【インタビュー】SUGIZO × J、<LUNATIC FEST.>を語る_第二夜「自分たちが観たい」

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■LUNA SEAに影響を受けたバンドに触れる機会は多くなってくるし
■それぐらい素晴らしいバンドがたくさんいるっていうこと── J

──続いて、6月28日に出演するMUCC。1997年の結成で、シーンとしてはひとつ下の世代と言っていいのかもしれません。デビュー当時は密室系と呼ばれるようなジャンルに属していたMUCCと、LUNA SEAとの関係性というと?

J:俺は一度、ソロで一緒にライヴをやったことがあるんですよ。ライヴではファンのみんなとの連帯感がすごいですよね。バンドとして信じられる音があるからこそ、カッコよく存在できてると思う。対バンしたことは、ものすごいパンチのある経験として俺の中にインプットされてますね。

──しかし、Jさんはいろんなバンドと対バンされてますよね。

J:そうですね。気がつけば実際、LUNA SEAをやってる時間よりソロをやってる時間のほうが、みんな長いですからね。

SUGIZO:ああ、確かにね。

J:そういう意味ではLUNA SEAに影響を受けてバンドを始めたり、LUNA SEAの音を自分たちのエネルギーに変えていったようなバンドたちに触れる機会は多くなってくるし。それぐらい素晴らしいバンドがたくさんいるっていうことでもあるのかな、というふうには思ってるんですけど。

──2015年は日本にロックンロールミュージックが誕生してちょうど60周年なんですよね。そう考えると、この60年間にいろんな形で、日本独自の音楽性というものが築かれてきたんだなと思いますし、そこにLUNA SEAというバンドが大きな影響を与えてるというのが、こうやって話を聞いていると改めてわかるんです。

SUGIZO:ありがたいですよね。

──SUGIZOさんとMUCCの関係性は?

SUGIZO:ミヤとホントによく飲むんですけど。最初に会ったのはhideさんのサミット(hide memorial summit)ですね。そこで一緒にセッションしたんですよ。最後に「X」を演奏する時に、メンバー全員が参加してくれたという。彼らのライヴもちょくちょく観に行ってるんですけど、僕のとても好きな音なんですよね。彼らはシーンとシーンを繋いでるんです。もともとはいわゆるヴィジュアル的なところから始まったバンドだけど、あらゆるジャンルのアーティストと対バンしてて。特にオルタナティヴの方向のヤツらと対バンしたり、イベントしたり。シーンやジャンルをまたいで魅力を発揮してるヤツらという意味では、すごく俺はシンパシーを感じるんですよね。

──そのへんの懐の深さもこのバンドの魅力。

SUGIZO:うん。それとすごく音楽オタク。

──MUCCについて魅力を語っていただくと。

J:SUGIZOが言った通り、やっぱり彼らの魅力のひとつは、すべての音楽的なジャンルにリンクしているところ。いわゆるヴィジュアル系はひとつのくくりとして語られてしまうイメージがあると思うんですけど、実はすごく細分化されていて、いろんな面があって。その中でも凝り固まっていってしまう場所もあれば、もっと広がっていこうとしてる場所もあったり。その後者の最たるバンドだと思うんですよね。彼ら自身のエネルギーのすごさっていうのはさっきも言った通り。ファンの子たちとの連帯感に絶対的なものが存在するし、<LUNATIC FEST.>で何を見せてくれるだろうと、俺はすごく期待してます。

SUGIZO:彼らはLUNA SEAに影響を受けたとずっと公言してくれてるんですよね。LUNA SEAのトリビュートアルバムに参加してくれていたし。その頃はまだ知り合ってなかったんですけど、そういううちらのDNAを保有して育ってきた世代が自分たちのスタイルを築き上げて、ジャンルを飛び越えて、今は海外でも相当活動していて。音楽オタクなゆえに音が研ぎ澄まされていて、無駄もだんだんなくなってきて、ホントにコアな音を発信している。それが世界中で鳴り響いていることがすごく嬉しいことで、なんだか勇気づけられますね。だからMUCCと対バンできることが俺はすごく嬉しい。いつも飲んでばっかりだから、たまには音出さないといけないんで(笑)。

