【インタビュー】キム・ヒョンジュン、今だからこそ情熱を持って届けられる音楽や瞬間を逃したくない

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会員制ファンコミュニティアプリ「fanicon(ファニコン)」で、ファンコミュニティ「THIS IS LOVE 応援コミュニティ」を開設したキム・ヒョンジュンが、9月14日(土) 夜に公開インタビューを生配信した。

9月11日にリリースとなったニューシングル「THIS IS LOVE」に対する思いにとどまらず、作品に対する自身の姿勢や音楽にかける情熱、そして9月12、13日に新木場スタジオコーストで開催された対バンスタイルのライブ<KIM HYUN JOONG meets…>への感想など、貴重なエピソードがたっぷりと聞ける生配信番組となった。

ここでは、その時の模様をインタビュー記事としてお届けしよう。


──まずは、9月12~13日に開催した対バンスタイルのライブ<KIM HYUN JOONG meets…>の感想から聞かせていただけますか?

キム・ヒョンジュン:ライブハウスでの公演は(ソロでは)初めてだったんですけど、今回やってみて、ライブハウスならではの熱気を体感できたなと思います。今後も日本でロックミュージックを表現しながら、ライブハウスという魅力的な空間で頻繁に公演をしてみたいという気持ちになりましたね。より近い距離でファンの皆さんとコミュニケーションが取れて、皆さんに伝えたいメッセージをよりダイレクトに伝えられる場所…それがライブハウスなんじゃないかなと改めて思いました。

──フロアには、ステージを見つめて拳を上げる人もいれば、ドリンク片手に気持ちよさそうに踊っている人も。そのライブハウスらしい自由な光景も素敵でした。


キム・ヒョンジュン:僕もそれがまさにライブハウスの醍醐味じゃないかと思います。今回はほぼスタンディングスタイルの客席。座席があると、どうしてもオーディエンス側の表現に制限がかかってしまったりすると思うんですけど、スタンディングだと自分の感じるままに動いたり、叫んだりすることもできますからね。

──キム・ヒョンジュンさんの楽曲も、ライブハウスにすごく合っているなと感じました。

キム・ヒョンジュン:(自身のレーベル「HENECIA MUSIC」を立ち上げて以降の)シングル「Take my hand」「Wait for me」、そして今回の「THIS IS LOVE」。僕も、自分の音楽が徐々にライブハウスに合う曲になってきているなと感じます。多くのファンの皆さんにも感じていただいているように、僕の音楽はまだ完成された段階ではなく、現在進行形で徐々に変わってきているんです。けれど、今後どんな曲ができても、たとえシンプルな曲であっても、やはりライブハウスによく合う音楽をやっていきたいなと思っています。テーマや制限を自分で決めたりすることなく。

──なるほど。


キム・ヒョンジュン:とはいえ、ライブハウスでしかできない曲なのではなく、ライブハウスでも皆さん楽しんでいただける、本当にいい音楽を作っていきたいという気持ちがあります。ライブハウスで聴いてもいい音楽というのは、きっと大きな会場であっても、たとえばドームであってもいい音楽だろうと思うんです。なので、そんな音楽を作っていきたいですね。あともうひとつ、どんなアーティストでも、最初からドームに立つってことはないですよね?限られた規模の会場からスタートしていくということもすごく大事なことだなと思います。

──今回対バンしたZIGGY、寺岡呼人という日本のロックアーティスト2組との共演はいかがでしたか?

キム・ヒョンジュン:音楽的スタイルが全く異なる2組ですが、日本で長年ロックミュージックをやられてきている大先輩。本当に光栄でした。それぞれ1日ずつステージをご一緒させていただいて僕が感じたのは、“音楽的なキャリアを積み重ねた方の力”というもの。たとえばZIGGYの森重(樹一)さんは、これまでの経験に裏打ちされたような情熱的なパワーをすごく感じましたし、呼人さんは観客の皆さんとずっと呼吸を合わせて、流れるようにコミュニケーションを取りながらライブをしていらっしゃって。やはりこれまでの積み重ねやキャリアというものは大きいんだな、無視できないものなんだなと思いました。オーディエンスとの息の合わせ方など、それぞれご自身ならではのノウハウをお持ちでいらっしゃるなというのも強く感じました。



