【ライブレポート】HAPPY、サイケポップ・バンドとしての成長「踊り狂って、俺らの音楽の一部になってくれたら」

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HAPPYが、1st EP『To The Next』を掲げた全国ツアーのファイナル公演を6月26日に恵比寿リキッドルームで開催した。今回BARKSでは、そのライブレポートをお届けする。

◆HAPPY ライブ画像

新しいバンドというのは、こんなに急激に成長するのかという驚きと頼もしさに満ちたライブだった。HAPPYのライブを前に、Opening Guest DJとして、このEP『To The Next』に収録されている「R.A.D.I.O.」のリミックスを手がけた80KIDZがフロアを温めていた(80KIDZとHAPPYの新たなコラボレーション作品が、9月16日(水)にリリースされることもこの日のステージ上でアナウンスされた)。フロアのお客さんたちは、ただただ楽しそうにしている。これから素敵な時間が始まるんだという確信は、きっとみんなをリラックスさせるのだろう。それまでのHAPPYのライブは、まさにそういうとにかく気持ちのいいものだった。だけど、この作品『To The Next』を作り上げ、ツアーをまわり、その過程でバンドの中にあった新しいイメージや意志がギュッと固まってきたであろうこの夜のHAPPYは、くっきりと輪郭のある意思を持ったロックバンドとしてステージに立っていたように思う。



1曲目「The world began with a number」で、真っ直ぐと前を見つめ堂々と歌うRic以外のAlec、Chew、SyuがBobの叩くドラムに向かって間合いに集中し、音を鳴らした最初の瞬間から、バンドが強くなったことが手に取るようにわかった。だからこちらも思わず「わぁ、すごい」と口に出た。筋肉が付いたと言えばいいのだろうか、スキルアップしたバンドのアンサンブル、心がグッと掴まれるピークポイントの飛翔感、そして、僕らはここに強い気持ちをもって立っているんだというような佇まいの凄み。こんなHAPPY観たことなかったのだ。




短髪になってイメージチェンジしたChewの変化が自然と印象に残っているけれど、メンバーの身のこなしは凛々しくなっていた。5人は、からだ全身を使って観客をダイナミックに演奏へ引き込んでいく。Alecが言った「今日は踊り狂って、俺らの音楽の一部になってくれたら嬉しいです」という強気の言葉にも説得力があった。

だけど、ライブの内容そのものはと言えば、浮力のあるドリーミーでサイケデリックなものだから、HAPPYは素晴らしいポップバンドだ。EPに収録の「Swinging singer Star」では、レゲエにあるグッド・ヴァイブレーションというものの極みを体験して幸せだったし、「Lovely Life」という新曲が楽曲タイトルのイメージを1万倍は上回るほど、度肝を抜かれるくらい、スイート且つエバーグリーンなナンバーだった。このサビを思い出せば、ダメだったことや先走る不安感だって溶けてなくなる、それくらい誰もが心地いい、ふわふわの毛布のような感触の歌と音。
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