【インタビュー 前編】wyse、シングル「Break Off」完成「テーマは“何を断ち切るか”」

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■踏み出した結果、いい流れが得られた
■ならば、全くやってこなかったことへ

──アルバム『Breathe』インタビューの際には、「各地の食べ物も楽しみにしている」という話も出ましたが、夜な夜なボーイズトークが繰り広げられたんですか(笑)?

TAKUMA:食べ物ではモメました(笑)。

HIRO:全員揃って食事する機会がほぼなかったんですよ(笑)。

TAKUMA:メンバー個々のスケジュールによって移動行程が違ったので、泊まれる人もいれば泊まれない人もいたし。北海道は全員楽しみにしていたんですけど、食べたいものが違ったり。

HIRO:はははは!

▲HIRO(G)

TAKUMA:僕は海鮮が食べたかったんですけど、“ジンギスカン食べたい”ってHIROが。

月森:海鮮はTAKUMAだけですけどね(笑)。

TAKUMA:だからみんなに合わせてジンギスカン行きましたけどね(笑)。

HIRO:TAKUMAはその後も数日、北海道に残ったから海鮮食べられるんですよ。だから「今日ぐらい付き合えよ」と。

TAKUMA:僕はみんなと食べたかったんです、海鮮を(笑)。

HIRO:うまい言い方するな(笑)。

──ははは。2月7日にリリースされるニューシングル「Break Off / キミグラデーション」に収録されている「Break Off」はファイナルの新宿ReNYで初披露された曲ですけど、ツアー中にレコーディングしていたそうですね?

TAKUMA:福岡ぐらいで「次どうする?」っていう話が出て、曲作りを始めたのが9月ぐらい。ツアーは8月から12月までだったので、同時進行でしたね。

──「Break Off」ミュージックビデオのスポット映像が公開されましたが、サウンドもメロディも新しいwyseを感じさせてくれます。

TAKUMA:ずっと所属していた事務所を離れて1年弱ですけど、その間に今までの活動とは違う選択をしてきて。全国ツアーの話じゃないですけど、踏み出した結果、いい流れで進んでこられたと思っているんですね。そんな中、これからのwyseを考えた時に、「今まで通りの自分たちのやり方で曲を生み出す方法もアリだけど、全くやってこなかったことってないかな?」という話になったんです。wyseはこれまでほぼセルフでやってきたんですが、第三者の発想が加わることで新しいものが生み出せたり、学べることがあるんじゃないかって。そこから「アレンジャーさんを迎えてみたらどうだろう?」ということで三代堅さん(ギタリスト/BUCK-TICKの櫻井敦司や清春のソロライブに参加)と一緒にやってみようと。

▲MORI(G)

──原曲はどんな感じだったんですか?

TAKUMA:ファンクでおしゃれなサウンドにしっかりとしたメロディが乗っているイメージでしたね。ただ、あまり作り込まないようにしたというか、メロディや構成がわかる程度のデモを三代さんにアレンジしてもらって、そこからまたやりとりして。「もう少しシンプルにしよう」とか「おしゃれコードは使わないようにしよう」とか、みんなで同じ完成図を描きながら、そこに向かって作業していった感じです。

──シーケンスや打ち込みのデジタルサウンドがクールで煌びやかでもありますが?

TAKUMA:そうですね。僕らは2000年代初頭にガービッジやニューオーダーのようなサウンドに挑戦したこともあったんですが。その頃の音楽の良さを現代風にアレンジしたカッコよさをプラスするような、そんな風なサウンドを出せたらいいよねっていう話をしたりもしました。結果、やりたかったことがブレずに形になりましたね。

──ボーカルレコーディングにもチャレンジが?

月森:wyseらしさを感じる部分もあると思いきや、レコーディングではすごく歌いにくかったんですよ。今までと違うテイストの曲だからなんでしょうけど、肌に合うまで時間がかかって、やっと最近スッと歌えるようになりました。

──それだけ新しいということですよね?

月森:たぶん、そうだと思いますよ。三代堅さんが一番最初にアレンジしてくださったヴァージョンは完成形よりもっと実験的で、「これはこれで俺らがやったら面白いのかも」っていうくらいで。そこからアレンジを重ねて、最終的には新しさとwyseらしさがある形に落ち着きましたね。

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