【ライブレポート】アプガ、武道館前にニューシングル＆陸の孤島行き決定。「絆をさらに深めつつ」

そしてここからは、がらりとムードを変えて怒涛のEDMメドレーゾーンに突入。白い衣装を羽織ったメンバーは、「（仮）は返すぜ☆Be your soul」「全力!Pump Up!!」「UPPER ROCK」といった楽曲を、サウンドもダンスもバージョンアップした形で披露していく。「美女の野獣」では、パワフルで躍動感あふれるクランプダンスを見せつける。激しさに満ちたど迫力のダンスは、圧倒的な凄みすら感じさせた。

そして、「ジャンパー！」と「チョッパー☆チョッパー」は、曲がマッシュアップされ、徐々に高速化していく無酸素ラッシュ状態で、メンバーも観客も大ヒートアップ。さらに、「アッパーカット！」「アッパーレー」といったキラーチューンが披露され、会場の熱量はレッドゾーンに突入した。

とどめの一撃と言わんばかりに鳴り響いたのは、大パーティーチューン「パーリーピーポーエイリアン」。ここぞとばかりにアプガカラーのサングラスを身につけたアプガファミリーの上をカラフルなジャンボ風船が次々舞う中、約10分にわたる問答無用のアゲアゲっぷりに、メンバーと観客の一体感はますますアップし、会場全体がパリピとなって盛り上がった。

MCタイムでは、事前に伝えられていた重大発表をするとの事でまずは佐藤の口から、＜# アプガ #パリピ ナイト in タワーレコード渋谷 CUTUP STUDIO＞を7月28日に開催することが告げられた。そして、仙石みなみが、『アプガ制服青春コレクション』企画の実施を発表する。これは、制服姿のメンバーによってアプガのライブ定番曲「バレバレ I LOVE YOU」のMVが制作され、また今話題の 360°VR動画で作ったミニドラマも制作されるというもの。さらに、この高画質VR動画を楽しめるイベントが、7月31日に東京・AKIBAカルチャーズ劇場で行われることが語られた。

さらに森咲樹から、10月11日に両A面ニューシングルのリリース決定が発表された。その中の1曲は、アプガとの2マンライブを行い、「（仮）は返すぜ☆ Be your soul」で作詞を担当した大森靖子が、作詞作曲を手がける新曲にあるとのことだ。

立て続きの発表となったが、真のサプライズはここから。ここで（日本武道館決定の時ですら姿を表さなかった、あの）タワーレコード嶺脇社長がステージに約2年ぶりの登場を果たし、メンバーの悲鳴と共に会場の期待は最高潮に。嶺脇社長の口からは日本武道館公演で行われるソロコーナーを勝ち取るための『ソロコーナー争奪戦』の開催決定が発表され、そして「アプガはいつでもどこでも最高のパフォーマンスをするアスリート系アイドルということで…」という戦慄のフリを経て、9月22日には前代未聞の『陸の孤島秘境ライブ』開催も合わせて発表された。これは、船でしか行けない某所に、メンバー自らステージを設営し、ファンを招いてライブを行うというもの。既に富士山登頂も自衛隊入りもホノルル駅伝も達成してしまったアプガにはもはや陸の孤島でないと障害にならないのかもしれない。

驚きの発表に、慌てふためくメンバー。落ち着きを取り戻した森は、「すごい挑戦ではありますが、5年間の活動で深めた絆をさらに深めつつ、日本武道館に挑みます。武道館への道のりも、みなさんと記憶に残る日々にしていきたいので、みなさんよろしくお願いします」と声にし、最後は、アプガの暑い夏の始まりを告げる「サマービーム！」を披露。メンバーは客席に降りて観客とともに盛り上がり、会場全体の大合唱で会場を突き抜けるような熱気に身を任せていた。

最後に仙石は、「今回の Zepp ツアーでは、“魅せる聴かせる激しいアプガ”をみなさんにお見せすると言いましたが、ひとつ成長できたんじゃないかなと思います。Zeppツアーは今日で終わってしまうんですが、この勢いを持って、11月8日の日本武道館ではさらに成長した私たちで立ちたいと思いますので、ぜひその1日をアプガにください。そして、これからアプガの夏が始まります。夏は、ロックで、アイドルで、チャラい、夏の最大級のアプガを見せていきたいので、やっぱり夏の主役はアプガだと思うので、日本武道館の前に、まずはアプガとみなさんで夏の思い出を作っていきましょう！」と声を上げた。

最後は、日本武道館の成功を祈って、改めてアプガと観客とひとつになるために、“アップアップガールズ！”“（仮）！！”の掛け声で手を上に突き上げライブは終わりとなった。

アプガファミリーと共に無尽蔵のスタミナで走り続けるアプガだが、怒涛の日々の中に積み重ねてきた成長がいよいよ見えてきている。この夏も各種フェスやイベントでその成長ぶりが多くの観客の目に明らかになっていくだろう。11月8日に控えるビッグマッチ、日本武道館公演までにまたどれだけ多くのファンを巻き込めるか、期待しつつ待ちたい。