Tribal Scream of Phoenix、TAIJIが残した未発表曲含む初期ベスト発売

Tribal Scream of Phoenixが、TAIJIが残した未発表曲を含む初期ベストアルバム『Tribal Scream of Phoenix vol.1』を10月10日（水）にリリースする。アルバム発売を前に、同作のトレーラー映像が公開された。

◆トレーラー映像、画像

『Tribal Scream of Phoenix vol.1』には、TAIJIがベースを担当した「SAND OF THE SUN」「FLY TO HELL」「BLACK VAMPIRE」「REST IN PEACE」をはじめ、歴代メンバーによって作り上げられた全17曲を収録。このうち、TAIJIのプレイした未発表音源がフィーチャーされているのが、アルバム1曲目の「Bells Of Hell」だ。

TSPには元々、TAIJIの生前からアレンジ面で試行錯誤を重ねてきた「OLD BELLS」「NEW BELLS」という2曲の楽曲があったという。バンドはファーストアルバム『The Last Resistance of Firebird』の制作期間中も同曲に取り組み、結果、「OLD BELLS」は未完成のままデモ音源としてアルバムの予約特典CDに収録されることに。一方、「NEW BELLS」はTAIJIによって「Bell On Hell」と命名され、ライブでも披露されていたものの、同バージョンはこれまで音源化されないままになっていたそうだ。

今回は、TAIJIの最後のライブとなった2010年12月5日、高田馬場CLUB PHASE公演でも披露されたという同曲を、ベストアルバムのリリースに合わせて「Bells Of Hell」とタイトルも新たにリアレンジ。アルバムは、TAIJIの奏でるベースのイントロに導かれて幕を開けることになる。



「日本のロック・シーンは、稀代の天才ミュージシャンを失いました。しかし、TAIJIは、みんなの心のなかで永遠に生き続けています。彼は、TSPを残してくれました。そして、今でもTSPのメンバーです。 彼が、最後に手がけていたTSPを続けることこそ、TAIJIの遺志を継ぐことだと信じ、彼が残した音楽を世界に発信し続けます。」──TSP