【ライブレポート】Psycho le Cémuの過去最高の輝き「また明日から一緒に頑張ろうな!」

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5月12日に豊洲PITにてファイナルを迎えたサイコ・ル・シェイムの全国ツアー<TOUR 2018 Doppelganger 〜ゲルニカ団 漆黒の48時間〜/〜PLC学園 最期の48時間〜>。決戦の時を迎えた第二部<〜PLC学園 最期の48時間〜>の主役はサイコ・ル・シェイムのファンにとっておなじみのPLC学園のメンバー(2017年に復活)がゲルニカ団と戦うというコンセプトだ。

◆Psycho le Cému ライブ画像ページ

期待と熱気で溢れる場内が暗転。ライブは第一部と同じようにナレーションからスタートした。

「人々を楽園へと誘う正義の力が勝つのか? 人々を地獄へと落とす悪の力が勝つのか? このPLC学園に伝わるバイブルによれば2つの力が蘇りし時、終焉のカウントダウンが始まり、全ての世界が終わりを告げる。(中略)。残された時間はあと僅かしかない。その鍵は、ここにいる生徒諸君(観客)とここにいる5人の戦士たちに託された」

ハンドクラップが響き渡る中、姿を現したのは、PLC学園のドッペルゲンガー(もう1人の自分)の衣装に身を包んだメンバー。ドッペル界の若きカリスマであるパープルペルセウス・YURAサマ、クールで熱いカジキポセイドン・seek、PLC学園きっての美貌の持ち主であるピンクファイター・AYA、学園を正義へと導いた立役者、スペースファイアー・Lida、光と影の王であるアニマルクラッシャー・DAISHIだ。5人の戦士が揃ってステージ上で気合い入れが行なわれ、ニューアルバム『Light and Shadow』からの野生的なナンバー「JUNGLE×JUNGLE」でメンバーが横一列に並んで交互にボーカルをとるオープニングからして“戦う気満々”の賑やかな展開。YURAサマが音頭をとってフロアを盛り上げ、サイコ・ル・シェイム復活前のライブでもおなじみの「MEGATRON-Upper ver.-」へと移行。メンバーが持っているペンライトが客席に投げこまれた。

「サイコ・ル・シェイム、ツアーファイナルにようこそ! 全員の声、聴かせて!」──DAISHI

第一部が“ダークサイド”なら第二部は“ライトサイド”。ニューアルバムからのナンバーも数多く披露された。バンドスタイルになってのレトロで甘酸っぱいメロディが秀逸な「妄想グラフィティー」から、「クロノス」、もはやライブチューンとしてすっかり浸透している「絶望のゲルニカ」、「one day」と続き、DAISHIが「愛し合おうぜ! 全員の声、聴かせて!」と叫んだエレクトリックでスペーシーなポップチューン「STAR TRAIN」では、みんなが歌い、手を振る開放的な景色が広がった。ここからのヒットチューン「愛の唄」の流れも光が溢れるような展開。高台に上がったAYAが振りで盛り上げた。



ステージが暗闇の中、LidaとAYAが別々にゲルニカ団のアジトを探していると、背中合わせでぶつかって両者は入れ替わり、なぜか、サイコ・ル・シェイムの楽曲「Prism」の一節を歌って(Lidaはミュージカル調)場内を沸かせるという寸劇をはさんで、Lidaがボンボンを振る「You&Me」から、笑顔がこぼれる「未来少年×未来少女」(配信限定シングル)へと。「想い出歩記」ではDAISHIがセンターに座って情緒的な歌を響かせた。