▲ZIGGY&キム・ヒョンジュン

──個人的には、寺岡さんとピースフルな空間の中で歌った「Daydream Believer」が素晴らしかったです。

キム・ヒョンジュン:この曲を最初にご提案いただいたとき、「どうしてこの曲なのかな」と思ったんです。ご本人の曲でもないし、オリジナル曲は洋楽。少し不思議に思っていたんですが、後になってこの曲は日本のコンビニCMなどでも流れている日本の皆さんにとって馴染みのある曲だということを知ったんです。呼人さんはおそらく、そういったいろんな配慮をしてくださったんじゃないかな。韓国人の僕が日本語の歌を発音する難しさを理解してくださったのか、英語のパートを僕に歌うように提案もしてくださって、そこにもすごく配慮を感じました。ステージで呼人さんとデュエットできて、またファンの皆さんの合唱もいただけて、とても雰囲気のいいステージを作り上れたんじゃないかと思います。

──ものすごい一体感でしたもんね。

キム・ヒョンジュン:はい。本当にそうでした。



▲寺岡呼人&キム・ヒョンジュン

──ちなみに寺岡さんはMCで「今回のライブにあたり、ヒョンジュンさんから韓国ののど飴をプレゼントしていただいた」とうれしそうに話していました。

キム・ヒョンジュン:あはははは。本当にささやかなものだったので、ファンの皆さんの前で感謝の言葉を言ってくださったことに少し恐縮する気持ちがありました。でも、気分はすごく良かったです(笑)。のど飴もそうですが、今回ご一緒したお2組には、感謝の気持ちを込めてそれぞれに韓国のりもプレゼントさせていただいて。「家族がすごく好きなんです」と言っていただいたり、とても喜んでもらえてもらえてうれしかったです。ただ、繰り返しになりますが、僕としてはあくまでも素敵な曲を一緒に作っていただいたり(※「THIS IS LOVE」カップリング「BEYOND CRAZY」を森重が楽曲提供)、素晴らしいステージに共に立ってくださったことへのささやかな気持ちというか、お礼のつもりだったんです。それを大きく受け止めてくださって、本当にありがたいなと思いました。

──発売中のニューシングル「THIS IS LOVE」は、どこか神秘的でスケール感のあるサウンドが印象的なロックナンバーですね。

キム・ヒョンジュン:まさに文字通り“これが愛”ということを歌っているのですが、愛は宇宙であったり太陽だったり、山や海、水にも言い換えられるものだと思います。「これら全ては君のために存在していて、君のための愛なんだ」という、愛に対するメッセージを包括的に表現しています。愛が持つ、光り輝く輝きを表現した曲でもあります。

──ここまで壮大な愛を描いた楽曲は珍しいのかなと思いました。


キム・ヒョンジュン:そうですね。今までは別れや社会的なメッセージを込めた曲、希望を感じる曲を多く作ってきたんですけど、いろんな経験を積んで、ひとつひとつ年齢を重ねることによって、それらも全てが愛だったらいいのになと思ったんですね。誰かに憎まれたり嫌われたりすることもあれば、好かれたり愛されることだってある。その全てが愛によって、愛として存在していればいいな…という。憎しみすらも愛であればいいと思うし、世界中の全てに愛があれば不幸な人も寂しい人もいなくなるのではないかという、愛に対する大きな思いを歌詞に込めました。

──エモーショナルなサウンドやアレンジも耳に残る仕上がりですが、意識した部分はどこですか?

キム・ヒョンジュン:イントロはコーラスから始まるんですが、レコーディングでは何度も何度もこの部分を録音しました。あまりきちっとしたリズムでは表現しきれないと思ったので、多くの人がそこに声を重ねて録って、それによって“全てがひとつになる”というメッセージも込められたんじゃないかと思います。また今回は“宇宙”をモチーフにしたサウンド作りを心がけて、神秘的かつ引き込まれるような音になったんじゃないかなと。とても美しく、インストを聴くだけでも愛を感じていただけるものになっていたらいいなと思います。豪華できらびやかというよりは、何か聖なるものとして愛を表現したい気持ちもありました。

──その“宇宙”など、楽曲のアレンジをする際はどういったところからアイデアやモチーフ、インスピレーションが湧いてくるのでしょうか。好きな洋楽アーティストから影響を受けている部分もありますか?

