ヤマハから練習なしで誰でも弾けるショルダーキーボードのエントリーモデル「sonogenic SHS-300」

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“楽器演奏の知識・スキルがなくても楽しさを体感できる”をコンセプトとしたヤマハのショルダースタイルの電子キーボード「sonogenic(ソノジェニック)」に低価格なエントリーモデルが登場。「JAM機能」の楽しさはそのままに、より気軽に楽しめる「SHS-300」が、ブルー、ホワイトの2カラーのラインナップで11月13日に発売される。


▲ストラップで肩からかけるショルダータイプのキーボード「SHS-300」。カラーはブルーとホワイトをラインナップ。電源は単3乾電池×4またはUSBからの供給で動作。ヘッドホン/外部出力兼用のステレオミニジャック、AUX IN(ステレオミニ)、USB TO HOST端子を装備。

2019年春に発表され、好きな曲に合わせて誰でもカンタンに演奏が楽しめるキーボードとして注目を集めた「SHS-500」(市場想定価格は税別29,800円前後)。今回新たにエントリーモデル「SHS-300」が登場した(19,800円前後)。弾きやすさに定評のある同社の「reface」と同じ37鍵のHQ(High Quality) Mini鍵盤を採用しているのは「SHS-500」と同様。ボタンやノブなどの一部のコントローラーを減らし、よりカンタンに操作できるようシンプルな設計に変更。重量も1.5kgから1.2kgと軽くなり、サイズも小さくなっている。


▲写真左はSHS-300(ブルー)とSHS-500(レッド)のサイズ比較。鍵盤は同じだが、本体サイズはSHS-300が733×125×56mm、SHS-500が821×65×121mmとけっこう違う。写真右はSHS-300とオプションのソフトケース(5,500円)。ケースはSHS-500用と同じもの。

音源、スピーカー内蔵のキーボードとして、ピアノやシンセ、ギター(エレキ/アコースティック)、ベースなどさまざまな楽器音色での演奏が可能。音色数は12、同時発音数は32と、「SHS-500」の30音色/同時発音数48に比べると少々スペックダウンしているものの、オルガン音色が新たに追加されている。楽器のカテゴリでボタンを分け、カンタンに音色選択が可能。奏法では、ピッチベンドホイールでギターのチョーキングのようななめらかな音程変化も可能。サスティンボタンも用意される。また、ビブラートはモジュレーションホイールではなくボタンで操作できるようになり、鍵盤が弾けない人でもやりやすくなっている。


▲ネック部分のコントローラーはピッチベンドホイール、ビブラートボタン、サスティンボタン、音色選択×5(点灯しているボタンでバリエーション選択)、JAMボタン(点灯でON、押す度にモードに応じてカラーが変わる)、各種機能を選択するファンクション、ボリューム、電源の各ボタン。

▲JAM機能はiOS/Androidスマホアプリ「Chord Tracker」との連動で楽しむ機能。SHS-300とはBluetoothでカンタンにワイヤレス接続できる。Androidの対応モデルはウェブサイトで確認できる。

経験なしで誰でも弾ける「JAM機能」は、よりカンタンな操作で楽しめるようになった。この「JAM機能」は、無料のスマホアプリ「Chord Tracker」と連動した機能で、コードの自動解析によりどの鍵盤を押しても音を外さずに好きな曲でセッションできるというもの。手拍子する感覚でキーボードの演奏が楽しめるのだ。

まずはアプリでミュージックライブラリから好きな曲を選択。オーディオデータを自動解析してコードを分析(これは数秒で終了する)、コードネームがアプリの画面に表示される。ここで「SHS-300」本体のボタンでJAM機能をONにすれば、アプリが解析したコード情報がBluetooth接続した「SHS-300」に送られ、どの鍵盤を押しても曲に合った音が出る。こう書くとちょっと面倒そうだが、実際にはアプリで曲を選んで再生すればOKというシンプルさだ。


▲今回はiPadでテスト。Chord TrackerでiPadに保存された曲を選択(左)。Bluetooth MIDIデバイスを選択(右)すればSHS-300との接続が完了。ちなみにJAM機能を使わず、一般的なBluetooth MIDIキーボードとしての使用も可能だ。

▲こちらはコード解析完了後の画面。画面右側がコードの解析結果。曲の再生に合わせてコード譜がスクロールする。下にはコードの押さえ方がわかる鍵盤を表示。五線譜やギターの指板も表示できる。このコードがSHS-300にリアルタイムで送信され、JAM機能が楽しめるようになる。譜面がない曲でもすぐにコードがわかるので、単体でも便利に使えるアプリだ。

JAM機能には3つのモードを用意。モード1なら鍵盤1つを弾くだけで3和音でのバッキングが演奏可能。モード2なら単音のフレーズが演奏できる。指1本でもいいし、同時に複数の鍵盤を押しても、曲の音から外れない和音が鳴ってくれる。この時も音の高さは認識しているので、高い音を出したければ右側、低い音なら左側の鍵盤を弾けばそれに応じで和音の構成音が自動的に変わるという具合。モード3は1音のみが鳴るモードでメロディ、ソロ演奏にぴったり。適当に連打するだけで超絶フレーズの速弾き気分が味わえる。どのモードでもどう弾いても失敗することがないので、JAMボタンを適当にポンポン押してモードを切り替え、気に入った音の出方で演奏すればOKだ。

音を外さないで弾ける仕組みはちょっと難しいが、コードの知識がある人には「アプリが解析したコードに合ったスケールが自動的にすべての鍵盤に割り当てられる」と言えばわかるだろう。実際に何曲か試すことができたが、「Chord Tracker」のコード解析はかなり優秀。テンションやディミニッシュもしっかり拾ってくれるし、オンコードにも対応する。解析結果に違和感があれば、自分でコードを編集することも可能だ。コード編集時には、解析結果に近い候補も出してくれるし、音を出して確認することもできる。テンポの変更や移調、メロディキャンセルも可能なので、楽器練習にもぴったり。テンポを変更しても音程は変わらないので、違和感なく聞けるはずだ。また、コードの解析結果をメールで送ることもできるので、バンドメンバーと同じ曲を練習する時も便利に使えそうだ。


▲パッケージにはストラップ(左)とUSBケーブルが付属。

このほか「SHS-500」との比較では、前述のボタンやノブのほか液晶ディスプレイやMIDIも省かれている。出力もヘッドホン兼用のステレオミニのみだ(SHS-500は標準フォーンジャックのライン出力もあり)。両者の価格差は約1万円。ライブ用やMIDIコントローラーとしての使用も考えるなら「SHS-500」だが、JAM機能を気軽に楽しみたいなら文句なく「SHS-300」だろう。カラーにはユーザーの好みがあるので、今後はカラーバリエーションの展開も期待したい。




製品情報

◆sonogenic SHS-300BU
価格:オープン(市場想定価格 19,800円 税別)
◆sonogenic SHS-300WH
価格:オープン(市場想定価格 19,800円 税別)
発売日:2019年11月13日

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