歌舞伎町でハウスとマグロ解体ショー&シャンパンタワーが融合、<マグロハウス in 愛本店>

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5月13日(日)、東京・新宿歌舞伎町の全10会場を行き来するサーキット型音楽フェス<CONNECT歌舞伎町2018>が開催された。

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当日を体験してまず圧巻だったのは、新宿BLAZE、新宿LOFT、新宿MARZ、新宿Motion、Marble、新宿 RUIDO K4、Zirco Tokyo、新宿SAMURAI、新宿ACB HALL、クラブ 愛本店の各会場に登場した総勢「121組」という参加アーティスト数の充実ぶりであった。ライブハウスに関しては、それぞれのハコがアーティストをブッキングしているため各ハコの色や推しも見え隠れして興味深い(愛本店については後ほど詳述)。夕方近くからあいにく雨天にみまわれてしまったが、GWが過ぎ去り、本格的な夏フェスシーズンはまだ先という開催時期のタイミングは絶妙だったように思う。音楽ファン/エンタメファンは、こうしたイベントにきっと飢えていたはずだ。

元をたどると、「歌舞伎町のエンタメカルチャーを更に元気にしよう」という思いを形にするべく、歌舞伎町のライブハウスと地元商店街が力を合わせた“街中音楽フェス”=<CONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVAL>が初めて開催されたのが2014年10月のこと。歌舞伎町のシンボルである「シネシティ広場(旧称:コマ劇前広場)」に野外ステージが出現し、計6会場に69組のアーティストが出演。3年後の2017年4月、充電期間を経て<CONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVAL 2017>が開催され、出演者は103組にのぼった。そして今年度は、石野卓球、大森靖子、ベッド・イン、トリプルファイヤー、King Gnu、SMORGAS、むぎ(猫)など多彩なラインナップを誇っていた。

そんな<CONNECT歌舞伎町>において特に異彩を放っていた空間が、「クラブ 愛本店」を使用したイベント<マグロハウス in 愛本店>である。1971年に創業し、現存する最も古い老舗のホストクラブだという「愛本店」で繰り広げられたのが、“マグロ解体ショー”付きの異色コラボDJイベント<マグロハウス>だ。このイベントは、<泡パ>などで知られるアフロマンスをプロデューサーに迎え、人気DJがプレイするハウスミュージックに合わせてプロの寿司職人が巨大マグロをさばくという新感覚のエンターテイメントである。



だが、“マグロ解体ショー”の前に、同会場で15時より行われた“アフロマンス feat.松村宗亮”というコンテンツも全くの新感覚だった。何を隠そう、松村宗亮氏とは茶道家で、アフロマンスがDJする空間で茶道のデモンストレーションを楽しむことができるのだ。ブラー「Song 2」が響き渡るなか颯爽と登場した松村氏は、愛本店のホストにお茶を淹れてゆく。上半身はビートに乗りながらも、あくまでも手元は美しく、釜から柄杓で湯を汲む所作まで思わず見とれてしまったほど。



“アフロマンス feat.松村宗亮”の後のタイムテーブルは、佐武宇綺、KenKenが登場するなど、DJ陣も豪華であった。そして遂に19時より行われたマグロ解体ショーでは、新宿 RUIDO K4に出演していた軟式globe。'12のパークマンサーがサプライズで登場し、(もちろんあの曲をかけながら)ショーの開始を告げた。まな板のサイドでは板前スタイルのコスチュームに身を包んだ美女がダンスし、フロアも大盛り上がりのなか、浅草橋の老舗寿司店「たいこ茶屋」の若大将が巨大マグロを包丁一本で鮮やかにさばいていく。まずは御カシラからスタートし、解体されていくたびに「よいしょ!」という掛け声がフロアがあり、若大将が部位をひとつ掲げるたびにドッと歓声がわく。掲げられたマグロの身を室内のまばゆい電飾が一層輝かすという、カオティックかつ異様な光景が広がり、画像や動画を抑えようとスマホを手放さなかったオーディエンスが多かったのも無理ない。インスタ映えの極みのようだった。パフォーマンス後には約200名分のお刺身が振舞われた。



これが本日のピークタイムと思いきや、その直後、ホストクラブならではのシャンパンタワー(通常価格100万円以上だという)がこの興奮状態に対してダメ押しのように出現した。シャンパングラスを組むとき特有の緊張感にライブ感を覚えつつ、いざシャンパンが注がれる際のBGMと言えばもちろん、「注いじゃって〜」といったシャンパンコールだ。間近で体験すると、軽いめまいを覚えるほどリッチな雰囲気を味わう。



総じて、体験してみないと本当の理解はできないパフォーマンスばかりのイベントがであったことを実感した。百聞は一見にしかずだ。次回開催がアナウンスされた際には、足を運んでみてはいかがだろうか。



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