【音踊人 09】オールナイト剛フェス 2016 in 美深(てっちゃん)

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みなさんは、北海道美深町をご存じだろうか。

美深町は道北に位置する、人口が5千人を少し切るくらいの町である。小さな町だが、アマチュアの音楽イベントが一年に何度も行われるほど、音楽が盛んな町である。



去る8月6日、その地に道内各地から長渕ファンが集まり、オールナイトで長渕剛の曲だけを弾き語るイベントが行われた。イベントの名前は、「オールナイト剛フェス 2016 in 美深」。何を隠そう、主催者の一人は私である(笑)。酒の席で盛り上がって立ち上がった企画であり、最初は実現は難しいのではないかと思っていた。

美深町は札幌から北へ200km以上離れた場所であり、ただでさえ広い北海道各地から参加してもらえることが想像できなかった。しかし、参加者を募ったところ、20名ほどの参加希望があり、さらに美深町の方々に尽力いただいたおかげで、なんとか実現にこぎつけることができた。残る心配は天候だけであり、毎日天気予報を見ては一喜一憂していたが、当日は見事に晴れ、北海道とは思えないような暑さの中イベントは始まった。



出演者は7名。
遠くは釧路や倶知安から、5時間以上かけて集まってくれた。
トップバッターは、私、てっちゃん(深川)。
ちなみに衣装は音踊人Tシャツである。



いつもは、誰も歌わないような曲を好んで歌うのだが、この日は一発目から盛り上げるため、誰もが知ってる……(長渕ファンなら)誰もが知ってる「勇気の花」を1曲目に選んだ。他にも、「ろくなもんじゃねえ」「俺らの家まで」などを歌い、客席から「剛!」「剛!」の大声援を受けた(私の名前は剛ではないが)。

その後、みや(旭川)、ハマー番長(釧路)が盛り上げ、飛び入りの2組をはさんで、Hide(札幌)、倶知安の佐藤(倶知安)、ゆうじ(旭川)と続き、トリは私の盟友、イッセー(千歳)が務めた。

ひととおり演奏が終わったあと、協力いただいた美深の方々に感謝の意を込め、全員で「乾杯」の弾き語りを行い、寄せ書きをしたギターを記念に贈呈した。そして、最後に、出演者も観覧者も全員がステージにあがっての「勇次」。本当のライブでも定番のクラッカーも鳴らしメインのライブ本編を終えた。



そのあとは、バーベキューをしながら、朝まで弾き語りで歌い続けた。…と言いたいところだが、参加者の体力の限界は意外と早く訪れ、日が変わった頃には一人、二人とテントに消え、イベント終了となった。昨年、60歳を前にオールナイトライブをやりとげた、本家長渕剛のパワーにはかなわなかった。

夜が明け、目が覚めた者から全員で後片付けを行い、1年後の美深での再会を約束し、道内各地へ散らばって行った。

今回のイベントのテーマは、演者も客もなく、参加者全員でイベントを作るということと考えていたが、最終的に50名という想像を超える参加者の中で、なかなか思うようにはいかなかった。来年も開催することができれば、参加者みんなが、自分が作っているイベントなんだ、と感じることのできるイベントにしたい。そして、来年こそは歌い続けて朝を迎えたいと思う。




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