Miracle Vell Magic、「新しい夢に着替える」

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Miracle Vell Magicが2月24日、東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでライブを行った。

◆ライブ画像

Miracle Vell Magicといえば、2013年頃にネット上に投稿した自身出演の動画が話題となり“スマホの歌姫”と称されたことで知られる。特に映画『アナと雪の女王』の主題歌である「Let it go」を25のディズニーキャラで演じ分けて歌った動画が若い世代を中心に人気を呼んだ。2015年のデビュー後は、2016年にシンガーとして初ライブも開催。

そんなMiracle Vell Magicだが、実は今シンガーとしてかなり注目されている。なんと、Billboard JAPANとSPACE SHOWER TVが立ち上げたヒットを生み出すプロジェクト「NOW PLAYING JAPAN」において、定額音楽配信サービス内で最も再生回数が多い1組となり、3月19日に行われるライブに参加することが決定しているのだ。


シンガーとしても頭角を現してきたMiracle Vell Magic。今回は<I AM READY>と題し、午後と夕方の2部に分けてライブを行った。注目すべきポイントは、今までのMiracle Vell Magicを惜しみなく全て出し切ったことだった。ライブスタートと同時にピンク色の衣装で登場したMiracle Vell Magicは、観客からの「可愛い」の声ににこやかに応えながら、挨拶代わりに早速最新曲「G-I-R-L」を披露する。人気曲「Up To You」も続けざまに歌い上げた。ステージにはピンク一色で彩られた幾つものバルーンが飾られガーリーな空間で、Miracle Vell Magicが高らかに歌い上げる英語歌詞のナンバーを盛り上げるにはぴったりの演出だった。

曲を歌い終えると、会場に向かって「みんなの顔が見れて幸せな気持ちでいっぱいです」と感謝を告げた。さらに、この日が自身の母親の誕生日であること、最近、オリンピック・カーリングに出場している「メガネ先輩」と呼ばれる選手に似ていると言われることなどを明かし、会場を沸かせた。その明るく親しみやすいキャラクターで、ライブ中は観客との距離をどんどん詰めていったMiracle Vell Magic。振り付け付きのコールアンドレスポンスなどでも終始会場を盛り上げた。ステージに用意された椅子に座りながら披露した「Sincerely,your friend」は、「君の親友より」という歌詞があるように、大切な人を思って歌われた曲。会場は少ししんみりとした様子を浮かべたのだが、本当は飼い猫である「チャーミー」から見た自分をテーマに歌詞を書いたことが打ち明けられるとほっこりするエピソードに観客も思わず笑みをこぼした。


まるで“友達の発表会”に足を運んだかのように距離が近かった今回のライブ。アンコールでは白Tシャツにホットパンツ姿で登場し「ワンマンライブで歌うのは初めて」と紹介して披露したナンバーは「Viva La Bloom」。ちょうど1年前に発表したポップなサウンドに会場は青のサイリウムで応えた。そしてこの日のラストに選んだのは、ファンの中でも絶大な人気を誇る「Miracles Happen」だった。サビの部分ではマイクを会場に向けて煽り、それに応える観客。「共鳴し合った」というよりも、もともと友達同士だったかのように親近感が感じられた2時間だった。

こうしてライブは終了…と思った瞬間、サプライズが待ち受けていた。ライブ終了後スクリーンに映像が映し出されると、自身の家で録音したものとみられる彼女の音声も同時に会場に流れはじめた。その内容は“もっと夢を追いかけていきたい”という決意表明で、同時にスクリーンには「I AM READY for SUMMER 2018 #MVM_NEXTCHAPTER」とだけ映し出されて発表は終わった。今年の夏に何かが起こりそうとだけ読めるが、この時点で特に詳しい内容には触れられていなかった。ラストに流れた音声の中で「弱さ、強がり、全部脱ぎ捨ててやる」「新しい夢に着替える」と語ったMiracle Vell Magic。その言葉の通り、この夏彼女が創り出すエンターテイメントに何かが起きるのは間違いない。


セットリスト

1. G-I-R-L
2. Up To You
3.Chill Out N Love
4.DANSUNDA
5.Yummy!
6.Sincerely,your friend
7.Together Better
8.Serendip
EN1.Viva La Bloom
EN2.Miracles Happen

◆Miracle Vell Magic オフィシャルサイト
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