【ライヴレポート】VAMPS、KNOCK OUT MONKEYとの<JOINT 666>で「今日もキレキレやった?」

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VAMPSが12月10日、籠城型対バンツアー<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>の大阪公演4日目をなんばHatchにて開催した。前日に続き、KNOCK OUT MONKEYを迎えたこの日も終始熱気渦巻く一夜となった。

◆VAMPS 画像

先手はKNOCK OUT MONKEYだ。拍手と歓声で迎えられた4人は、元気いっぱいにステージに繰り出した。VAMPSのタンクトップを着て登場したw-shun(Vo)が、満面の笑みとピースサインを向ける。そしてライヴは彼らのメジャーデビュー曲「Paint it Out!!!!」からスタートした。曲中には、「BLOODSUCKERSのみなさま、はじめまして、こんばんは。KNOCK OUT MONKEYと申します。昨日お越しいただいた方はご無沙汰してます!」という丁寧な挨拶から、「俺らの思い、VAMPSに対する思い、全部このステージでぶつけさせてもらっていいですか!? むちゃくちゃにして帰ろうよ!」と熱く呼びかけ、再びエネルギッシュに歌い続ける場面も。



2曲目の「JET」「How long?」で、すでに4人はフロア全員のハートをガッチリ掴んだようで、「飛べー!」「踊れ!」と煽る声に、場内のBLOODSUCKERSが大盛り上がり。ダイナミックにビートを刻むナオミチ(Dr)、ドレッドヘアを揺らしながらテクニカルにパワフルにギターを鳴らすdEnkA(G)、前日にHYDEから「一発でファンになった」と、パフォーマンスを賞賛された亜太(B)は、この日も軽快にステップを踏んだり、ステージを駆けまわったりしながら印象的なフレーズを次々に響かせた。w-shunの歌声は場内丸ごと包み込むようなパワーと伸びがある。ハードなサウンドからポップに展開していくメロディーも心地よく、見て、聴いて、感じて、とても爽快だ。

w-shunが「昨日は特に打ち上げとかもなかったから、家に帰ったんですね(彼らの地元は神戸)。で、カレー食ってニュースとか観ながら、“あれ? 俺、今日とんでもないことしたな”って。とんでもない人たちと、とんでもない場所で、そしてとんでもないお客さんと一緒にライヴできたんやなって」と昨夜の興奮を振り返りながら、「憧れの先輩と一緒に音を出せるという、こんな幸せなことはない」と話すなど、冒頭で言葉にしたとおり、4人はVAMPSへのリスペクトを音で容赦なくぶつけていった。



「今日俺、HYDEさんに挨拶をして、ハイタッチしようとしたら、乳首をファッとタッチされて。俺の乳首、HYDEさんに持っていかれましたー! ありがとうございますっ!」と、w-shunがちょっとした自慢エピソードを挟んで、後半戦へ。「噛み付いてきてください!」と煽り、ハードなサウンドを効かせた「Bite」では、ベースを振り回しながら、高々と回転ジャンプする亜太の凄技も飛び出した。

テンションを振り切るように疾走する新曲「GOAL」、「昨日、HYDEさんに“勃起したようなライヴやったね”って言われたので、今日も勃起したようなライヴします。遊んでください!」とぶっ放した「BREAK」で、フロアを躍動させた4人。とりわけdEnkAのギターはウネリを上げるように場内を高揚させ、ナオミチのパワフルなリズムが客席を灼熱のダンスフロアに変えた。


彼らの清々しい表情にはこの夜の成功がうかがえて頼もしく、タオルを要求したw-shunの声に全員がすかさずタオルを振りかざして、ラストへ。壮観な光景が広がった熱狂のステージにとどめを刺すように「Wonderful Life」を高らかに鳴らし、ライヴが締めくくられた。「VAMPS先輩、ありがとうございました! そしてBLOODSUCKERSの皆さま、本当にありがとうございました!」。KNOCK OUT MONKEYは、鮮烈なインパクトを確かに残してステージを後にした。


VAMPSのステージの幕が開き、沸き上がる大歓声。そんなフロアを黙らせるように「DAMNED」が投下されれば、重厚なサウンドが差し迫るように深い衝撃を与えた。神々しさ漂うステージは、“今日もやはりただならぬ夜になる”と予感させるに十分で、緊張と興奮の波が心地よく押し寄せてくる。

続く「LIPS」では、その緊迫感を解き放つように、BLOODSUCKERSを暴れさせる。黒いシャツがはだけてワイルドに煽るHYDEと、そこに力強く応えるBLOODSUCKERSとのまとまりが抜群の「DEVIL SIDE」は、この日もとても美しい。そして、序盤からパワフルさが際立つフロアは「今夜も楽しませてもらうね。さらけ出して。全部出して、愛し合おうぜ」というHYDEの声でさらに大胆になっていく。


日替わりのセットリストも楽しみのひとつであるのが<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>だ。この日は2006年にHYDEがソロで発表した「FAITH」が組み込まれ、タフなリズムに乗る叙情の旋律、エモーショナルな歌声がフロアを見事に圧倒。同曲終了後にはフロアから大きな拍手が送られた。