──なるほど。続いて取り上げるバンドは6月28日に出演する凛として時雨。2002年の結成、ピエール中野さん、345さん、そしてTKさんによるスリーピースバンドで、前回のインタビューでも名前はちょいちょい出てきたので、LUNA SEAの近くにいるバンドという感じは伝わっているんではないかなと思うんですが、改めてバンド同士の関係性はどんな感じになるんですかね。

SUGIZO:10年ぐらい前かな、共通の友達に紹介してもらって会って。その時に対バンしたんだよね。確か2005とか2006年。まだライヴハウスクラスだったんだけど、共通の友達が彼らの兄貴分みたいな存在で、「LUNA SEAにすごく影響を受けたおもしろいバンドがいるから観てください」って。「いいよいいよ」って観に行ったら、今と変わらずすごい音を出していて。あんなサウンド聴いたことなかった。あんなギター、あんな歌、あんなドラム、ベース、観たことなくて、完全にノックアウトされた。で、紹介してもらったときに「すごい音だね。いったい誰に影響受けたの?」って聞いたら、「いや、LUNA SEAです」って言うから、びっくりしたのを覚えていますね。

J:ピエールくんは、よく打ち上げにいるよね(笑)。「“武道館6DAY”全部来いよ」って言ったら、「わかりました」って。俺、ピエールくんとはそういうタッチの仕方でしか接してないかもな(笑)。あと某音楽番組の企画で俺が脅かすっていう企画があって。俺が怖い先輩でピエールくんと9mmのドラムをはめるっていう企画があったんだよね。俺が急に怒りだすっていう。彼らがびっくりしたところをずっと撮ってたので、たぶんものすごいトラウマがあると思うんだよね(笑)。

──“Jさん=業界の怖い先輩”みたいな(笑)。

J:そうそう(笑)。悪いことしたなと思って。

SUGIZO:だから、(このふたりは)優しい先輩と怖い先輩だよね(笑)。

J:いや、そういう関係なんですよ(笑)。

──じゃあ当日楽屋で凛として時雨のメンバーがふたりにどんな挨拶するか見てみたい(笑)。

SUGIZO:ピエールくんはドンズバで真矢とYOSHIKIさんに影響受けてるの。そのふたりのすごくいいところが合わさって、よりエモーショナルなドラムを叩く。その世代では断トツのドラマーですよね。TKくんは超音楽オタクで、実は本人が全部録音もミックスもしてるのね。エンジニアでもあって、もう究極の音楽オタク。

J:やっぱりスリーピースで、こういう音楽性でシーンを駆け上っていくっていうのは、なかなか本当にエネルギーがいるし、難しいですよ。でも彼らの前にそういうバンドはいなかったし、フロンティアとしてやっぱりものすごいバンドだと思うしね。そういう意味ではこのイベントに出てもらえて本当にありがたいですよね。

──怖い先輩もそう申しております。

J:いやいや、それは番組の企画の話で(笑)。

──ははは。じゃあ、優しい先輩のSUGIZOさんから。

SUGIZO:優しい先輩からの厳しい意見(笑)。いや、そんなことないですよ。彼らのスタイルはすでに唯一無二で、どこにも属していない。それは俺たちのDNAを受け継いでくれたさまざまなアーティストにも言えることなんですけど。シーンや常識を超えて成功してきて第一線にいる最も先端に飛び出ているバンドのひとつが時雨。今やアニメのシーンでもカリスマになってるじゃないですか。それは素晴らしいこと。たぶん日本を背負って立って世界に活躍してくれるバンドだと思っているので。しかもJが言ったようにスリーピースなので、演奏にもパフォーマンスにも一切ごまかしがない。それも素晴らしい。彼らはやっと30歳ぐらいなのかな。日本のロックシーンは今、すごくおもしろいと思います。その筆頭に彼らがいてくれるので、一緒に対バンできるのは最高に楽しみですね。

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