【インタビュー】Tak Matsumoto & Daniel Ho、ダニエル・ホーが語る「Takさんをもっと見て学びたい」

ツイート

■すべての音が重要です
■全部聴こえていないとダメ

──『Electric Island, Acoustic Sea』は、音楽を目指す人にとって刺激的で参考になる音がいっぱい入っていそうですね。

ダニエル:ありがとうございます(笑)。曲の中にたくさんの層が作られているので、繰り返し聴いても聴くたびに新たな発見があると思います。メロディ、ベースラインがあって、それに対するカウンターがある。それはギターだったりチェロだったりパーカッションだったり。メロディが途切れても、それに対するアンサー的な音が一音一音入っているので、何回聴いても楽しんでもらえるような要素が散りばめられています。単純に演奏に合わせて弾いているのではなく、どれも何かに合わせて鳴っているものなので、すべての音が重要です。それらが全部聴こえていないとダメなので、エンジニア泣かせですけどね。

──2月25日からは日本でツアーが始まりますが、どんなライブになりますか?

ダニエル:とてもエキサイティングなものになると思います。私が24年間バンドを共にしているランディー・ドレイク(Dr)とスティーブ・ビルマン(B)、Takさん側からは、キーボードの小野塚晃さんとギターの大賀好修さんが、ひとつのバンドで融合する形です。ミュージシャンシップとしても最高級のものが聴けると思いますし、パフォーマンスもTakさんから多くを学べるだろうなと楽しみにしています。

   ◆   ◆   ◆

小学校2年生のときにオルガンで音楽に接し、3年生からウクレレを弾き出したというダニエル・ホーは、グラミー賞を6回受賞という音楽の女神に見初められたミュージシャンだが、物腰は柔らかく常にハッピーな空気を身にまとっている好人物だった。「Faithfully」のミュージックビデオ撮影では、「Takさんがアコギで私がエレキをギューンと弾く真似をしたら絶対面白いから、お互いの楽器を交換しましょうよ」と無邪気に提案したという。「ダニエル、「Faithfully」はとてもシリアスで良質な楽曲。だから楽器の交換はしないよ」と松本孝弘に一喝され、しょんぼり気味に「OK」と答え「Good boy(良い子だ)」と言われてしまったという、なんとも微笑ましいエピソードも披露してくれた。

音楽に身を捧げた2人の男が、自由に音を楽しみながらピュアなミュージシャンシップを注ぎ合った『Electric Island, Acoustic Sea』には、太陽のエネルギーを存分に吸い込んだ南国の島のようなハッピーオーラがたっぷりと染み込んでいる。

取材・文◎BARKS編集長 烏丸哲也






■アルバム『Electric Island, Acoustic Sea』

2017年2月8日リリース
【通常盤 CD】BMCS-8010 2,800円(税込)
【アナログレコード LP2枚組】BMJS-8010〜8011 4,500円(税込)
01. Soaring on Dreams
02. Fujiyama Highway
03. Magokoro (True Heart)
04. Infinite Escapade
05. Faithfully
06. Sunny Tuesday
07. Wander Blues
08. Adrenaline UP!
09. Omotesando
10. Island of peace
11. Rain
12. Lia

■<Tak Matsumoto & Daniel Ho Live! 2017 -Electric Island, Acoustic Sea->

2017年2月25日(土)BLUE NOTE TOKYO
2017年2月26日(日)BLUE NOTE TOKYO
2017年2月28日(火)NAGOYA Blue Note
2017年3月01日(水)NAGOYA Blue Note
2017年3月02日(木)NAGOYA Blue Note
2017年3月04日(土)Billboard Live OSAKA
2017年3月05日(日)Billboard Live OSAKA
2017年3月06日(月)Billboard Live OSAKA
2017年3月10日(金)BLUE NOTE TOKYO
2017年3月11日(土)BLUE NOTE TOKYO
2017年3月12日(日)BLUE NOTE TOKYO
2017年3月19日(日)Blue Note HAWAII

◆インタビュー(2)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
◆【松本孝弘『Electric Island, Acoustic Sea』インタビュー】へ
◆【松本孝弘『Electric Island, Acoustic Sea』REC機材レポート】へ

この記事をツイート

この記事の関連情報