10月14~16日に千葉・幕張メッセで行なわれたヴィジュアル系バンド50組以上を集めたフェス<VISUAL JAPAN SUMMIT 2016>。フェス3日目にあたる10月16日の模様が、12月25日(日)の午後1時から6時間に渡ってWOWOWで独占放送される。伝説と呼べるようなライヴやコラボレーションが次々に繰り広げられたこのフェス。3日目もサプライズの連続となった。

3日目のトップを務めたバンドは、ゴールデンボンバーの後輩でもあるぞんび。だがエアーバンドではなく、楽器を本人達が演奏するバンドだ。しかも、うまい。それでいて先輩譲りの無条件でオーディエンスを楽しませるライヴ・パフォーマンスと熱いノリ。朝一から幕張メッセが熱気に包まれる。

この3日目ではライヴ・バンドや実力派といった顔ぶれが揃っていたように感じる。

若手のゴシップも、その楽曲やサウンドは90年代ヴィジュアル系の刺々しさやアクを十二分に内包。約30年余りの歴史を重ねているヴィジュアル系シーンゆえ、幅広い年齢層が集まったフェスであったが、ベテランのオーディエンスまでも熱狂させていく。激しさという意味ではDIAURAも、ファンを愚民と称して、自分達の世界に完全に引き込みながらヘドバン集団でカオス状態へ。ヴィジュアル系=過激という認識を持つ気合いの入った昔からのオーディエンスにとって、そうした若手に頼もしさも覚えたはず。またダウトやRoyzも精力的なライヴ活動で鍛え上げた実力をそれぞれのステージで発揮。曲を知っている人も知らない人も、会場全体を巻き込みながらのコール&レスポンスや、コーラス・パートで一体感を作るのはさすが。愛に溢れたライヴを披露したのはロシアのMumiy Troll。己龍は、LUNA SEAとX JAPANに挟まれた出演順だったが、持ち前のハッチャケぶりと高い演奏力でオーディエンスを引きつけ、世代を飛び越えた熱狂ぶりを作り出した。


1日目にX-SUGINAMIのヴォーカリストとしても活躍した団長が率いるNoGoDは、この3日目に出演した。サウンド・チェックでX JAPANの曲をプレイするなど、ライヴ前からXの“やるときゃやれよ”の精神を炸裂。コミカルなオーラを漂わせるバンドであるが、様式美もヘヴィネスも飲み込んだ本格メタルは圧巻。それでも“We Are”コールで最後にオチを付けるのが団長らしくもある。


同じく“やるときゃやれよ”を地で行ったのはXのコスプレで登場したゴールデンボンバーだろう。怒られるんじゃないかとメンバーはヒヤヒヤものだったそうだが、ビビってちゃゴールデンボンバーではない。1曲目イントロ直後から彼らはこのフェスで波乱を起こし続けた。しまいにはYOSHIKI本人が飛び入りしてドラムを叩くという驚愕のコラボレーションまで実現。笑いと熱狂の限界超えのステージとなった。WOWOWのライヴ映像に注目だ。


SUMMIT STAGEに立ったMUCCも、Xやヴィジュアル系へのリスペクトを存分に感じさせるライヴを見せた。ど頭からオーディエンスを一気に引き込んで激しく攻め立て、「KILLEЯ」ではミヤがギター・ソロでXの曲をフィーチャー。ちなみにミヤはX-SUGINAMIのギタリストでもある。さらにフェスの3日間、司会進行役の一人としても活躍していた逹瑯は、熱い言葉でオーディエンスの衝動を掻き立てる。そして最後にはL'Arc~en~Cielのkenがギターで飛び入りという、予想外のコラボレーションまで実現。これまた必見の映像である。


ヴィジュアル系の長い歴史の中で、幾つものバンドが活動休止や解散という決断を下してきた。しかし時間を重ねる中で再始動したり、あるいは新たなバンド結成へ動くことも。そうした激流や激動を体験してきた気骨あるミュージシャン達が、この3日目にも数多くいた。X JAPANやLUNA SEAはもちろん、THE MICRO HEAD 4N'S、Versailles、Angelo、THE SLUT BANKS、清春、vistlip、cali≠gariなどもそうだろう。彼らは、フェスの限られた持ち時間の中で自分達の個性をキッチリと打ち出したライヴを展開。ちなみにバックステージでは、元々、同じバンドで活動していたミュージシャン同士、昔はよく対バンしたミュージシャン同士など邂逅もあったという。


満月となったフェス3日目。LUNA SEAがステージに登場した。1日目とは全く違ったセットリストで、3日目は各時代のシングル表題曲を軸に構成。いわばオーディエンスにとって、あの日、あの時の思い出も蘇らせる名曲の数々である。実際に使っている人はあまり聞いたことないが、神ってる。その言葉がふさわしいステージで、感動のあまりに涙を流すファンも少なくない。放送でたっぷりとその雰囲気を味わってほしい。ラストではINORANが「最高の満月の夜だ!」と感謝の言葉を叫んだ。