そして、サイコのライブ名物のお芝居タイム。ついにゲルニカ団のアジトを突き止めた5人はある結論にたどり着く。

「まさかゲルニカ団のアジトが精神世界だなんて。ゲルニカ団は肉体を持たない生命体だったんですね」──DAISHI

「そう。ゲルニカ団は誰の心にも入りこむ影のような存在だったんだ」──YURAサマ

「じゃあ、俺らは今まで何と戦ってきたんや?」──Lida

「それは自分自身」──seek

「ゲルニカ団は俺たちのもう1つのドッペルゲンガーやったんか?」──Lida

「じゃあ、この先どうやってゲルニカ団と戦っていけばいいなりか?」──AYA

そうこうしている内にLidaがゲルニカ団に心を支配され、メンバーを罵倒。罠にハマらないように惑わされず、友情を信じようとするメンバーだったが、LidaがYURAサマを「化粧してなかったらモアイ像か東北新幹線」とディスると思わず怒ってしまい、今度はYURAサマがのりうつられることに。YURAサマはAYAをビビりだと暴露し、またまた怒ってしまったAYAが今度は支配されるという具合で、この下りは爆笑の連続。最後のseekだけがメンバーを褒めちぎり、観客に「愛してるぞ!」と叫び、その異変にYURAサマは「PLC学園とゲルニカ団は光と影。普段思ってることと逆になるんだな」と気づき、「我々は絶対ダークサイドに堕ちないぞ!」と宣言する。











ライブは、ダンスナンバー「BLADE DANCE」、YURAサマ、AYAが高台で踊って魅了した「大江戸旅ガラス」を挟んで後半戦へ。「Revenger - 暗闇の復讐者 -」を皮切りに激しいナンバーへと加速していき、seekも「俺たち、こんなもんじゃないよな。一緒に行こうぜ! ぶっ飛ばして行こうぜ!」と煽り、フロアもHiコールやヘドバンで応え、「Murderer・Death・Kill」のロングヴァージョンで興奮度MAXに。



まばゆい光の中、負けない意志を示すように「あきらめないDAYS」が披露され、「最後にアルバムの中からこの曲を贈りたいと思います」と希望の光を照らすようなメロディックでスケール感のある発売されたばかりのニューアルバム『Light and Shadow』の最後のナンバー「大空を目指すあの花のように」を贈ったサイコ・ル・シェイム。YURAサマ定番の「☆ロケットバイビー♪」の挨拶で本編が締めくくられた。

「生徒諸君のアンコールを求める声が激しければ激しいほど真の結末をその目で見ることができるでしょう」というナレーションが流れ、ますます大きくなるアンコールの声に登場したのは制服姿の5人。

まだダークサイドに勝つことができたのかわからない、と言うメンバーにYURAサマが「最後の手段として悪しき魂か良き魂か試す方法がある」と剣を取り出した。seekの「このドッペルの聖なる剣で生徒会長(YURAサマ)の胸を貫いて良き心であれば無傷で済みます」という説明に、「これが代々伝わるPLC学園の生徒会長の役目なんだ。光と影を1つに結び、世界を救うんだ」と自分の胸を剣で刺すように指示するYURAサマ。怖気付いていたDAISHIに「オマエにはムリや」とLidaが代わりに役目を果たそうとするが、「俺がこの世界を守る!」と勇気を振り絞って生徒会長の胸を貫くDAISHI。そしてYURAサマは「DAISHI、強くなったな」という言葉を遺し、その場に倒れこんだ。

アンコールの1曲目は、LidaのギターとDAISHIのボーカルで始まった「BLUE AGAIN」で途中から幻影のようにYURAサマが現れ、ドラムを叩くという流れ。

「僕たちもみんなもまだ夢の途中です。毎日が輝いているわけではありません。辛いことも悲しいこともいっぱいあります。そういう時に僕はいつも胸の中でこの曲を歌います。最後に、これからの僕たちとみんなの夢と人生にこの曲を贈ります」── DAISHI

