【インタビュー】The Super Ball、1st AL完成「略して“スパボ”だと知ってほしい」

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■どんな未来も切り開ける
■“現実は甘くない”って決めつけないで

──そんな共同生活のなかで生まれた曲が収録されているのが今回のアルバムだと思いますが、あらためていくつか曲をピックアップしてもらいたいなと思います。特に忘れられない思い出がある曲は?

吉田:セカンドシングルの「キミノコエガ…。」はまさに公園で作った曲なんですよ。原型が出来た時に「めちゃめちゃ良いメロディができた!」と思って、陽吾さんに「いいのが出来たから一緒に作ろう!」って。

──「キミノコエガ…。」はファンの方からもすごく愛されていますよね。

吉田:そうですね。この曲をファンのみなさんがアンコールでいきなり歌ってくれた時はライヴで初めて涙が出そうになりました。すごく大切な曲なので、純粋にこの曲を多くの人に知ってほしい、聴いてほしいという気持ちが強いですね。

──スパボ原点の曲ですね。ミュージックビデオについても教えてください。

佐々木:今はショートバージョンが公開されているんですが、僕たちがずっと出て歌っているシンプルな映像になっています。途中で自撮りする場面も出てくるんですが2人の性格も表れているんじゃないかな。

吉田:歌詞にはいつも応援してくれているみんなの声がどれだけ力になっているか、相方の声があればどんな未来も切り開けるという意味を込めているんですが、初めて見た人にも“The Super Ballってこんな2人だよ”っていうミュージックビデオにしたかったんです。今まででいちばん笑顔が多いし、遊び心も詰まっていて、僕たちの仲の良さも伝わるんじゃないかな。

佐々木:見たら微笑んじゃいますよ。


──では、これは新境地かもと思う曲は?

佐々木:「明日、君の涙が止む頃には」という曲はスパボにとって初めての卒業ソングです。この曲も路上ライブ時代からみんなに愛されていた曲なんですが、メロディは残して、節目の時に前向きに歩き出せるような歌詞に書き換えたんです。「卒業が近づくにつれて寂しかったり、悲しかったりしたよな」っていう気持ちを学生の人はもちろん、大人の方にも思い出してほしいと思いながら書きました。

──卒業はひとつの別れではあるけれど、出会えたことは素晴らしいことだよねっていう想いだったり?

佐々木:そうですね。自分は青森の高校を卒業したんですけど、東京に行きたくて。でも勇気がなかったから少しでも近づきたいと思って栃木の大学に行ったんです。友達は「青森に残ればいいじゃん」って言ってくれて、その気持ちはすごく嬉しかったんですけど、Bメロの“変わってくものも許せるさ”という歌詞は、「今日のこともいつか笑って話せるよね」みたいなニュアンスで書いたんです。

──シーズン的にもピッタリですね。

佐々木:はい。この曲もミュージックビデオを撮ったんですけど、現役の高校生の方に出演してもらって学校の校舎で撮影しました。こっちは泣けます。

──涙なしでは見られない内容なんですか?

佐々木:もう撮影現場で理幹はめちゃめちゃ泣いてました。

吉田:高校生の方の演技を見た後に歌うことになってたんですけど、過呼吸になるぐらいに泣いて(笑)。

──そ、そんなに号泣しちゃったんですか?

吉田:そうなんですよ。メイクがボロボロになるぐらいに。

佐々木:女優さんが涙しながら「じゃあね」って離れていくシーンがあって、僕もウルウルきてたんですけど、泣くシーンを「もう1回お願いしまーす」って何度か撮影されるなか、理幹がいちばん泣いてました(笑)。

──いろいろ思い出しちゃったんですかね〜。


吉田:はい。あとさっきの陽吾さんの話とも通じるんですけど、「ミライキャッチャー」という曲は僕の卒業の頃の思い出も詰まってます。大学の頃、両親やいろんな人に「就職したら?」って言われていたんですけど、ずっと歌手になりたかったので大人に言われた通りの道を歩んでいいのか? って何度も自問自答していて、その頃の気持ちを思い出して書きました。進路で悩んでいる人はたくさんいると思うんですけど、そういう人にぜひ聴いてもらえたらなと思います。

佐々木:この曲、いいんですよね。僕、青森で中学生500人ぐらいと親御さんの前で夢について話したことがあったんですよ。イルカのトレーナーになる夢を叶えた同級生と一緒に講演会みたいな場に呼ばれたんですけど、その時に「ミライキャッチャー」の話をしました。やりたいことがある人もこれから見つける人もいると思うけど、この歌詞のように親御さんは“現実は甘くない”って決めつけないでほしいって。“暗い未来を決めつけるのは もう終わりにしないかい?”って歌っている曲でもありますね。
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