「VAMPS先輩です」と自らの紹介から始まったHYDEのMCは、まずKNOCK OUT MONKEYについて。「昨日、リハーサルで曲を合わせたんだけど。ステージへの呼び込みのときね、僕、ヴォーカルの人の名前を知らなくて。メニューを見たら、“with KOM”って書いてあったのね。だからヴォーカルの人、“コム”っていうんだなと思って、「コム!」って呼んで(笑)……恥ずかしい(小声)。w-shunくんでしょ?  裏ではもうベロチュウしてますから」というエピソードでフロアを爆笑させる。続けて、KNOCK OUT MONKEYのステージを「今日もキレキレやった? 激しかった?」とBLOODSUCKERSに問い掛け、「くそー、負けへんで!」と 半ば嫉妬気味に闘志を燃やす場面も。


「Are you Fuck’in Ready?」の声に準備万端の歓声が上がり、HYDEは「大阪 ブラサカ SIXでSEX」と続けた。これは、Derailersを迎えた大阪2日目の流れを汲んだコール&レスポンス。リズムにのせたレゲエばりのライムでフェイントをかけるところもユーモアたっぷりだ。ライヴは、ステージにミラーボールが煌めく「ZERO」から再びボルテージをあげていく。

ステージ上を這いずりながらフロアに手を伸ばすHYDE。ギターを逆さに突き立ててBLOODSUCKERSを見つめるK.A.Z。その姿に見惚れるのも束の間、「MIDNIGHT CELEBRATION」ではすっかり理性がぶっ飛んでしまった。「もっと悪くなれ!」「大阪、吐き出せ!」というHYDEの極みつけの煽りに俄然BLOODSUCKERSは狂喜乱舞。本編が終わると、「あかん、やばい。最高や」という興奮状態の声が場内に溢れていた。




アンコールでステージに再登場したHYDEは「“MONKEY”さんが前戯してくれたので、最初からいい感じですよね」と笑顔。さらに「かなりあっちのほうにイカれてる感じですよね?」と熱気で汗にまみれたBLOODSUCKERSに優しい表情を向けた。その後、APOCALYPTICAとのコラボシングル曲「SIN IN JUSTICE」へ。名古屋でのAPOCALYPTICAとのJOINTを前に、大阪公演のセットリストに組み込まれた同曲について、「当然、覚えてきてるよね?」とHYDE。「覚えてない人?」の問い掛けにちらほら手が挙がると「チッ」と舌打ちするなど、フロアも大爆笑だ。ステージのセットには“シニン ジャスティス” “ルーズ ヨ シンニン ジャスティス”のカタカナが映し出され、そのコーラス部分をドスを効かせた声でHYDEが教示、場内を沸かせたところで「SIN IN JUSTICE」が圧倒的な熱量を伴って披露された。


ステージセンターの台上でクールにギターを響かせるK.A.Z、そのすぐ前に重なるように立ち同じくギターを弾くHYDEの姿に嬌声が響いた「LOVE ADDICT」。そしてライヴはいよいよラストナンバーへ。「SEX BLOOD ROCK N’ ROLL」ではKNOCK OUT MONKEYのw-shunを呼び込んだHYDEだが、ハイタッチを交わして“乳首タッチ”する爆笑シーンも。VAMPSとのステージをうれしそうに堪能するw-shunの姿が印象的なラストシーンとなった。

「また明後日。それまで首洗って待ってろよ!」。この日も場内を完全燃焼させたVAMPSに、Vマークを掲げるBLOODSUCKERS。大阪4日目は、この日も大盛況のうちに幕を閉じた。

取材・文◎寺地理沙
撮影◎田中和子

■<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>
12月10日@なんばHatch KNOCK OUT MONKEYセットリスト

01.Paint it Out!!!!
02.JET
03.How long?
04.実りある日々
05.Scream & Shout
06.Bite
07.GOAL
08.BREAK
09.Wonderful Life

■<VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666>

【東京 ZEPP TOKYO】
2015年11月12日(木) MY FIRST STORY
2015年11月13日(金) MONORAL
2015年11月15日(日) ASH DA HERO
2015年11月16日(月) HIM
2015年11月18日(水) HIM
2015年11月19日(木) HIM
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
【大阪 なんばHATCH】
2015年12月05日(土) ASH DA HERO
2015年12月06日(日) Derailers
2015年12月09日(水) KNOCK OUT MONKEY
2015年12月10日(木) KNOCK OUT MONKEY
2015年12月12日(土) Nothing More
2015年12月13日(日) Nothing More
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
【名古屋 ZEPP NAGOYA】
2016年01月09日(土) Nothing’s Carved In Stone
2016年01月10日(日) ROTTENGRAFFTY
2016年01月13日(水) Apocalyptica
2016年01月14日(木) Apocalyptica
2016年01月16日(土) Apocalyptica
2016年01月17日(日) Apocalyptica
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
OPEN 18:00 / START(JOINT ACT) 19:06 (平日)
OPEN 16:00 / START(JOINT ACT) 17:06 (土日)
前売り 6,660円(税別)

追加公演【福岡 ZEPP FUKUOKA】
2016年01月21日(木)
2016年01月23日(土)
2016年01月24日(日)
(問)キョードー西日本 092-714-0159
追加公演【札幌 ZEPP SAPPORO】
2016年01月28日(木)
2016年01月30日(土)
2016年01月31日(日)
(問)マウントアライブ 011-623-5555
OPEN 18:00 / START 19:06 (平日)
OPEN 16:00 / START 17:06 (土日)
前売り 6,660円(税別)



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