【対談】Psycho le Cému × MUCC、「ふたりが出る台本を書いていいの?」

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■MUCCが武道館を発表したときが
■まあ、一番ムカついて

DAISHI:僕がまたバンド活動をするようになって、MUCCさんを観たら、“これがずっと続けているバンドの力なんだな”って驚かされました。存在も大きくなっていたし、スキルも楽曲の幅広さも、別格と呼べるぐらいにカッコよくなっていて。

seek:そういうことで言うなら、僕は、Psycho le Cémuが活動休止していた時期、よくMUCCのライヴを観に行っていて。そのときに嫉妬というか、MUCCに対してのいろんな思いがすごく強くなってましたね。昔から仲がいいからエピソードもいっぱいあって。例えば、俺らが“夢は幻じゃなくて”という歌詞のシングル「REMEMBRANCE」をリリースしたとき、MUCCは「葬ラ謳」で“夢を語る奴は死んでくれ”ってキャッチコピーを付けるとか(笑)。それが同じ雑誌に載っているみたいなね。あと、俺らがデビューしてテレビに出て、それをYUKKEくんは「悔しいと思っていました」と言ってくれたけど。ただ、MUCCが次にシングルを出したら、オリコンランキングで俺らがひっくり返された時期があったとか。そういうのがずっと続いていたんで。僕らが活動を休止したタイミングで、MUCCが武道館ライヴを発表したときが、まあ、一番ムカついて。

逹瑯:あはははは(笑)!

▲MUCC

seek:もう耐えられないぐらいの精神状態にもなっちゃって。だから、MUCCの1回目の武道館ライヴだけは俺、唯一観に行かなかった。

DAISHI:ああ、そうなんや。

seek:2回目以降はやっと観に行ける精神状態になれたんですけどね。MUCCのバンドとしての成長は、その都度、ナマで観てきたし。背筋が正される思いがするなってのは、ライヴを観ていていつも思いますね。

逹瑯:ずっと続けていると、バンドが終わったり復活したりとか、違うバンドにいた人同士が一緒に組んだりとか、いろんな場面も見てるでしょ。一度、枠が外れて自由になって、いろんなことをやって、また集まってというのが、たまにうらやましくも見えるんですよ。ただ、もう一度再結成して、上がるバンドは現実的には少ない。ここ最近だと、Psycho le Cému、メトロノーム、Waiveの3バンドかな、俺らの世代で上がったバンドは。

seek:特に俺らの場合、1999年にバンドが始まったときのように、DAISHIがメンバーを口説いていって。「もう一度、5人でやりましょう」って決められたから。自分たちのなかでもバンドっていうものをしっかり作り上げる過程になったかなと思いますね。

▲逹瑯 [Vo / MUCC]

──ともかく仲はいいけど、実際は切磋琢磨してきた間柄ってことですね。

seek:そうやし、よう見てくれてるなって思います。活動休止中、僕は新たにふたつのバンドを始めたので、そのタイミングでMUCCのメンバーと会えば、「どうなん?」って話になったり。僕はいつもギラギラしているほうなので、「新しいバンドを作ったらMUCCと対バンして、根こそぎ客を取って帰りたい」って話もするんですよ。

DAISHI:そのギラギラ話を、最近、seekは若いバンドマンにもよくしているんやけど。最近自分がギラギラしてへんから、“とりあえず口に出しとこうか”って、実は思ってるんちゃうかな(笑)。

逹瑯:というより“ギラギラする”っていうワードが、もう、おじさんだよね(笑)。歳を感じる(笑)。「あいつ、ギラギラしてるよ」とか、もう死語だよ(笑)。

DAISHI:木村一八の主演映画にあったよな(笑)。

YUKKE:『いつかギラギラする日』だ。

DAISHI:おじさんとおじさんが合体した、今(笑)。

▲YUKKE [B / MUCC]

──その言い方(笑)。でも、対バンシリーズ<ライバルズ>に呼ぶのも当然という感じですね。

seek:むしろMUCCがいなかったら、<ライバルズ>は企画してなかった。最初からMUCCに出ていただくつもりで、この対バンシリーズを企画しましたから。

逹瑯:うちらも結成20周年のときにいろいろな企画をやったけど、商業的なものとは別の縁とかつながりが見える対バンは、すごくいいなと思う。“このツーマンはおもしろそう”とか“会場の空気も良さそう”とか、意味合いが見えてくるイベントは好きだから。今回もすごく楽しみ。

DAISHI:MUCCはそこ大事にしてるよね。商業的じゃないバンドとの関わり方とか、すごく大事に活動していると思う。

逹瑯:そこは長くやってきて勉強したところっていうか。ロック畑の人は横のつながりを大事にしていて、すごく素敵だなと思う。ちゃんとバンド同士で付き合っていかないと、そういう関係は生まれないから。そういうバンドがひとつでも多くあって、お互いのバンドが残っているっていいことだと思うな。

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