【インタビュー】VAMPS、「ベストな状態を映像に詰め込めた」

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■ついつい美しいところが出ちゃってたんだけど
■今回はもっと違う部分で勝負したいなって──HYDE

──例えば、今作を特にどんな人に観てほしいとかありますか。

HYDE:日本のファンやまだVAMPSのライヴを観たことのない人にももちろん観てほしいんですけど、それ以上に海外の人に観せたいっていう気持ちが大きいですね。『UNDERWORLD』という新たな世界観、新たなVAMPSの雰囲気というものを改めて輸出したい。そっちのほうが気持ち的には強いかもしれない。日本での盛り上がりを海外の人たちに示すっていう意味ももちろんあるし、そういうところも含めて戦略のひとつとして。

──では海外の人たちにどういう部分をいちばん伝えたい?

HYDE:やっぱりハードコアなところですね。ディープな部分とか、そういうところを見せたいとは思ってます。それって自分たちがもともと持っていた要素でもあるんだけど、より強まった形になってると思うので。例えばアメリカでフェスに出て、海外のバンドたちの中で勝負をするときに、自分たちのスタイルもこういう方向性のほうが響く気がするんですよ。これまでだともう少し美しい部分っていうんですかね、ふたりともイケメンだから(笑)、ついつい美しいところが出ちゃってたんだけど、今回はもっと違う部分で勝負したいなって。

──もっと本質的な部分でということですよね。

HYDE:そう。だからミーハーなお客さんは来なくていいな、みたいな。ちょっと極端だけど、それぐらい振り切ったほうがカッコいいなっていう気持ちはありました。

──K.A.Zさんはいかがでしょう。

K.A.Z:もちろん音源はいちばん重要だから、まずそれを作った上で、その次に視覚的な部分で訴えかけられるものがあるっていうのはすごく大事だなと思うね。やっぱりVAMPSを知らない、観たことがない人が“どういうバンドなんだろう?”って興味を持ってくれたときに、音だけ聴いてイメージするのと、ライヴ映像を観てイメージするのとでは大きく違ってくると思うし。だからこそ“こんなバンドなのか!”って聴覚的にも視覚的にも響くような映像作品を作りたいと常に思ってるし、そういう作品はたとえ国が違えども観てもらえれば何かしら感じるものがあるんじゃないかなって。レストランのメニューに例えるなら、文字で書かれた料理名が曲で、写真が載ってるのが映像、みたいな(笑)。

──それはよりわかりやすいですね。

K.A.Z:そういう役割もあると思うんだよね、映像って。美味しそうに映ってたらやっぱり興味を惹かれるじゃない? 音と映像が一緒になっているぶん、アルバムとはまた違う楽しみ方もできると思うし。

──K.A.Zさんは今回、美味しそうなものができたなと思います?

K.A.Z:うん。特にジャケットのこのクマが美味しそう(笑)。

──クマ……ジビエ料理ですか(笑)。

HYDE:あはははははは!

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