【インタビュー】アレクサンドラ・スタン、日本のファンへの愛と感謝の気持ちを込めたアルバム『アレスタ』

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■私は一度つまずいたからといってへこたれる女じゃないわ!
■っていう私自身のスピリッツが詰まった楽曲が「ナイン・ライヴズ」


──インナとのコラボレーションは日本でもとても話題になりましたが、どんな経緯で実現したのでしょうか?

アレクサンドラ:グローバル・レコードに移籍したときに、最初に挙がった企画がインナと一緒にやったらどうかということだったの。もともと、ファンから「インナと2人で何かやってほしい」という声がすごくあって。彼女とは良き友人であり同志でもあるから、より仲の良い関係になれたわ。だからまた彼女とコラボしたいと思ってるし、もしかしたら今度は別のアーティストを入れて3人でやる可能性も(笑)。これで終わりじゃなくて、将来的にもっと色々やりたいと考えている。

──インナとはデビュー時期が近いこともあって、良き仲間であると同時にライバルでもありますか?

アレクサンドラ:みんなからはライバル的に見られているようだけど、でも全然そういうことはなくて。というのも、私と彼女は音楽も全然違うし、ライヴのやり方だって違う。すべてにおいてやっていることが違うから。仲が悪いとかいう噂もあったけど(笑)、単なる噂にすぎないわ。


▲『アレスタ/ALESTA』≪初回限定盤≫


▲『アレスタ/ALESTA』≪通常盤≫

──「バランス」ではモホンビとのコラボもありますが、彼とはどんなきっかけで共演したのでしょうか。

アレクサンドラ:モホンビとは以前から友人で、もう異母兄弟というか、本当のお兄ちゃんと間違えるくらい仲が良いの(笑)。じつはこのコラボ以前にも、彼とは一緒に曲をやったりしていたんだけど、リリースするまでには至らなくて。それが今回実現できたのは、私のファンと彼のファンが同じ気持ちだったってことが一番大きいのかな。彼との曲作りはとてもスムーズで、ミュージック・ビデオも彼がルーマニアに来て撮影したんだけど、パーティーしているような内容だから、撮影自体もすごく楽しかったわ。すごくキュートな人だし、大好き。

──日本盤CDにはボーナス・トラックとしてフォロー・ユア・インスティンクトの「ベイビー・イッツ・オーケー」が収録されていますが、彼らについてどのような印象をお持ちですか?

アレクサンドラ:「ベイビー・イッツ・オーケー」は、3、4年前に初めてフィーチャリングで参加した楽曲で、私がもっと子どもの頃にやった曲なの。まあ今も子どもだけど(笑)。これは古いアメリカの曲(K.C.&ザ・サンシャイン・バンド「ギヴ・イット・アップ」をサンプリングしている)を彼らがリメイクしていて、MVもスペインのマルベラ・ビーチというすごく綺麗なところで撮ったわ。フォロー・ユア・インスティンクトは日本では同じJVC(ビクター)のレーベルメイトということもあって今回収録されているんだけど、彼らはすごく面白いし良い人たちね。

──「ナイン・ライヴズ」という曲が、これまでにないシンプルなビートのレゲエ調でカッコイイなと思ったのですが、これはどのような過程で出来上がった曲なのでしょうか?

アレクサンドラ:これはブルガリアのプロデューサーと一緒にやった曲になるんだけど、とても大陸的な「こうやるんだ!」っていうアティテュードを持った人で、すごく良いビートを持っている才能のある人なの。

──曲のテーマはことわざの「猫に九生あり」「猫は9つの命を持っている」から来ているんですか?

アレクサンドラ:そう、まさにそのことわざからできた曲。私自身の人生が、特に2015年はローラーコースターのようにめまぐるしくて。もしかしたら、「もうあの人はダメになっちゃったんじゃないか?」みたいに思われていた時もあったかもしれないけど、「私は一度つまずいたからといってへこたれる女じゃないわ!」っていう、私自身のスピリッツが詰まった楽曲ね。

──今のお話にあるように、あなたは何があっても見失うことなく、自分自身をしっかりと持っていますよね。もしも活動をする上で「どちらの方向に行こうか」というような迷いがあったときには、どんなことを考えて決断しているのでしょうか?

アレクサンドラ:色んな意見や選択肢というのがあると、迷うこともあると思うの。そういう時には、少し時間をおいて客観的に物事を見て、自分自身に問いかけることが大事なんじゃないかな。他の誰かが答えを出してくれるということはなくて、自分しか答えは出せないと思うし、何千という選択肢があったとしても最後は自分自身に問いかけて決めることだと思うから。例えば、服を選ぶときにしても、これって決めたら決めたものに対して「これで良いんだ」って思うようにしている。人は選んだことの結果に対して、「これじゃなかったんじゃないか?」って後悔することもあると思うんだけど、それはするべきじゃないと思うし、私は自分が選んだ選択に対しては後悔しないようにしているわ。

──日本には男性のアレスタ・ファンもたくさんいますが、あなたが思う男らしい男性とはどんな人でしょうか?