そして、いよいよX JAPANのライヴが始まる。ここから無敵バンドが終わるまでの約3時間弱、当日の幕張メッセはクライマックスの連続だった。X JAPANは3日間とも同じセットリストではあるが、ライヴはナマモノ。その瞬間にしか味わえないことだらけだ。ついに3日目を迎えたメンバーの達成感と高揚感は、そのままライヴ・パフォーマンスに現われていく。叫びすぎて喉は枯れているが、気合いの高ぶりから何度も何度も“We Are”コールを繰り返すYOSHIKI。PATAもHEATHも“We Are”と叫ぶ場面も。また無敵バンドでは、この日の出演バンドはもちろん、GLAYもこのためだけに駆けつけた。さらに1日目と2日目に出演したバンド達のほとんどが、ステージ袖や客席に勢揃い。エクスタシーの大将=YOSHIKIの「俺達みんな無名だった。だけど無敵だった。オマエらも無敵でいけよ!一緒に頑張っていくぞ。ぶっ壊しちまうぞ。無敵でいけ!!」の言葉と共に、“最幸”のステージが形になっていく。放送日はクリスマス、番組を見ながら幸せな時間を…。




<VISUAL JAPAN SUMMIT 2016>WOWOW放送

12月25日(日)午後1:00:DAY 3 [WOWOWプライム]
DAY 3:X JAPAN、LUNA SEA、清春、ゴールデンボンバー、MUCC、Angelo、無敵バンド他
初日とは異なるセットリストで圧巻のステージを見せつけたLUNA SEA、ToshlとYOSHIKIの絶妙な掛け合いが抜群のコンビネーションを生み、それがライヴの完成度をさらに高めていくX JAPAN、無敵バンドにはこの日ライヴのなかったGLAYも急遽駆け付け絆の強さを見せた。ゴールデンボンバーは、X JAPANコスで登場し、爆笑ステージとYOSHIKI演奏による“女々しくない”「女々しくて」で予想外のサプライズ。黒夢やソロの楽曲をアコースティックで妖艶に歌い上げた清春、結成10周年の実力を見せつけたAngelo、フェス常連のMUCCがさすがの実力を見せつけ観客が熱狂に染まる中L'Arc~en~Cielのkenがサプライズ登場。さらに、和製ホラーをコンセプトとし日本武道館公演も経験するなど気鋭の己龍、華麗なヴィジュアルと圧巻の演奏力で2017年2月には武道館公演も決まっているVersailles、シーンの“独裁”をコンセプトに掲げ、観客大暴れの激しいライヴを繰り広げたDIAURA、キャッチーな楽曲とサウンドが持ち味でオリコンのTOP10入りを達成したvistlip、ダークかつ艶美な世界観に会場を染めた実力派バンドcali≠gariなど、夢の共演が実現したイベントをご堪能いただきたい。
出演:X JAPAN、LUNA SEA、清春、ゴールデンボンバー、MUCC、Angelo、己龍、vistlip、cali≠gari、Royz、DIAURA、THE SLUT BANKS、ダウト、Versailles、THE MICRO HEAD 4N'S、NoGoD、ゴシップ、ぞんび、Mumiy Troll、無敵バンド
収録日:2016年10月14日~16日
収録場所:千葉 幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール

◆DAY 1、DAY 2を見逃した方にも!<VISUAL JAPAN SUMMIT 2016>2017年1月再放送決定

2017年1月10日(火)深夜0:00 [WOWOWライブ]
DAY 1:X JAPAN、LUNA SEA、GLAY、ユナイト、CLOWD、無敵バンド他

2017年1月11日(水)深夜0:00 [WOWOWライブ]
DAY 2:X JAPAN、GLAY、HYDE×YOSHIKI、hide with Spread Beaver、シド、無敵バンド他

2017年1月12日(木)深夜0:00 [WOWOWライブ]
DAY 3:X JAPAN、LUNA SEA、清春、ゴールデンボンバー、MUCC、Angelo、無敵バンド他

※放送楽曲公開中
http://www.wowow.co.jp/detail/109845

LUNA SEA

生中継!LUNA SEA The Holy Night -Beyond the Limit-
12/24(土)午後4:00 [WOWOWプライム]
http://www.wowow.co.jp/music/lunasea/

YOSHIKI

生中継!YOSHIKI CLASSICAL SPECIAL feat. Tokyo Philharmonic Orchestra at Carnegie Hall in New York City
1/14(土)午前9:30[WOWOWプライム]
1/14(土)夜9:00 [WOWOWライブ]※同日夜再放送
http://www.wowow.co.jp/music/yoshiki/

◆<VISUAL JAPAN SUMMIT>番組サイト
◆【総括レポ】<VISUAL JAPAN SUMMIT>、あの狂乱3DAYSの回想録「もう無敵である」