【特別対談】Be Choir×KAMIJO、『もしクワ』第3弾としてヴァンパイアの世界をライブで!

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2015年12月13日。東京キネマ倶楽部で前代未聞のコラボレーションが行なわれるという。それはシンフォニック・メタルやメロディック・スピード・メタルを追求するボーカリストでありながら、音楽プロデューサーであるKAMIJOと、2012年にメジャーデビューを果たした国内最大規模のゴスペル・マスコーラスグループBe Choirとのコラボレーションライヴである。Be Choirが企画する『もしクワ』の第3弾として開催されるこのライヴは、KAMIJOのソロの核となった名盤『Symphony of The Vampire』を題材とした形であるという。2015年12月13日。東京キネマ倶楽部で貴方が目にする景色とは!? KAMIJOとBe Choirのリーダーであり、このイベントライヴの発起人でもある長谷川に話を訊いた。

◆Be Choir×KAMIJO~画像&映像~

■KAMIJOさんの追求している音楽はいろんな可能性を秘めた音楽でもあるので
■その素晴しさとBe Choirの音楽とが融合すると思うと本当にワクワクしました


──今日は、12月13日に行なわれる、『もしクワ』第3弾<Symphony of The Vampire>についてお伺い出来ればと思います。まず、コラボレーションライヴをするきっかけとなったところからお聞かせ願えますか?

長谷川雅洋(以下、長谷川):はい。まず、私どもBe Choirというグループをやっておりまして。Be Choirとは、2010年の10月に始動して、12年にキングレコードからメジャーデビューをしたグループなんです。形態がとても特殊なグループでして、100人くらいでデビューしたんですけど、ライヴをするステージのキャパに合わせて、60人とか70人とかで活動をしていたりもするんです。だいたいは、バンドも含め50~60人くらいで動くことが多い感じになっています。今回、KOMIJOさんとご一緒させていただくことになった『もしクワ』というイベントライヴは、Be Choirが定期開催している企画ライヴになるんです。

──今回で第3弾になるんですよね?

長谷川:はい。第1弾は2014年の2月に、篠崎愛さんが所属していたアイドルグループAeLL.とのコラボレーションライヴを行って、第2弾は2015年の1月にD-51さんとコラボレーションライヴをさせていただいているんです。

──いろんな方とご一緒させているんですね。

長谷川:そうなんです。この『もしクワ』は、クワイアミュージックと、現代の音楽を一線で世に発信していらっしゃる方達とコラボレーションすることで、何か面白いモノが生まれてくるんじゃないか? という思いでやり始めたモノなんです。

──異種格闘技戦的なところですね。

長谷川:そうですね。

──なぜ、東京キネマ倶楽部という場所を選んでいらっしゃるんですか?

長谷川:僕たちが、もともと東京キネマ倶楽部を主戦場として活動していたというということもありますが、最初に『もしクワ』の企画を東京キネマ倶楽部の支配人にしたところ、大いに共感してくださいまして、ぜひ、東京キネマ倶楽部でやってみよう! と言ってくださったんです。

──なるほど、そういう流れでしたか。

KAMIJO:僕も東京キネマ倶楽部という場所が大好きで、コンサート会場としてはもちろん、プロモーションビデオの場所としても、アーティスト写真撮影の場所としても何度も使わせていただいている場所なんです。

──KAMIJOさんにピッタリな場所ですもんね。

KAMIJO:そうなんですよね。住みたいですからね、東京キネマ倶楽部に(笑)。

──似合い過ぎです(笑)。お城に住んでるんじゃないか? って思いますもん。家具は絶対猫足。

KAMIJO:あははは。お城はまだ建てていないですけど、家の家具は基本すべて猫足です(笑)。


▲KAMIJO

──やっぱり(納得)! ま、それくらい今回の企画は東京キネマ倶楽部と縁が深いというか、この場所でなければならないというところでもあるんですね。

KAMIJO:そうなんです。ずっと昔からお世話になっていた場所でもあるなかで、ある日、支配人から“Be Choirというクワイアグループが居るんだけど、何か一緒に面白いことができないかと思っているんです”とご提案いただいたんです。それで僕もBe Choirさんについていろいろと調べさせていただいて、AeLL.さんやD-51さんとのライヴの映像なども見させていただきまして、素晴しいなと感じて、ぜひ、ご一緒させていただきたいなと思ったんです。そこからは、もうアイディアが溢れてきて。どうせやるなら、ロック・オペラにしちゃおうか、なんて話もさせていただいたり(笑)。

