【特集】BURNOUT SYNDROMES 石川大裕、憧れの芸人・磁石と「お笑い」談義

ポスト

[BURNOUT SYNDROMES・石川大裕×磁石]
■ろくでもないですよ、ほんとに(磁石・永沢たかし)

石川:磁石さんって毎回の漫才にツカミが絶対あるじゃないですか。それが超好きです。

磁石・永沢:あー、そうですね。何も無くそのままネタに入るのもあれだなって。めちゃくちゃ適当っすけどね。

磁石・佐々木:そう、一笑いも無いまま終わったりする。その感じを楽しんだりもします。「全然ウケないなあ」って言っちゃうし(笑)。

石川:あと僕、「好きな人の好きなもの」がすごく気になるんです。僕の好きな人達はどういうインプットをしてアウトプットをしているのだろうと。

磁石・永沢:ろくでもないですよ、ほんとに。

石川:いや、でもヒントがあると思うんですよ。例えば、好きな本とか漫画、音楽ってありますか?

磁石・永沢:佐々木さんはゼロに等しいよね。1ミリもインプットしてないもんね。

磁石・佐々木:半年くらい前からYouTuberの動画ばっかり見てるなあ。

永沢:小学生か(笑)。

磁石・佐々木:映画も人並みくらいしか観ないし、本は一切読まないですね。漫画は『ジャンプ』とか、普通に読むってくらいかな。

石川:インプットしているつもりではない?

磁石・佐々木:もちろんネタを作るうえでの参考にはなります。そういうところで、「あるある」を覚えるじゃないですか。こういうシーンが「あるある」ってみんなが思ってるのをもじってちょっとズラすからおもしろい、みたいなのがあるから、何も無知の状態だとネタは作れないと思います。あと、カッコつけるって意味じゃなくて、僕は根っからお笑いが好きなので、すべての事象について「こうなったらおもしろいだろうな」っていう見方ではいます。趣味とかは一切無いです。

石川:お笑いが根底にあるからってことですね。

磁石・佐々木:それもありますし、ひねくれてるというか歪んでるというか、本とかも「書いた人の頭のなかでしょ」って思うと、どうしても見たいっていう気持ちにならないというか。すごいって言われてる人だとしても、「その人が考えてるものを見せられてもな」っていう気持ちが子どもの頃からあって、それがずっと続いてる感じです。

──永沢さんはいかがですか?

磁石・永沢:僕は基本的に何かを見ているのが好きなんで、本とか漫画、ドラマ、映画もすごく見ますね。

磁石・佐々木:ももクロもな。

石川:アイドルがお好きなんですか?

磁石・永沢:音楽はももクロくらいですね。ライブもよく行きます。



──あと、ネタ中に名前を呼び合うところも気になっているそうです。

石川:そうなんです、磁石さんってお互いの名前を呼び合う回数めちゃくちゃ多くないですか? 以前、友達の芸人さんと磁石さんのDVDを見てたときに「めっちゃ名前呼ぶよね」って言ってました。

磁石・佐々木:そんな見方されてんの!?(笑)

磁石・永沢:意識はしてなかったけど、たしかに、相方のことを「お前」って呼ぶ人多いかもね。

石川:そこがすごく上品なのかもしれないです。あまりドタバタしてるのが僕は得意ではないので、いつもスマートで知的やなあって思ってます。年に一回の単独ライブがあるじゃないですか。永沢さんがブログで「絶対にどの単独よりもおもしろいものを作りたい」って書いてらっしゃいましたよね。どういう気持ちで単独ライブに臨むんですか? 今までのお客さんを逃さない、なのか、もっと広めたいっていう気持ちなのか。

磁石・永沢:単独ライブはまたちょっと違って……ほかの芸人の単独ライブを観たときに、すごく出来が悪かったりする人もいたりするんで、それがヤダなって思うんです。なので、一年で一番真剣に取り組むときではありますね。

磁石・佐々木:ガッカリしちゃうもんね。

石川:僕らも年に一回ワンマンライブがあるので、その気持ちがわかります。一年に一回のみんなが楽しみにしていることを大事にしている磁石さんの姿勢を見て、最高だなって思います。

磁石・永沢:ありがとうございます。4月に東京で単独があるのでぜひ来てくださいね。ちょっと遠いですけど。

石川:めっちゃ行きたいです。何があっても予定空けて伺います。

◆BURNOUT SYNDROMES・石川大裕 ソロインタビュー(1)へ
この記事をポスト

この記事の関連情報