【インタビュー】榊原ゆい、初のアコースティック盤完成「“せーの”で録った奇跡のサウンド」

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■歌えたのは、役者としての引き出しが
■自分にあったからかもしれません

──それでは収録楽曲それぞれについてもお聞かせください。まずは1曲目の「Love☆Jet!」です。

榊原:私、実はこの曲が一番のお気に入りなんです。自分のヴォーカルが入っていないのに(笑)。ヒーリングミュージックみたいですよね。“このCDいったい何が始まったんだ!?”って。これはライブの出囃子でおなじみの曲なので、アコースティックの出囃子曲にしたらどうなるのかな?って思いながら「好きにやっちゃってください」とお願いしたんです。最初に聴いたときは「さすが!」って思いました。心地よすぎて、ずっと家でかけておきたいくらいですね(笑)。それと、ヴォーカルが入っていないでアルバムが始まるというのが、いかにも『LOVE×Acoustic Vol.1』らしいなって思います。その意味でも、この曲があってよかったなって思っています。

──2曲目は「Honey」。<Happy★LOVE×Live2018>では歌われなかった曲ですね。

榊原:1曲はライブでやっていない曲を入れようと思って、“じゃあ何にするか?”って考えたんです。その時に、直感で2ndアルバム表題曲の「Honey」かなと。これも「好きにアレンジしてください」ってお渡ししました。そしたらギターの藤井さんが「ボサノヴァっぽくしてみよう」っておっしゃって。それでレコーディング初日に、一度練習がてら演奏して歌ってみようってことになったんですが、これがとてもいい感じで、2日目のレコーディングがとても楽しみだったのを覚えています。

──榊原さんの歌うボサノヴァ、とても新鮮に感じました。今までにない歌い方でしたよね。

榊原:そうですね。結局、そういう楽曲のオファーがこないと、歌うことはできないし、ボサノヴァな楽曲が来るなんて可能性、ほぼないじゃないですか(笑)。だからこういう機会じゃないと歌えないし、榊原ゆいの新しい一面を知ってもらえるという意味でも『LOVE×Acoustic Vol.1』を聴いてほしいと思います。

──3曲目は「Aqua Voice」ですね。

榊原:「Aqua Voice」はあまり楽曲の雰囲気を変えず、そのままアコースティックでやってみたいという要望をアレンジするときに伝えました。でも音の鳴り方やテンポが変わることで、新しい魅力が出てくるんですよね。後ろで鳴っているサウンドがアコースティックということで、歌い方も自然と変わってくるというか。その意味では、この曲はバンドの演奏に曲の新しい魅力をうまく引き出してもらったなあっていうところがあります。

──続いては「ボクノセカイ」です。

榊原:この曲はライブでも好評だったんですよね。ギターが情熱的なアレンジで、「こう来るかっ!?」って思いました。ライブにいらっしゃらなかった方がこのアルバムを聴いた時に、一番「おぉ!」っと思う曲かもしれません。でもアレンジに歌詞やメロディがちゃんとハマっていて、アコースティックアレンジにすることでさらに熱量が高まったというか、より聴かせる1曲になったと思っています。

──そして「移りゆく花のように」。

榊原:もともとバラードなので、アコースティックで映えると思っていました。なので、楽曲の雰囲気はそのままで、でもピアノがとても印象的なアレンジになっています。ピアノに乗せて歌っていく心地よさがありましたねえ。もともとすごくいい曲なのですが、先ほども言ったようにライブではあまり歌えないバラードなんです。しかもゲームの挿入歌なので、そのシーンと併せて印象に残っていらっしゃる方もいらっしゃると思うんですよ。なので、<Happy★LOVE×Live2018>ではじっくり聴いてもらおうと思いました。

──続く「星影灯」もバラードで、しかも『処女はお姉さまに恋してる』シリーズの楽曲です。やはりライブでは……。

榊原:なかなか歌えなくて……私、バラード大好きなんですけどねえ(笑)。これもライブ当日に心地よく歌えた曲です。この曲をアレンジするときに、バンドメンバーから「途中、アカペラで歌うのはどう?」って言われたんですよ。それでアカペラパートを入れたんですけど、タイミングやテンポを気にせず、自分の思うとおりに歌って、それからまた曲に戻るっていう構成なんです。一度音が全部止まって、そこから自由に歌い出す──これは本来難しいし、とてもデリケートなんですけど、でもむちゃくちゃ心地よくて。楽しんで歌えたのは、役者としての引き出しが自分にあったからかもしれません。ここは『LOVE×Acoustic Vol.1』のなかでも一番の聴き所だと思います。ライブを聴いた方にも「鳥肌が立った」と言っていただけました。

──そういえば、先ほど「レコーディングは全員異なるブースで一斉に録音した」とおっしゃられてましたが……。

榊原:もちろん「星影灯」もです。ぜひアカペラからバンドが戻ってくるところにも注目してほしいです。お互いの息遣いだけで、そこまで合わせられるというのは、本当に感動しますよ。

──やはり「移りゆく花のように」と「星影灯」は、このアルバムのハイライトですね。

榊原:そのひとつですねえ。アコースティックアレンジにすることで、元曲の良さがさらにグッと出てくるバラードだなと思って選曲しましたから。特に今回のアルバムの中で、アコースティックであり、ライブでありって感じられる2曲だと思うんですよ。“商品”を作るためにレコーディングしているのではなく、音を楽しんでレコーディングしているなっていうのが伝わるんじゃないかなって思っています。

──そして続きましては、「SAYONARAじゃない。」です。

榊原:この楽曲は元曲が3バージョンありまして、そのバラードバージョンをもとにアレンジしました。歌い方もちょっと変えまして、ソウルっぽさを入れたりして、熱量多めの仕上がりになりました。もともとグッとくる曲なんですが、その元曲の顔を残しながら、新しい楽曲になったという感じですねえ。「Honey」ほど遊んではいないんですが、ちゃんと別の顔になったなあ、と。

──そして、ここで「奇跡の絆」が来るのですが、これはちょっと驚きでした。

榊原:アコースティックが絶対映える曲なので。みんなが「奇跡の絆」を大好きなのはもちろん知りつつ、今回はより聴かせるバージョンでお届けしたいな、と。いつもは情熱的に聴いてもらう曲ですが、アコースティックということでテンポも下がって、しっとり染み入るような楽曲になりましたよね。ヴォーカルもちょっとためたり、ずらしたりという歌い方をして。これはアコースティックアレンジだからこそ出てきた歌い方でしたね。通常バージョンとは違う、新しい魅力を感じてもらえる「奇跡の絆」になったんじゃないかな、と。原曲と違うところがあっても、むしろそこを心地よく聴いてもらえると思います。

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