【ライブレポート】快速東京、360度ステージで見せた痛快な疾走感

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“快速レコーディング”と銘打って、僅か5日間でアルバム1枚のレコーディングとミックスダウン、マスタリングを行ない、さらに最終日にフリーライブも行なうという破天荒な企画に挑戦した快速東京。公約どおり彼らは5日間でアルバムを録り終え、最終日となった7月6日の20時から今回のレコーディングを行なったレッドブル・スタジオ東京で、レコ発ライブが開催された。

◆快速東京 ライブ写真

今回のライブは、多数の応募者の中から当選した幸運なオーディンスがバンドを取り囲む状態で開催。距離の近さにオーディエンスが喜びと緊張に包まれていることを感じさせる中、メンバー達が場内に姿を表した。熱い拍手と歓声が起こり、ライブは「ロックンロール」からスタート。激しく身体を動かし、オーディエンスに煽りを入れながら熱く歌うテツマルを軸に、パワフル&タイトなサウンドを全力で叩きつけてくるメンバー達。快速東京が放つパワーは圧倒的で、場所がどこであれ、彼らが常にアクセル全開のライブを行なうことを改めて感じさせた。


その後も「ライトニングスーパーフラッシュ」や「八」「虫」などを相次いでプレイ。群を抜いたスピード感を誇るサウンドとメンバー達のアクティブなステージングに、オーディンスの熱気はどんどん高まっていった。メンバーにしてみれば、このライブに至るまでの5日間はかなりハードだったと思うが、そんな素振りを全く見せることなくハイボルテージに突き進んでいったのもさすがといえる。

5曲聴かせたところで、MCが入った。テツマルの「ヤバいね!良いね!」という声に続けて、一ノ瀬が「今回録ったアルバムは11曲で、12分(笑)。今回は久々に速い!」と、新作『レッドブルー』を紹介。オーディンスの“おおっ!”というどよめきと拍手に応える形で、その後は『レッドブルー』に収録された「ドロボー」や「トラック」「ティラノサウルス」といったナンバーが続けざまに披露された。



新曲は、彼らならではの疾走感を継承しつつ、とにかくサイズが短いことが印象的。“ガン!”と始まって一気にマックス・テンションで駆け抜けて“スパン!”と終わる曲が連続するライブは実に痛快で、気持ちを駆り立てられずにいられない。オーディンスの反応も上々で、知らない曲の連続にも拘わらず、場内は熱い盛り上がりを見せた。

レコーディング直後のライブということで、曲間にメンバー達が「次は「キャンディ」やるよ」「「キャンディ」って、どれ?」「テンポが変わるヤツだよ」「ああ、あれか」といったやり取りをすることが何度かあった。そんなメンバー達の貴重な姿が見れたことも、来場したオーディエンスにとって嬉しいプレゼントだったに違いない。

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