スカパラ×Ken Yokoyama、新宿日悪署落成式で「反骨のヒーローを見て育った」

2016.6.22 21:00

綾野剛主演映画『日本で一番悪い奴ら』が6月25日、全国ロードショウ公開される。この公開を控えた6月22日、新宿ステーションスクエアにて『新宿日悪署』落成式セレモニーが行われた。同イベントには、あらゆる悪事に手を染めた北海道警察の警察官・諸星要一を演じる綾野剛が登場。さらに主題歌を担当する東京スカパラダイスオーケストラfeat. KenYokoyamaが祝福に駆けつけ、集まった約1000人を魅了した。

◆東京スカパラダイスオーケストラfeat. KenYokoyama 画像

イベントはまず、落成式セレモニーから。映画公開を記念して建設された「新宿日悪署」に突如、綾野剛が登場すると、「まさか、綾野が!?」と通行人が騒然となり、大歓声が。

「宣伝部はどこまで日本で一番で悪いんだ、と思いました。実は昨晩も日悪署の横を通っていて、興奮していました。最高です！」──綾野剛

19日からオープンしている日悪署の署長として落成式セレモニーのために現れた綾野はこう挨拶した。続けて、日悪署のオープン以降駐在し、宣伝活動を行っていた宣伝キャラクターのニチワルくんについて、「ずっと調子にのっている。勤務中に漫画を読んだり、女性と写真を撮ったり……ニチワルくん、ちゃんとして！」と署長らしく綾野が部下に一喝する場面も。

6月25日の公開を控え、精力的に取材や宣伝活動をこなしてきた綾野は、「こういったハードな作品でメディアの方が多数集まってくれたことは感謝しかありません！」と集まった報道陣にお礼を述べた。さらに現在、NYアジア映画祭出席のため、NYへ海外逃亡中の白石監督から「何かあったら綾野くん頼むね！」と公開前の締めとなるイベントを託されたことも明かした。

日悪署オープンを記念して行われたテープカットの場面では“KEEP OUT”と書かれたテープを目にし、「KEEP OUTって書いてありますけど切って大丈夫なんですか？」と笑わせ、さらにテープカットと同時にバラまかれた3億円相当の‟日悪紙幣”について、「決してコンビニなどで使わないでください！」と冗談交じりで観客に注意を。テープカット終了後、「どんな警察署にしたいですか？」とのMCの質問には「ニチワルくんがいるので日本で一番“緩い”警察署になりそうですが、一番“ロックな”警察署を目指したい！」と語った綾野。続けて「こうした時間を皆さんと共有出来てうれしいです」と集まった観客に感謝の言葉を語った。

綾野に続き、サプライズゲストとして東京スカパラダイスオーケストラと伝説のバンドHi-STANDARDのギタリストで、現在はソロアーティストとしても活躍するKen Yokoyamaが登場。イベントの盛り上がりは最高潮に。スカとパンクのカリスマ両雄がコラボレーションした本作主題歌「道なき道、反骨の。」のライブ演奏が始まると、観客はもろろん、綾野も手を叩きながらノリノリの笑顔でパフォーマンスを眺めていた姿が印象的なものに。

「最高です！　こんなに多くの人に集まってもらって、喜んでもらってうれしいです！」──谷中敦（東京スカパラダイスオーケストラ）

演奏終了後、スカパラの谷中が興奮気味にコメントすると、綾野は「すごかったです。最高です！　今年一番テンションが上がりました！」と続けた。また、バンドメンバーとの初対面の綾野は「世代がドンピシャなので、横山さんと谷中さんの間に立っている状態が一番悪いような……」と恐縮しきり。

同映画について谷中は、「大傑作ですね！　綾野さんの演技に引き込まれました。社会的に不適切なシーンや悪い人しか出てこない映画ですけど、やっぱり悪い人にはパワーがあります。そのパワーを頭の中でポジティブに変換したくなりましたし、すごく生命力あふれる映画で感動しました！　特に綾野さんと中村獅童さんの初めて会ったシーンにはやられました！」と太鼓判を押した。続けて横山健は映画の感想をこう語った。

「素晴らしかったです！　観始めてから息つく間もなく引き込まれていきました」──横山健

2人の賛辞に対して綾野は、「本当に恐縮です。今日の様子は写真や映像で残してください。感激です」と素直に喜びを爆発させていた。

演奏された主題歌「道なき道、反骨の。」のコンセプトについて話がおよぶと谷中は、「僕と横山君の世代は反骨のヒーローを見てきて育ってきたので、そこからエネルギーを貰ってきました。そういうエネルギーを音楽の形に変えて、“頑張ろう！”というメッセージを若い人たちに向けました」と制作意図について述べた。イベント終了後にはイベントスペースに散らばった3億円相当の日悪紙幣を観客へ手渡す横山のサービスぶりに、この日集まった観客のテンションは最後まで興奮しっぱなしだった。