三浦大知の全国ツアーは驚き満載。10年は「全部みなさんとつながっている思い出」

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幅、奥行き約10メートル、高さ3.5メートルのセットを前にして、2300人がBGMに合わせてクラップが起こる開演前。大知がステージに登場すると、大きな歓声が一斉に巻き起こる。

真紅に染まった会場に浮かび上がる、全オーディエンスが両手を上げて歓喜するというドラマティックな光景。そうかと思えば予想外な演出で、歓声と笑い声が混じり合う。“音を楽しむ”と書いて“音楽”。本人も含めて、この空間に集ったすべての人たちが三浦大知の音を存分に楽しんでいる。

「ようこそ“FEVER”ツアーへ!」

ダンサーズとバキバキにエモーショナルなステージを展開していく「I'm On Fire」。思わず、過去に大知が口にした「かっこいいの最上級は笑い」というフレーズが脳裏に浮かぶほどのパフォーマンス。体の中心で興奮がふつふつと湧き上がる感覚を覚えながら、誰もがステージに釘付けになった瞬間、なんと大知、一瞬で衣装チェンジをしてみせる(過去2公演を観ているファンならわかるかもしれないが、実はこの衣装チェンジがなかなか難しい)。

さらに幻想的な照明演出の中で、感情を叩きつけるような力一杯の熱唱を続ける大知。日々のトレーニングがこの恐るべきステージングを可能している……と言いたいところだが、過去の大知自身の言葉によると、彼のトレーニングとはリハーサルのみ、である。

「今日はたくさんの方、集まってくださってありがとうございます。いいですね! いいですね! すでにいいですね! 最高っすね! ありがとうございます。みなさんのその表情から伝わってきてます。パガ……パワーが。“パパ、パワーが”。ま、ほんと僕が噛んだりするのはきめ……止めないように。“きめ、止めないように”。僕は音楽があって、やっと存在しているようなものなんで。」

なお、MCでの噛み具合もこの日は絶好調であった。

ニューアルバム『FEVER』にも込められたように「今日はいろんな形での熱狂、興奮を届けたい」という大知。そんな想いが、今回の公演には随所に込められている。そのひとつに挙げられるのが「One Shot」だろう。一瞬、ステージから消えたかと思えば、なんとドラムセットとともに大知が登場したのだ。力強いアグレッシブなドラミングを披露しながら歌いあげるロックな三浦大知にファンは大興奮、そして大歓声。この男、ギターやピアノはこれまでも披露していたが、ついにドラムまでも手にしてしまったのだ。ちなみにこの演出、「One Shot」がロックテイストを取り入れた楽曲だったため、そこからのインスパイアで、普段はダンスを中心にパフォーマンスする三浦大知がドラムを叩くと新鮮で驚きがあり面白いのでは、ということから決まったそうである。

「今までピアノ、ギターは演奏させて頂いたことがあるのですが、今回はドラムにも挑戦しています。つたない演奏ですが来てくださったみなさんに少しでも新たな刺激や新たな感情との出会いのきっかけになり楽しんでいただけたらという一心で叩いています。」── 三浦大知(新たな試みについて)

ほかにもEn×DMライブで会場を震え上がらせたKOHARU SUGAWARAとの驚愕のシンクロが思い出されるような「Unlock」や、その歌声でお茶の間をやさしく包み込んだ「ふれあうだけで ~Always with you~」、最新アルバム収録曲「SING OUT LOUD」などなど、大胆に、繊細に、様々な形のFEVERで最後まで魅せ続けた三浦大知だった。


「僕は今年、ソロデビューして10年というのがありまして。その中で、振り返ることも大切だと思っていて、「こういうことしてきたなー」とか振り返りつつ。いろいろ振り返っていくと、結局それってみなさんとの思い出で、「ああいう時にこういうのがあったな」「あのライブでこうだったな」とか「この曲の時、こういう想いで書いたな」「ライブで演ったらこういう気持ちになったな」とか、全部みなさんとつながっている思い出だなって。そして、その気持ちを自分の中で大事にしつつ、自分がやっていくこと、みなさんにお届けしたいことっていうのは、ここをスタートラインにして、新しいもの、これからまだまだの三浦大知の可能性や、一緒に作っていく三浦大知の音楽、そういうものをしっかりみなさんにお届けできたらいいなって思っています。」── 三浦大知(ライブ中のMCより)

全国17会場21公演での開催となる三浦大知の全国ツアー<DAICHI MIURA LIVE TOUR 2015 “FEVER”>は、まだ始まったばかり。これから、大知が全国各地を熱狂させていくことになる── 。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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◆BARKSライブレポート
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