熱唱したのはサイコ・ル・シェイムのライブのラストを幾度となく飾ってきた「REMEMBRANCE」だった。

最後の挨拶でYURAサマはサイコ・ル・シェイム最長のツアーを無事に終えられたことを感謝し、AYAはツアー中にバンドが結成19周年を迎え、20周年に向けて新たに頑張る決意をしたことを伝え、seekはツアーの日々は人生の岐路だったと話し、Lidaは“ありがとう”という言葉しか思い浮かばないと挨拶。「また明日から一緒に頑張ろうな!」と伝えたDAISHIは、サイコ・ル・シェイムというバンドが地元(姫路)で集まって、今も一緒にやれている素晴らしさをお芝居を通じて表現したかったと話した。そしてseekは8月10日にSHIBUYA TSUTAYA O-EASTで2部制の夏恒例のFC限定ライブを開催することを報告。

結成当初からのコンセプトを重ねた日々で得た経験をもとに進化させ、サイコ・ル・シェイム独自の在り方で最新アルバム『Light and Shadow』の世界を具現化させた今回のツアーは、目撃した人にとっても彼らにとっても、過去最高の輝きを放つものになったに違いない。

取材・文◎山本弘子

◆【第1部ライブレポート】Psycho le Cémuが見せた鮮烈なダークサイド

  ◆  ◆  ◆

【セットリスト】

2018.05.12(土)第2部
<Doppelganger ~PLC学園 最後の48時間~>
M1. JUNGLE×JUNGLE
M2. MEGATORON -Upper ver-
M3. 妄想グラフィティー
M4. クロノス
M5. 絶望のゲルニカ
M6. one day
M7. STAR TRAIN
M8. 愛の唄
M9. LOVE IS DEAD
M10. You&Me
M11. 未来少年×未来少女
M12. 想い出歩記
M13. BLADE DANCE
M14. 大江戸旅ガラス
M15. Revenger -暗闇の復讐者-
M16. 2020
M17. 道の空
M18. Liberty, babies
M19. 摩天楼カオス
M20. Murderer Death Kill -Long ver.-
M21. あきらめないDAYS
M22. 大空を目指すあの花のように

EN1. BLUE AGAIN
EN2. REMEMBRANCE

■ Psycho le Cému

【リリース情報】
アルバム『Light and Shadow』
2018年5月9日(水)発売
1. Revenger - 暗闇の復讐者 -
2. 妄想グラフィティー
3. STAR TRAIN
4. JUNGLE×JUNGLE
5. 哀しき獣
6. 絶望のゲルニカ
7. 命のファンファーレ
8. SILENT SHADOW
9. ファイティング!
10. 大空を目指すあの花のように

【豪華盤】(CD+DVD Type A+フォトブック+グッズ(特製三方背BOX仕様)) 15,000円(税込) WPZL-31426/7
【初回限定盤】(CD+DVD Type B) 5,000円(税込) WPZL-31424/5
【通常盤】(CDのみ) 3,000円(税込) WPCL-12849

■豪華盤■
特製三方背BOX仕様
32Pフォトブック
オリジナルロングTシャツ(フリーサイズ:Mサイズ相当)
DVD Type A
- Psycho le Cému 15th Anniversary Live<TOKYO PARALLEL WORLD ~はじまりの奇跡~>完全版
- Psycho le Cému 渋谷公会堂 追加公演 「復活!理想郷旅行」(2002.5.11)秘蔵映像
- 「妄想グラフィティー」Music Video & Making Video

■初回限定盤■
DVD Type B
- Music Video集(2015年の復活後の全作品)
- 「Revenger - 暗闇の復讐者 -」 Music Video & Making Video

【ライブ情報】
<TOUR 2018 Doppelganger~ゲルニカ団 漆黒の48時間~ ~PLC学園 最期の48時間~>
4月28日(土)札幌cube garden
4月29日(日)札幌cube garden
5月2日(水)盛岡change WAVE
5月3日(木)盛岡change WAVE
5月5日(土)仙台darwin
5月6日(日)仙台darwin
5月12日(土)豊洲PIT 第一部
5月12日(土)豊洲PIT 第二部

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