アレクサンドラ:そうね、女性と男性が平等だということがわかっている人、女性を尊敬できる人。それから、自分が父親になることになったらそれを真剣に捉えて受け入れられる人ね。ただ、今は世界的に見ても女性であっても男性であってもそうじゃない人であっても関係なくみんな同じ人間で、違いがあるとしたら一人ひとりの違いだっていう、「ラヴムーヴメント」の機運があって、私もそう思うの。たぶん、今の社会で男性がちょっと弱くなって女性のパワーがあると感じるのは、女性が何百年も昔に虐げられてたつらい現実から地位を取り戻そうとしてがんばってきたものがあると思うんだけど、ときにはそれが誇張されすぎたりということもあるのかなって。もちろん私は女性の権利も大事だと思うし、フェミニストではあるけれど、やっぱり一番大事なのはみんな同じ人間だということだと思う。

──8月には再来日して東京・大阪・名古屋の3ヶ所で単独来日公演『アレクサンドラ・スタン アレスタ・ツアー』を行うことが決定していますが、どんなパフォーマンスを魅せてくれますか?

アレクサンドラ:前回のライヴとはちょっと違って、メンバーは小規模編成ではあるんだけど、これまでのパーカッション、サックス、DJというスタイルの編成を越えた形のラインナップでライヴをやろうと思っているの。前回はポップ・ダンス的なパフォーマンスだったけど、今回はよりライヴ感のあるパフォーマンスになると思うわ。“モア・ミュージック”!もちろん新しいアルバムからの曲もやるから、楽しみにしていてね!

取材・文●岡本貴之


ライブ・イベント情報

<アレクサンドラ・スタン アレスタ・ツアー>
8月24日(水) TSUTAYA O-EAST 開場18:30 / 開演19:30
8月25日(木) 梅田クラブクアトロ 開場18:30 / 開演19:30
8月26日(金) 名古屋クラブクアトロ 開場18:30 / 開演19:30

《一般発売プレイガイド》
【イープラス】
https://eplus.jp/ath/word/54340
【チケットぴあ】
http://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=C5310029
【ローチケHMV】
http://l-tike.com/search/?keyword=%EF%BC%A1%EF%BC%AC%EF%BC%A5%EF%BC%B8%EF%BC%A1%EF%BC%AE%EF%BC%A4%EF%BC%B2%EF%BC%A1%E3%80%80%EF%BC%B3%EF%BC%B4%EF%BC%A1%EF%BC%AE

『アレスタ/ALESTA』

発売日:2016年3月9日(水)
≪初回限定盤≫
品番:VIZP-144
価格:¥2,800+税
【CD】
01. STEP IT UP/ステップ・イット・アップ
02. GET WHAT YOU GIVE/ゲット・ホワット・ユー・ギヴ
03. WE WANNA - ALEXANDRA STAN & INNA FEAT. DADDY YANKEE
/ウィ・ワナ‐アレクサンドラ・スタン&インナ feat. ダディー・ヤンキー
04. ALONE/アローン
05. ECOUTE/エクーテ
06. BALANS FEAT. MOHOMBI/バランス feat. モホンビ
07. COCO BANANA/ココ・バナナ
08. I DID IT MAMA/アイ・ディド・イット・ママ
09. 9 LIVES/ナイン・ライヴズ
10. LA FUEGA/ラ・フエガ
11. BOOM POW/ブーン・パウ
12. MOTIVE - DORIAN FEAT. ALEXANDRA STAN ※
/モーティヴェ‐ドリアン feat. アレクサンドラ・スタン
13. BABY, IT'S OK - FOLLOW YOUR INSTINCT FEAT. ALEXANDRA STAN & VIPER ※
/ベイビー・イッツ・オーケー‐フォロー・ユア・インスティンクト feat. アレクサンドラ・スタン&ヴァイパー
※日本盤ボーナス・トラック
【DVD】
01. WE WANNA - ALEXANDRA STAN & INNA FEAT. DADDY YANKEE
/ウィ・ワナ‐アレクサンドラ・スタン&インナ feat. ダディー・ヤンキー
02. I DID IT MAMA/アイ・ディド・イット・ママ
03. WE WANNA - ALEXANDRA STAN & INNA FEAT. DADDY YANKEE (BEHIND THE SCENE)
/ウィ・ワナ‐アレクサンドラ・スタン&インナ feat. ダディー・ヤンキー(メイキング)
04. I DID IT MAMA (BEHIND THE SCENE)/アイ・ディド・イット・ママ(メイキング)

≪通常盤≫
品番:VICP-65372
価格:¥2,200+税
【CD】
01. STEP IT UP/ステップ・イット・アップ
02. GET WHAT YOU GIVE/ゲット・ホワット・ユー・ギヴ
03. WE WANNA - ALEXANDRA STAN & INNA FEAT. DADDY YANKEE
/ウィ・ワナ‐アレクサンドラ・スタン&インナ feat. ダディー・ヤンキー
04. ALONE/アローン
05. ECOUTE/エクーテ
06. BALANS FEAT. MOHOMBI/バランス feat. モホンビ
07. COCO BANANA/ココ・バナナ
08. I DID IT MAMA/アイ・ディド・イット・ママ
09. 9 LIVES/ナイン・ライヴズ
10. LA FUEGA/ラ・フエガ
11. BOOM POW/ブーン・パウ
12. MOTIVE - DORIAN FEAT. ALEXANDRA STAN ※
/モーティヴェ‐ドリアン feat. アレクサンドラ・スタン
13. BABY, IT'S OK - FOLLOW YOUR INSTINCT FEAT. ALEXANDRA STAN & VIPER ※
/ベイビー・イッツ・オーケー‐フォロー・ユア・インスティンクト feat. アレクサンドラ・スタン&ヴァイパー
※日本盤ボーナス・トラック


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