坂本美雨、子守歌を歌うスペシャル・ライブを開催

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歌手の坂本美雨が女性聖歌隊 CANTUS(カントゥス)と競演する<坂本美雨 with CANTUS Special Live ~ Sing with me>が28日、東京・TOKYO FMホールで開催された。子どもたちの鑑賞が許された同ステージでは、小さな観客たちの声援や歌声、仕草などがスパイスとなる唯一無二の空間だった。

2016年12月に発売されたアルバム『Sing with me II』のジャケットのコスチューム・デザインと、クリエイティブ・ディレクションを担当したデザイナーのスズキタカユキ氏の衣装に今回も身を包まれ坂本美雨 with CANTUSが登場。美しいハーモニーに重ねて紡がれていく坂本の歌声。今回のライブについては「私自身に娘が生まれてからライブに行きたくてもいけない事も増えたので、今回はお子様も招いて一緒に楽しんでもらえるようなステージが作れたらいいなと思っています」と語り、「子守歌なので、泣き声があるのはベストですね。泣いていた子が歌を聴いてそのまま眠ってくれたら本望ですけど(笑)」と笑顔を見せていた。


会場を隅々まで見つめながら言葉と気持ちを届けるように歌う坂本も、音楽に乗って楽しそうに踊る子どもを見つけた時には思わず「かわいい!」と言葉がこぼれる場面も。そして会場にいる多くの子どもたちに向けて「いにしえの子守歌」やアイルランド民謡の「ダニー・ボーイ」など、多くの家族の間で愛され歌い継がれてきた子守歌を披露してくれた。会場横に「赤ちゃんの部屋」が特設されていたり、休憩時間が設けられていたりと、子どもと共に楽しめるライブとなっていた。

ライブの後半ではプロデュースも行っているアンビエント界の新鋭haruka nakamura氏、20歳のころから付き合いのあるチェリスト徳澤青弦氏、バイオリン根本理恵氏と豪華ゲストが参加。16歳でデビューし、今年で歌い始めて20年となる彼女は、昨年12月に発売したアルバム『Sing with me II』(坂本美雨 with CANTUS名義)でデビュー曲「The Other Side Of Love」をセルフカバー。「16歳の時に歌った曲をこの仲間と歌う事が出来て幸せに思います。20年分の想いを込めて歌います」と語り、当時の雰囲気を漂わせながらも熟成した大人の魅力あふれる楽曲に昇華させていた。なんとライブ翌日の1月29日が20年前にデビューした日だったようで、坂本美雨のInstagramでは「昨日のライブは20周年前夜だったのかー、はからずも、あの曲をあのメンバーで あのアレンジでできて。そういうことだったんだなー。と納得。」という投稿があった。


ライブの最後では、今回歌った曲について「100年、200年と歌い継がれている曲もたくさんあるので、私たちがおばあちゃんになっても歌っていけるかな」とコメント。また、「この音楽たちがみなさんの生活に溶け込んでいってくれればうれしく思います」と語った。そして、今回初の試みとなった子どもも参加できるコンサートについては「皆さんにとっても新しい体験になったのではないかと思います。いつかは、コンサートに足を運べない人たちのところにも歌を届けていけるように、ライフワークとしてやっていきたいと思います」と意気込みを語っていた。

透き通るような歌声とコーラスで繰り広げられる同ライブは、2月4日(土)京都・日本写真印刷株式会社「本館」でも開催される。


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