【先輩後輩対談】フルカワユタカ × 米田貴紀(夜の本気ダンス)、「“選ばれた”という気持ちで」

ツイート

■この一日が20年の集大成になり
■ソロとして歩けるようになる──フルカワユタカ

──米田さんの「5×20」への意気込みは?

フルカワ:メンツがね(笑)。

米田:そうですね、フルカワさんとは関わりがあるんですけど、それ以外の出演者さんで考えると……なかなかの緊張ですね。

フルカワ:全員先輩もいいとこだね(笑)。フェスを除くと、たとえば4バンドくらいのイベントでACIDMANと共演とかってないでしょうからね。the band apartは好きだったでしょう?

米田:はい、好きです。

フルカワ:彼の世代はドーパンが好きだとバンアパも好きで、バンアパが好きだとドーパンも好きという人が多いんですよ。インディーズの頃は一緒にやってたから。

米田:今回は出演者の方々がそういう世代の先輩ばかりなので……。Base Ball Bearも学生時代に聴いていましたから、憧れの存在なんです。

フルカワ:僕も出演者の半分は先輩ですから、当日はもうてんやわんやですよ。さっきのヒエラルキーの話じゃないけど、僕が一番心配しているのはこんなに尊敬してくれている米田くんが、酔っぱらった先輩たちにいじられている僕の姿を見て嫌いにならないかなって……だって、すごいんだから(笑)。

米田:縦社会ですね(笑)。僕らより上の世代はそういう縦の文化が濃くて、僕ら世代以降はそういうのが無くなったみたいなんです。10-FEETさんから聞いたんですけど、「先輩後輩の関係性も昔と今とでは全然違う」って。良い悪いではなく、そういう文化が当たり前だったって。

フルカワ:そうかもね。でも、もちろん絡まれたりはしないよ、みんな今はもう大人だから。相撲の世界と一緒です。昔はそれで良かったけれど、“かわいがり”はもうやめようぜって(笑)。

米田:フルカワさんたちの世代がそう言ってくださっているから、僕らが助かっているような状態ですね。

フルカワ:だったらよかった(笑)。

──<フルカワユタカ presents「5×20」>は舞台裏も楽しそうですね。最後にフルカワさんからも意気込みを。

フルカワ:月並みですが、この日が20年の出口になり、次の入り口になればいいなと思っています。今、やっと昔を振り返れるんですよね。自分が尖っていた理由も今なら説明できるような気がしています。当時はよく分からなくて、とにかく尖らなきゃいけない、寄せつけないようにしなきゃいけないと考えていたんです。そこまでストイックにしてこそ、すごいものが生み出せると。でも今思うと、芸術家気取っててチャンチャラおかしいんですよ。そう言えるようになったのはここ数年のことで、過去を振り返れるようになると、今度は未来の話が分かりやすく表現できるようになってくる。

──アルバムタイトルの『Yesterday Today Tomorrow』にも通じる話ですね。

フルカワ:そういった意味では、この一日が20年の集大成になり、そこから、晴れてフルカワユタカとして活動できるのかなって。ソロ最初の3年はドーパンの曲を絶対やらないって決めていたんですよ。自分の中でもどう昇華していいかわからない時期がずっとあって。今回のイベントを成功させることでソロアーティスト・フルカワユタカとして歩けるようになることを期待しています。自分本位な話ですが、そのために夜ダンとかに出演してもらうんだという気持ちがあります。

──夜ダンの責任も重大ですね。

フルカワ:いや~、夜ダンにはカマしてほしいね。中堅やベテランばっかりの中、彼らは圧倒的に若いですから。

米田:緊張をうまくプラスに変えて、絶対に変な感じにしないように(笑)、ライブでバシッと見せないと。

フルカワ:あまり偉そうに言うと老害っぽくなっちゃうし、僕が言うと変なことになっちゃいますけど、心の中では、「他のバンドではなく、夜の本気ダンスが選ばれたんだ」という気持ちでカマしてほしいと思ってます。ひとつの若者カルチャーとして夜の本気ダンスは活躍しているわけで、僕らがやっていないことで人々を魅了してる。当日はそう思ってカマしてもらえたら面白いことになるはず。あとは鈴鹿くんが変なこと言わなきゃいいなって(笑)。

米田:そこはリアルにそうですね(苦笑)。ライブ中のMCで鈴鹿が変なこと言って……。

フルカワ:いじり間違えるっていうね。

米田:結果、裏でごちゃごちゃなるというのは……。

フルカワ:そうなると……もう目もあてられない(笑)。

米田:あ~もう、そういうことがないように、そこにも気を遣いつつ(笑)、精一杯頑張ります!

取材・文◎小西麻美
撮影◎キムラユキ


■<フルカワユタカ presents「5×20」>

2018年1月28日(日) 東京・新木場STUDIO COAST
開場13:15 開演14:00
▼出演 フルカワユタカ and many bands & musicians
ACIDMAN / ART-SCHOOL / Keishi Tanaka / the band apart / FRONTIER BACKYARD / Base Ball Bear / ホリエアツシ (ストレイテナー, net) / 夜の本気ダンス / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS (※50音順・敬称略)
▼チケット
スタンディング 4,800円(税込)
※「スタンディング」「整理番号付」「ドリンク代別途徴収」
※3歳以上要チケット
一般発売:2017年11月25日(土)
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888 (weekday12:00~19:00) http://www.diskgarage.com/
【プレイガイド】
・e+ http://eplus.jp/furukawayutaka18/
・ローソンチケット http://l-tike.com/ 0570-084-003 Lコード:72823
・チケットぴあ http://pia.jp/t/ 0570-02-9999 Pコード:346-255

■全国ツアー<フルカワユタカ presents 『yesterday today tomorrow TOUR』>

2018年1月13日(土) 愛知県 伏見JAMMIN'
2018年1月14日(日) 大阪府 Shangri-La
2018年2月11日(日・祝) 静岡県 Shizuoka UMBER
2018年3月17日(土) 岡山県 岡山ペパーランド
2018年3月18日(日) 福岡県 INSA
2018年3月21日(水・祝) 宮城県 enn 3rd

■<yesterday today tomorrow TOUR extra>

2018年2月12日(祝) 鹿児島県 Live HEAVEN
2018年2月18日(日) 福島県 Player’s Cafe
2018年2月25日(日) 北海道 musica hall cafe
2018年3月10日(土) 京都府 SOLE CAFE
2018年3月11日(日) 石川県 もっきりや
w/荒井岳史 (the band apart)
▼チケット
3,300円 (+1ドリンク代別)
全自由/整理番号付
一般発売:1月13日(土)



■アルバム『Yesterday Today Tomorrow』

2018年1月10日(水)発売
NIW137 3,000円(+税)
01. revelation
02. シューティングゲーム
03. busted
04. 僕はこう語った
05. days goes by
06. デイジー
07. DAMN DAMN
08. nothin' without you
09. バスストップ
10. no boy no cry
プロデュース:TGMX(FRONTIER BACKYARD)
▼ゲストヴォーカル
M1:LOW IQ 01
M5:UCARY & THE VALENTINE
M8:米田貴紀(夜の本気ダンス)
M9:荒井岳史(the band apart)
▼作詞
M7:須藤寿 (髭)


◆対談(3)へ戻る
◆対談(1)へ戻る
◆BARKS内フルカワユタカ主催イベント+3rdアルバム特集ページへ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス