【ライブレポート】ウィークリー3位のGEM、現体制ラストの定期公演にダブルアンコール巻き起こる

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GEMの定期公演<GEM Live Mixture 2016 ~3rd STAGE~>が3月28日、新宿BLAZEにて開催された。

◆GEM 定期公演<GEM Live Mixture 2016 ~3rd STAGE~> 画像

武田舞彩のロサンゼルス留学が決定しているGEMにとって、本公演は、現体制ラストの定期公演。しかしながら、伊山摩穂が病気療養のために先日より活動を休止。GEMの9人は、10人分の気持ちを胸に、この日のステージに臨んだ。

夜公演の影ナレは、森岡悠(ちゃんまん)。注意事項をしっかりと読み上げようとしている中で、熊代珠琳がちゃんまんをくすぐって妨害。「あ、腋コチョコチョやめて!」「場内では係員の指示にしたがってください……ヒヒッ……係員の指示に従っていただけない場合は、ご退場いただくこともございますので、あらかじめご了しょアハハハ……ご了承ください。」と、ちゃんまんの悶絶する声が響いた開演前であった。

暗転した会場。立ち込めるスモークと照明効果で、9人のシルエットが浮かび上がるオープニング。息を潜めて、じっと次の瞬間を待つかのよう。そして静から動へ。「Girls Entertainment Overture」の激しいビートと観客からのコールを浴びて、ひとりひとりが躍動する。そしてもちろん、このステージに立つことができなかった“まほち”のコールも。


1曲目は、ウィークリー3位を獲得した現体制ラストシングル「Fine! ~fly for the future~」。村上来渚と武田舞彩のフェイクが絡んでの、舞彩のとびきりの「Fine!」で、オーディエンスのボルテージも急上昇。そして「Star Shine Story」へ。ちなみにこの日の舞彩の髪型は、「Star Shine Story」のビジュアルで見ることができるハーフツイン。いわばそれは、勇者ロトをしてのロトの剣。武田舞彩最強装備のひとつを選択したことからも、ロサンゼルス留学前ラストの定期公演にかける彼女の意気込みが伝わってくるというものである。

10人の“未来のSHINING STAR”にも向けられたであろう、最新アルバム『Girls Entertainment Mixture』収録曲「Tears in the sky」でフロアの熱気をさらに高めたところで、「今日は最後の定期公演。すごいいいものにできたらいいなと思います。みなさんの力も必要だと思うので、ここにいるみなさんと、ライブを盛り上げていけたらいいなと思います。よろしくお願いします。」と、平野沙羅が公演への意気込みを語る。そして「やってみたいバイト」というお題付きの自己紹介へ。

メンバーで唯一バイト経験を持つリーダーの金澤有希がしてみたいバイトは「ケーキ屋さんの裏の仕事。よりケーキに近づきたい」、伊藤千咲美は「小さい頃からレジ打ちがしてみたい」とのこと。森岡悠は「スターバックス」と、小さい頃から憧れていたショップの名前を万感の想いで(?)口に出す。

南口奈々は「居酒屋さんの接客。ほんとにやってみたいんですよ。カフェとかはおしゃれすぎるから、居酒屋さんで。」と、謙虚(?)なところを見せる。熊代珠琳は「LUSHの店員さん。いい匂いに囲まれて毎日仕事をしてみたい」と笑顔。小栗かこは「テーマパークのショーの人(ダンサー)」と、今でもやろうと思えばやれてしまうのではないかという憧れを話す。

なぜか数歩下がって勢いをつけて発言した村上来渚は「作るのがやりたいんですよ。クレープ屋さんとか、フードコートにあるパスタ屋さんとか。そういう“ミ・ス・ド・と・か!”」と、関西のイントネーションで話の途中に“ミスド”を思いつくままにいきなり差し込んで、フロアの女の子たちから「可愛い……。」の声が漏れる。

武田舞彩は「私がやってみたいバイトは、キャビンアテンダントさん。“素敵な空の旅をお楽しみください”。」と、なぜか、機内アナウンスの声真似まで披露してみせて、メンバーとわちゃわちゃ盛り上がっていたが、そもそもキャビンアテンダントはバイトでなれるものではないのである。そして平野沙羅は「竹下通りにあるザクザクってお店知ってます? 工房で、シュークリームの縦長い版があって、中にクリームを入れる作業があるんですけど、それをシューってやってズコーって。」と、ものすごいテンションでスイーツ店『クロッカンシューザクザク』のクロッカンシュークリームについて語り、客席に笑顔を運んでいた。

GEMのコンセプトのひとつ“人数非固定型”パフォーマンスとして、ガーリーなメッセージソング「Delightful Days」(金澤、南口、小栗、村上、武田、平野)と、さらに普段は10人で披露する「Like A Heartbeat」を伊藤、森岡、熊代、小栗、村上、武田、平野が新鮮なパフォーマンスで魅せると、今度は金澤曰く「わはははお話をしていく」トークコーナー。夜公演はちゃんまんが担当する。

