォローしてみせる。

また、32年間生きてきたリーダーからは、ステージ上で足が滑った時の対処法がほかのメンバーに伝授される。今後の公演で、もしかしたら誰かが浦田直也直伝の“滑ってないよアピール”を披露することがあるかもしれない(?)。
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