【ライブレポート】「サイヤ人、好きですか？」 GEM、現体制ラストワンマンで武田舞彩は超サイヤ人になる宣言

「G！E！M！」と、割れんばかりのアンコールが沸き起こると、再びGEMがステージに登場。ひとりひとりが集まってくれたファンに感謝の言葉とこれからの決意を述べる。最後にロサンゼルスへの留学が決定している武田舞彩からも。

「今日は、本当にありがとうございました。私たち10人は、小さい頃から本当にこの芸能の世界に憧れていて、もう本当に本当にこの舞台に立ちたい！ とか、メジャーデビューしたい！ とかって考えてきて、練習も頑張ってきて、それで集まった10人だと思うんですよ。GEMって、本当に苦労が付いてくるというか、メジャーデビュー前も凄く苦労した10人だし、デビューしてからも、そしてこれからもたくさん苦労すると思います。でも、たくさん頑張ったぶん、結果はついてくると思うので、この10人がよかったって、この10人だから大きなステージに立てるんだって思ってもらえるように、もっともっとスキルアップを頑張りますので、ひとりひとりがもっと輝いて、約2年後、私が帰ってきた時は、スーパー……サイヤ人に。超サイヤ人（スーパーサイヤ人）になれるように、頑張りたいなって思います。」

ライブやイベント出演後、もしくはレッスン終了後にジムにも通って体力アップを目指すも、それでも自分たちの思い描くレベルに到達しないことに悔しさを滲ませ、日々苦悩するGEM。その姿は、彼女たちのTwitterなどからもファンはよく知っている。それでも彼女たちは「たくさん頑張ったぶん、結果はついてくると思う」「この10人だから大きなステージに立てるんだって思ってもらえるように、もっともっとスキルアップを頑張る」という信念でストイックな姿勢を崩そうとはしない。そんな心境を語るまでの舞彩はよかった……が、“スーパー”という言葉を口にした途端、彼女の思考回路はどこでショートしてしまったのか、次に出てきた単語は“サイヤ人”（いや、きっとスーパーに続く言葉として頭に浮かんだのが、たまたまサイヤ人だった。それだけのことだろう）。これによって、静まり返って彼女の言葉に耳を傾けていた会場の誰しもが腰砕けとともに大爆笑である。

しかも“超サイヤ人になれるように”という突拍子もない発言でざわつく客席に向けて、「サイヤ人、好きですか？ 皆さん（笑）」と、もう何の話だかよくわからない問いかけをして、さらに会場は爆笑。もっとも、舞彩はそんな笑っているGEMILYを見てちょっと嬉しそうですらある。

しかし、「今から歌う曲は、そんな私たちがずっと目指してきたメジャーデビューでいただいた、大切な、大切な宝物の曲です。この曲は、みなさんと一緒に歌って、ひとつの曲だと思うんですよ。だから、みなさんと一緒に、今日、歌えたらいいなって思います。この10人が最高だって思ってもらえるようなステージに終わらせたいと思うので、みなさん、一緒に……一緒に歌って、最高の一日にしましょう。」と、感極まってしまいながら最後の曲へ。

最初のフォーメーション位置につく際、涙を拭う舞彩の頭にポンポンと手を置いた伊山摩穂。そして舞彩の腰のあたりにそっと手を添えた村上来渚。そしてひとりひとりライバルでありかけがえのない仲間でもあるGEMが、最後に披露したのは、メジャーデビュー曲「We're GEM!」。歌詞の通り、夢見てた景色を前にして、笑顔と涙でとびっきりの宝石になってみせると誓うように歌い合った10人だった。

「メジャーデビューしたばっかりの時は、こんなにたくさんの方がGEMのために時間を作って、GEMのために足を運んでくださるとは思っていませんでした。でも、こうして今日、会場でみなさんに会えて、本当に嬉しく思います。これからも一生懸命、恩返しできるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。」── 金澤有希

「EMERGE!!」のトラックが流れる中で、「みなさん、本当に本当にありがとうございました。みなさんのひとつの思い出になったらいいなって思います。本当に最高の時間をありがとうございました。」と、会場のファンに手を振って応える舞彩。そして、「ありがとうございました。ありがとう。サイヤ人になるからね、待っててね。」という言葉と笑いを残して、留学前ラストワンマンライブのステージを降りた。


なお、GEMは結成から3周年を迎える6月11日に、新宿BLAZEにて結成3周年イベントの開催が決定している。

そして武田舞彩。LA留学で「超サイヤ人になれるように頑張る」と言った彼女は、実は満月を見ると大猿化してしまうサイヤ人なのだろうか（そもそも超サイヤ人になるためには、サイヤ人でなければならない）。

そういえば、奇しくも次の満月となる5月22日は＜武田舞彩ソロイベントTake a chance :))＞の開催日だったりする。

text and photo by ytsuji a.k.a.編集部（つ）