ちゃんまんがやりたかったこと、それは自身がパーソナリティーを務めるGEMのラジオレギュラー番組『GIRLS❤GIRLS❤GIRLS =RED ZONE= GEM★カラット』(FM FUJI)の公開収録。ということで、ストップウォッチと台本を手に、公開収録風でコーナーを実施した。なお、本コーナーでは事前にファンから質問を募集しており、「メンバーの中で、1番自分が好きだと思うメンバーは誰?」というお題に、メンバー・スタッフで回答。「自分のことに自信があるから、ファンの人にも自然と小悪魔」「楽屋行ったらでっかい鏡をまず置く」という小栗かこと平野沙羅の“チーム美脚”のふたりが1位に選ばれた。

一方、最下位に選ばれたのは、妹に“チームしゃちほこ”のメンバーを持つ、伊藤千咲美。舞彩曰く「千咲美は、自分より他のメンバーのほうが似合ってる髪型を知ってるから、自分のことをそんなに見ないのかな~。」と。村上は「千咲美は、自分に興味がなくて、好きなアイドルさんに興味があるから、自分のことはいいかな、って。」と、コメントした。そして、「なっちー、自分で自分に入れたらしい」と舞彩に暴露された、唯一自分に投票した南口奈々は、自身に投票した理由を聞かれると「この業界、自分のこと好きじゃなきゃやっていけないですよ!」と言い放ち、爆笑と喝采をさらった。

なお、ファンから寄せられた質問に答えるコーナーでは、「自分の子供にはどんな習い事をさせたいか?」という質問に対して、金澤は「英会話レッスンとダンスレッスン。アイドルになりたくても、巡り巡ってこんなダンスエリートの中に入っちゃうこともあるし、英語もアイドルになったら巡り巡ってタイトルが全部英語の曲をいただいたりすることがあるから。」と、発言して、ちゃんまんの「限りなくGEMに対しての愚痴ですか?」とツッコミもありつつ、これまたフロアからの笑いを誘う。

そして「『GEM★カラット』は、(4月から)毎週木曜日の23時から放送しているので、チェックちゃんまん☆彡」と可愛いちゃんまんの可愛い一言で、フロアからは大歓声。さらに番組同様、最後に締めの一言を振られた舞彩が「今日はすっごくすっごく楽しい一日にしましょう! まだまだまだまだぱらぱらふぉー」と噛み倒して、これまた大歓声と喝采をさらっていた。

前回定期公演同様に合唱コーナー。この日選んだのは「BFF」。3つのパートに分かれて、声を、呼吸を、そして気持ちを重ねるGEM。ひとりひとりがライバルにして、仲間。そんな“10人の想い”が会場を満たしていく。そしてメンバーが振り付けを考えた「DANCE NUMBER」へ。ダンスといえばの伊山がいないのが悔やまれつつも、椅子を使っての小栗と南口のセクシーなパフォーマンスから、平野をセンターに据えて、アグレッシブなダンスを展開。小栗が村上を、熊代が舞彩を背負う形でダイナミックに回転させるなど、パワフルな技も飛び出して客席の視線を釘付けにした。

「みなさんまだ体力残ってますか!」と、ちゃんまんが存分に客席を煽っての後半戦は、「オネガイMoonlight」に「FLY NOW!!」と激しさを増していく。そしてここでアルバム収録の新曲「Party Up」をライブ初披露。すでにアルバムで聞いたファンからはライブでの歌唱が期待されていた、盛り上がる光景しか浮かばない1曲。もちろん最初から大合唱で、この日1番の熱狂を生み出していた。

この日、GEMはひとりひとりが瞬間瞬間にすべてをぶつけて、ステージ上でまばゆい輝きを全力で放っていた。このステージをいつまでも観ていたい、そんなファンの声はアンコールという形で叶えられる。しかし「Do You Believe?」のパフォーマンスが終わってもなお、今のGEMをしっかりと焼き付けたいという客席側の欲求は収まることなく、フロアからは止むことのないダブルアンコールの声が寄せられる。もっとも、会場の時間の都合もあり、メンバーが再びステージに戻ることはなかったが、リーダーの金澤有希が代表して、影ナレ用のマイクを用いて感謝の言葉を述べる。

「みなさん、アンコールありがとうございます。私たち、今、袖にいるんですけど、本当に嬉しくて、込み上げてます、感が。感が。感動が込み上がっているんですけども、みなさんのG・E・Mのコール、しっかりと胸に届きました。これを恩返しできるよう、5月のワンマンライブ、10人で頑張っていきますので、みなさん、どうぞ応援のほど、よろしくお願いします。」── 金澤有希

“感極まっています”ではなく、“込み上げてます、感が”と言ってしまうのが、これまでも数多くの名言と迷言を残してきた金澤らしさ。そしてメンバーは「We are G・E・M。GEMでした!」と最後の挨拶をステージ袖から生声で届けて、現体制ラストの定期公演を締めくくった。

GEMは5月3日に大阪・松下IMPホールで、5月8日には東京・品川ステラボールで現体制ラストのワンマンライブ<GEM Live Mixture 2016 ~Best 10ct Forever~>を開催する。

text by ytsuji a.k.a.編集部(つ)
photo by avex, ytsuji a.k.a.編集部(つ)

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