レポ&インタビュー:BURNOUT SYNDROMES『明星』ツアーファイナル「愛してます、仙台」

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■廣瀬拓哉(Dr&Cho) ソロインタビュー

──おつかれさまでした。濃い内容のツアーでしたね。

廣瀬:リハーサルの前から打ち合わせがあって、その段階で、これは大変なことになるぞと。石川くんが考えてくれたストーリーをどうやったらよりわかりやすく伝えていけるのか、みんなでミーティングを重ねながら考えていきました。MCの方向性とかも、リハーサル直前まで考えて。もちろん石川くんが総監督として作ってはいるんですけど、さらに3人で力を合わせて今までで一番、前回よりもさらにパワーアップしたワンマンツアーを無事完走できました。

──いきなりあのストーリーを聞いたら「大変なことになる」って絶対思います。

廣瀬:熊谷くんも石川くんも頭が良くて、ちゃんと理解できてるんですよ。でも僕には難しいなという部分がいっぱいあったので、「ここわかりにくいよ」とか「こういう感じにしてみたら?」って伝えましたね。MCの方向性もそうなんですけど、「ナミタチヌ」の前とかは素の自分たちでいいんじゃないかとか、このライブの言いたいことってなんだろう、そこでひとりの人間として伝えた方がいいんじゃないか、とかって話し合いをして。ちょっとだけですけど、僕も力になれたのかなって思います。

──俯瞰的に見ていたんですね。

廣瀬:くまちゃん(熊谷)は曲を、石川くんはライブを作ってくれているなかで、どうしてもかたよりが出てきちゃうと思うんですね。かたよりがあるからこそすごいものが作れるんですけど僕はあまりかたよりが無くて、その分、よりファンの方の目線に近いところで話せるのかなと。

──先日のインタビューで、映像制作が大変とおっしゃってましたが、そのほかに苦労したことはありますか?

廣瀬:一番時間がかかったのは、ツアーの特設サイトですね。

──えっ、廣瀬さんが作ったんですか!?

廣瀬:そうです。事務所に所属する前、高校3年生だったんですけど、プロになりたいと思って。まずはプロとの違いをどんどん埋めていこうと思ったんですよ。ひとつ要素として、プロってホームページがめっちゃカッコいいので、そのタイミングでプログラミングの勉強をしてたんです。なので、まさかこのスキルがここで役に立つとは(笑)。

──2069年までの年表がありましたけど、それぞれのメンバーの設定がかなり細かったですよね。あれはどなたが考えたんですか?

廣瀬:メンバーそれぞれが「バンドを解散しちゃったあとに自分がやってそうなこと」を10個ずつくらい考えました。それから、オープニングのストーリーに繋がるようにちょっとずつ足していったんです。

──廣瀬さんが路上でバケツを叩いていたシーンは衝撃的でした(笑)。特殊メイクもすごかった。

廣瀬:死んだ目がうまいねって言われました(笑)。

──まちがいないです(笑)。あと、仙台は会場名が「darwin」だったので「ダーウィンに捧ぐ」を楽しみにしてたんですよ。

廣瀬:ライブの構成を考えている段階で、セトリはこれでいこうって決めてたんですけど、ツアーが始まる一週間〜二週間前くらいに「ちょっと待てよ、darwinに行ったら、ダーウィンやるしかなくない?」って話になったんです。

──仙台だけしかやらなかったんですか?

廣瀬:仙台だけです。ツアーファイナルということでレアなセトリにしてみました。

──ツアーの前後で変わったことってありますか? 感じたこととか。

廣瀬:ツアーの初日からそうだったんですけど、ファンの方の顔や反応を見ていると、初見か2回目くらいの方が多いなって。全公演そうだったんです。特設サイトのなかでライブへの参加回数のアンケートをとっていて、「初めて・2回目・3回目・4回以上」って分けてたんですけど、結果を見たら3回未満の方がすごく多かったんです。今回のワンマンツアーでBURNOUT SYNDROMESを知ってくれた方が増えたんだなって実感できました。

──年末年始にかけてのワンマンライブも発表されました。意気込みを教えてください。

廣瀬:今回のツアーは全力を尽くして作っていったライブなんですけど、多分まだまだ全力を出し切れていないところってあると思うんですよ。ライブをやりながら「ここをもっとこうしたらよかった」って、いっぱい反省点もあったし、ライブが終わったあと毎回反省会もしていて。まだ伸びしろがあるなって感じるので、今まで以上により一層3人で力を合わせて、スタッフさんのバックアップを受けながらがんばっていきたいです。

──最後にファンの方へメッセージをお願いします。

廣瀬:<全国ワンマンツアー2019『明星〜We have a dream〜』>にお越しいただいた方、本当にありがとうございました。今回は全公演ソールドアウトということで、もしかしたら来れなかった方もいらっしゃるかもしれませんけど、追加公演もあります。今回のワンマンツアーを観に来てくださった方も存分に楽しめる内容となっているので、ぜひ遊びに来てください。そして、年末からのワンマンライブも楽しみにしていてください。

文・撮影◎高橋ひとみ(BARKS)

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