【インタビュー】10-FEET、<京都大作戦>を語る「テンションも倍どころか何十倍やと思う」

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■<京都大作戦>で深くなっていった出会い
■それは本当に数えきれないぐらいある

──今年で<京都大作戦>を始めて12年目、実質11回目になりますね。数多くの伝説が生まれましたが、未だに強烈な思い出として残っていることはありますか?

KOUICHI:初回が台風のせいで飛んだことですかね。

──幻の第1回目<京都大作戦2007>でしたね。それで開催当日、町外れのスーパーでNAOKIとKOUICHIが偶然出会ったという話を昨年のインタビューで教えてくれました。

NAOKI:<京都大作戦>に来ようとしてくれていた人たちに申し訳なくて、街中を歩けなかったというやつで(笑)。

KOUICHI:だから街から離れたスーパーに行ったら、NAOKIもそこにいたっていう(苦笑)。あと印象に残ってるのは、最初の質問に出た一昨年2017年の中断。雷が酷くて、この状態では危険と判断してライブを中断したんですけど、あのまま<京都大作戦>が終わるかも…と思いましたから。その後に再開できたのは良かったですけど。

▲NAOKI (B&Vo)

──いいことよりも、予想外のアクシデントのほうが?

KOUICHI:やっぱり頭に残ってますね。もちろんいいこともいっぱいありましたよ。<京都大作戦2013>のときに僕らがライブをやっていたら、Kenさんと難波さんがいきなりステージに出てきて、TAKUMAとNAOKIの楽器で「Stay Gold」を一緒にやってくれたことです。

NAOKI:記憶飛びそうなぐらい、頭が真っ白になりましたもん(笑)。

KOUICHI:あれは一生の思い出です。

NAOKI:やっぱり予期せず突然起こることは鮮明に残ってますね。あの場では突然すぎて、頭の中が整理つかないぐらいパニック状態で。HEY-SMITHが新メンバーで帰ってきてくれた<京都大作戦2015>も、すごく鮮明な記憶として残ってます。身の引き締まるような緊張感とか、復活の喜びとか、なんとも言えない空気が流れていて。

TAKUMA:スカパラと仲良くなれたのが<京都大作戦>だったんですよ。お会いしたら挨拶して話もして、というのはその前からあったんですけど、コラボをやるようになったり、ツアーとか一緒にやるようになったり、イベントに呼んでもらえるようになったりとか。それは<京都大作戦>が作ってくれた関係かもしれないですね。そういうのが自然に始まったんで。良かったなと思います。

──ステージ上だけのコラボレーションにとどまらず、公式音源でのコラボにも発展していきましたね。スカパラのバンドコラボ三部作で、「閃光 feat.10-FEET」を一緒に作りましたから。

TAKUMA:そうですよね。あと僕らのアルバム『Fin』でも、スカパラとコラボして「HONE SKA」を作ったり。

──それに<京都大作戦>は、非公式コラボといいますか、積極的な飛び入りがよく起こる場でもあって。

TAKUMA:そういうの多いですね、確かに。それが公式になっていったみたいな流れも起こったり(笑)。おもしろいですよね。

──突発的なハプニングが当たり前に起こりますから、<京都大作戦>は。観に来たお客さんも、最初は自分はあのアーティストのファンだからって気持ちくらいなんだろうけど、<京都大作戦>ではその思いもいい意味で打ち砕かれる。誰が何をやらかすのか、どんなおもしろいことが起こるのか読めないから、どのアーティストのライブも観なきゃ気が済まなくなる。だから、始まってから終わるまで1日中がライブなんです。

TAKUMA:そう思ってもらえていたら嬉しいですね。

──楽器の転換時間もライブなんですよね。<京都大作戦2017>の中断から再開、そして閉幕までの約1時間。ステージクルーたちがすごい動きで楽器転換していたのも、カッコいいライブでした。

TAKUMA:うん、カッコよかったですよね、ほんとに。スタッフや観に来てくれるみんな、出てくれるアーティストからは、助けてもらってばっかりなんですよ。勉強もさせてもらっているし。あの<京都大作戦>で深い関係になっていった出会いは、本当に数えきれないぐらいあるんでね。ほんまにやっていて良かったと思いますね。<京都大作戦2018>は悪天候の影響で中止になってしまいましたけど、みんなからエールをもらったり、LINEでメッセージをくれたり。あとスペースシャワーで特集を組んでもらったときも、それぞれメッセージをくれたりね。去年、初めて<京都大作戦>に出てもらうアーティストとか、初絡みの人たちもいて、一緒にできなかったけど、共通の絆というかね。悪天候の影響で中止って、決していい思い出ではないけど、その経験を共有したことによって生まれた関係性もあるし、これから形成される関係性もあるんじゃないかと思うので。中止になったことが無駄にならないように、今後のハッピーにつなげていけたらいいんじゃないかなと思います。

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