長谷川:そうなんですよね(笑)、KAMIJOさんもいろいろと発案いただいて、アイディアを次から次に投げていただいて。本当に素敵なモノになるに違いない! って確信しました。

KAMIJO:でも、本当にアイディアばかり溢れてくるので、収拾がつかなくなってしまって(笑)。

長谷川:KAMIJOさんが追求していらっしゃる音楽は、本当にいろんな可能性を秘めた音楽でもあるので、考えれば考えるほどやりたいことが果てしなく広がっていくんですよね。その素晴しさとBe Choirの音楽とが融合すると思うと、本当にワクワクしました。

──長谷川さんがKAMIJOさんを知られたきっかけは何だったんですか?

長谷川:僕は、「Moulin Rouge」(2014年6月にリリースされたシングル)の頃に、支配人を介してオファーをさせていただいたのがきっかけです。そこから遡ってKAMIJOさんの音楽を自分の中に入れていく中で、本当に素晴しいなって思ったんです。アルバムごとにコンセプトが素晴しくて。ぜひご一緒させていただきたい! ということで、直談判に伺ったんです。

──あ、その映像、告知動画にありましたね!

KAMIJO:そうです(笑)。その動画でも言っていますが、“僕のツアーファイナルでステージに立ってくれるのであれば”ということで、2014年の12月13日に行なわれたAiiA Theaterのライヴで長谷川さんに、僕の近衛兵の1人として出ていただいたんですよ(笑)。

長谷川:そうなんです。そのステージで杖をKAMIJOさんにお渡しした近衛兵は僕だったんです。

KAMIJO:1年前からすべては始まっていた。ということになるんです。

──ちょうど1年後の12月13日にそれが実現するということなんですね。

KAMIJO:そうなんです。告知動画を見ていただけたら、“あ、あのライヴでKAMIJOに杖を渡したあの人!”ってわかってもらえると思います。1年以上かけて実現させるプロジェクトでもあるので、本当に最高の形で成功させたいんです。『もしクワ』の第3弾ということで、これまでもBe Choirさんはいろんなアーティストさんとコラボなさっていますけど、今回は僕ならではのコラボで、いままでにはないモノを作り出していけたらいいなと思っています。

長谷川:『もしクワ』は、ご一緒させていただくアーティストさんの楽曲をBe Choirがコーラスアレンジをさせていただいて、そこにまた原曲とは違った価値観を生み出していき、そのアーティストさんのファンの方々にももちろん、そのアーティストさんに触れた事がなかった方々にも、広い意味でそのアーティストさんの魅力に触れていただきたいというところが目的でもあります。なので、今回は、KAMIJOさんというアーティストといかに化学反応を起こせるかが楽しみなんです。

KAMIJO:僕自身もご提案していただいたモノに、ただ乗せていただくということではなく、やはり自分がやる以上、聴いてくれた人たちが、“あ、KAMIJOはこれがやりたくていままで活動してきたんだろうな”っていうふうに思わせられるような公演にしたいんですね。なので、僕としては、単なるコラボレーション公演とも言い切りたくはなくて。僕が今やっている、シンフォニック・メタルという仰々しい音楽の中に、大勢で仰々しく歌うクワイアが入ってきたら、みんなきっと痺れると思うんですよ。

──壮大なモノになるでしょうね。厚みが増すというか。お一人でも相当な圧を感じる唄声でありますからね。

KAMIJO:いやいやいや。ありがとうございます。

──しかし、AeLL.、D-51、ときて、第3弾がKAMIJOとは。また相当な振り幅だなと。

長谷川:そうなんです。恐れ多くも、お声掛けさせていただいた次第であります。相反するモノとの融合ほど面白いんじゃないかなと。

KAMIJO:対極であることを1つ上げるとするならば、僕の世界観の中には、あまり“楽しい”という要素はないんですね。でも、Be Choirさんのステージって、楽しさとかソウルフルであったりとか、コミュニティに溢れていると思うんですよ。そこが僕がやっている音楽とのギャップだなと、感じています。もちろん、自分自身もコンサートは楽しんでやっているんですが、それを表立って出さないスタイルですからね。

◆インタビュー(2)へ
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