キム・ヒョンジュン:いろんな洋楽のアーティストからインスピレーションは受けていますが、特に多いのはコールドプレイやミューズですね。コールドプレイの「Yellow」という曲は、とても素朴なサウンドなのにすごく広い世界観が表現されている。どうしたらこのようなことが可能なのかと考えたりします。今回の「THIS IS LOVE」は、素朴で広い世界観を表現するというよりは広いサウンドの空間に包括的なメッセージを込めるという形ですけどね。

──ロックはもちろん、エレクトロやオーケストラとの共演など、これまで多様な楽曲を生み出していますが、その振り幅というものも意識されているのでしょうか?


キム・ヒョンジュン:意図してというより、その都度その都度感じたことや、季節や天気によっても変わる自分の感情を表現しています。年齢を重ねるごとに、自分自身の感情の変化を僕はとても強く感じるんです。なので、ある時は33歳の秋のキム・ヒョンジュンが表現されているだろうし、去年であれば32歳の夏の情熱というものが、来年は34歳の春のキム・ヒョンジュンが表現されるんじゃないかと思います。その年齢に合った、その年齢ならではの感情や感じ方、考えを表現していきたいと思うので、これからも自然体で、自分が感じたことをその都度音楽に込めて表現していきたいです。

──コンスタントな制作活動はもちろん、この来日中もライブにイベント、握手会、取材…と、慌ただしいスケジュールが続いています。ここまで精力的に活動を続けられるモチベーションとは?

キム・ヒョンジュン:“休みたいな”と思うことはよくあります。でも、たとえば数ヵ月音楽を休もうと思っても、数日経つと焦る気持ちになったり、今湧いてきているアイデアを逃したらもう一生その感覚は取り戻せないんじゃないかと思ったり。普段、自分の中に何かが浮かんだときにそれを自制したり押さえつけたりせず、すぐに音楽で表現する…というやり方で音楽を作っているんです。なので、休みたくてもなかなか休めない。そういう性格ということでしょうか(笑)。

──休みが長いと逆に不安になるという方もいますが、ヒョンジュンさんにもそういう思いはありますか?

キム・ヒョンジュン:今与えられた環境の中で、多くの人の前で今だから表現できること…というのが間違いなくあると思うんです。止まることに対する不安や怖さというよりは、そういった「今だからこそ情熱を持って届けられる音楽や瞬間」を逃したくないという気持ちが第一にあります。繰り返しになりますが、今この時間を逃したらこの音はもう二度とできないんじゃないか、という気持ちになってしまうんです。

──ファンもその音楽を楽しみにしているでしょうしね。では、ヒョンジュンさんがファンの愛を感じる瞬間というと?

キム・ヒョンジュン:僕はどの瞬間にもファンの皆さんの愛を感じています。たとえばこのBARKSさんのインタビュー生配信やライブや握手会というのは、本当に今じゃなきゃできないことですし、自分ひとりでも実現は不可能。やはりファンの皆さんの愛や応援があってこその活動なので、全ての瞬間にファンの皆さんの愛を感じています。

──今後ファンとの愛を深めるためにやってみたいことがあれば教えてください。

キム・ヒョンジュン:一度、ライブ会場でファンの皆さんの声をレコーディングしてみたいです。それを音声ファイルにして、コーラスとして使用する楽曲を作れたらいいなと思っています。

──ファンと一緒に楽曲を作るってことですね?

キム・ヒョンジュン:はい。ファンの皆さんの歓声や歌が楽曲の一部になるものですね。来年にはそういう曲を1曲作れたらいいなと思って、今、構想を練っているところです。楽しみにしていてほしいです。


取材・文:川倉由起子

■THIS IS LOVE 応援コミュニティ

【ダウンロード】
アプリ名: fanicon
価格: 無料
対応端末: iPhone/Android版
提供場所: App Store/Google Play
URL: https://fanicon.net/fancommunities/1476
※こちらは3ヶ月間の期間限定コミュニティとなります。

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